出勤した途端、あわてて自宅へ帰る羽目となりました。
職場から自宅へは車で数分の距離なのですが、信号待ちをしている時も気が気じゃない。
こうしている間にも、水がジャンジャン流れていっているかと思えば、ハンドルを握る手に汗がにじみます。
どうやら私に水道作業は、まったくもって向かないのだということを、つくづく思い知った1日でした。
雪国の水道管氷止め
昔は、外気温が氷点下となるような寒い日は、水道管の氷止めをしたものです。
水道管の氷止めとは、いわゆる凍結防止のことで、水道管の中の水が凍って水が出ないという事態を防ぐために、水を抜いてしまうという方法。
今でこそ暖冬となり、水道管が凍るということもなくなりましたが、北国で数日間家を空けるようなときは、水道管の水抜きをしておいたほうが賢明です。
などと言いながら、実は私、水道管の水抜き作業というのがイマイチわからないのです。
自分で水道管の水抜きをやったのは、今から30年ほど前の独身一人暮らしだった時のこと。
その後は、結婚し関東地方に住んでいたので、水道が凍るなんてこともなくなり、すっかり忘れていました。
人間ってやらなくなったことは、とっとと記憶から消去してしまうものなのですね。
十数年前に再び秋田に戻ってきた頃には、昔とちがって家の気密性も増していましたし、やはり近年の暖冬の影響で、水道が凍るなんてことはなくなりましたもんね。
だから、水道管の水抜きをしろと言われても、まるでわからないのです。
実家のボイラーが壊れた
先日、実家のボイラーが壊れました。
20年以上使ってきたものなので、寿命だったのでしょう。
そして新たにボイラーを買うことになったので、設置工事までの間は、水道の元栓を閉め、給湯器内の水抜きをすることにしました。
ちなみに、母はボイラーのスイッチを入れてお湯を出すということは、絶対しません。
ボイラーでお湯を沸かすことは「もったいない」のだそうです。
ストーブの上にヤカンをのせていればお湯が沸くので、それを使って食器も洗うし自分の顔も洗います。
お風呂は、私の家のほうで入ります。
なので、母は洗面所やお風呂でお湯が出なくても、日常生活で困ることはありません。
ただし、週に3回ヘルパーさんが来て掃除をしてくれますし、私もたまに母の台所に立つことがあります。
だから、やっぱりボイラーは必要なのです。
母へは、ボイラーが直るまでの間、お湯は出ないと伝えましたが、「お湯はヤカンにあるから必要ない」と言って、何度言っても理解できないようでした。
まぁ、いいや。母が不自由しなければ、それでいいのですからね。
ところが翌朝、母が「洗濯機が使えない」と言いにきました。
洗面所に置いてある洗濯機のスイッチを押しても、水が出ないのです。
実家の洗面所とお風呂場の蛇口から出る水は、どうやらボイラーの給湯器を介して出るようになっているのだということを、この時初めて知りました。
そこで、給湯器につながる水道の元栓を開け、無事に洗濯機が使えるようになりました。
出勤前の時間だったので、私もバタバタとあわてて家を出てきました。
給湯器の排水側の元栓を閉めていなかった
職場についたところで、ボイラーの業者さんから別件で電話が入ったので、ついでに実家の給湯器の件を話し、水道の元栓を開けてきたことを説明しました。
すると、業者さん。
「給湯器の排水側の栓は閉めましたか?」と。
あーーーっ!
そうだったーっ!
そういえば、給湯器内から水を全部抜くために排水側の栓を開けているんだった!!
だから、水道の元栓を開いたら、今度は排水側の栓を閉めなければ、水がずーっと流れっぱなしになるんだった!!
あわてましたよ。
こうしている間にも、水がどんどん流れていっているのですからね。
そんなわけで、職場に着いてすぐに私は、再びあわてふためいて家に戻ることになりました。
次男のアパートでもやらかしました
実は、この一件で思い出したことがあります。
次男が大学生だったころ、年末年始の帰省でアパートの氷止めを次男と一緒に行いました。
さらに、次男をアパートまで送り届けた際に、一緒に水道の元栓を開けました。
この時、給湯器側の排水の栓を閉めなかったので、数日間水はジャンジャン流れ続け、その月の水道代が1万円を超えたということがあったのです。
あの時も、水道の凍結防止策で、水抜きやら湯抜きやらあれこれ学んだはずだったのに、喉元すぎればナントやらで、すっかり忘れていたんですねぇ。
給湯器がらみの水道の元栓を開け閉めするときは、排水バルブに要注意です。
再度、しみじみそう思いました。
そうして私は、水道の元栓とか、氷止めとか、水抜きとか、そういった水道作業にはつくづく向かない女なのだと思い知らされました。
実家に着いたとき、給湯器の排水部分からはチョロチョロと水の流れる音がしていました。
よかった。
ジャージャーじゃなかった、チョロチョロだった!
・・・って、そんな問題じゃないんだけど。
急いで排水側の栓を閉めて、反省。
今度こそ給湯器の仕組みについてよくわかりましたとも。(たぶん)
同じ過ちは二度としませんとも。(きっと)
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