このたび、長男が借金を完済しました。
長男へ貸していたお金は約74万円。
いわゆる「親ローン」を、長男は4年かかって返済しました。
万歳!
これで長男も借金のない自由な身となります。
そして私もスッキリしました。
でも、ほんの少しだけ、寂しさも覚えました。
大学生の長男へ貸したお金
長男が大学生だった頃、親が立替払いをしたものがあります。
それは、国民年金保険料と自動車運転免許取得費用。
▪自動車運転免許取得費用:250,000円
無利子無期限の親ローンをかかえて、長男は大学を卒業しました。
社会人となってから最初の2年間は、毎月定期的に私の口座にお金を送金してきました。
長男からの送金は、ちゃんと働いているんだなぁ、ちゃんと生きているんだなぁ、という確認にもなって、私もとても安心していました。
ところが、3年目からは送金がパッタリ途絶えました。
それは、東京へ転勤になったことで、生活パターンが一変したこと。
平日に銀行のATMへ行く機会がなくなってしまったことなどが主な理由でした。
半年~1年に1度、ある程度まとまった金額を送金してきたこともありましたが、その後借金残高約22万円のまま返済は停滞していました。
子どもに借用書を書かせる理由
長男が大学4年生のお正月に帰省した時、借用書を作成し長男にサインしてもらったことがあります。
我が子に借用書を書かせる理由として、当時のブログに綴っていた気持ちです。
子どもが社会人となる前に、お金についてきちんと教えるよい機会だと思っています。
人にお金を借りたら、必ず利子がつくということ。
ローンも同じ。リボ払いも同じ。
欲しいものがあったらお金を貯めてから買うという習慣をつけさせたいと思っています。
利子ほど無駄なものはないと思っているからです。
ただし、子どもから利子を取るようなことはしません。
そこは、親のわが子への愛かなぁ・・・。
しかし、子どもに貸したお金がズルズルと返済されないようになっては、困ります。
社会人として生きていく上で、そういうルールはきちんと守ってもらいたいのです。
これも親の愛かなぁ・・・。
子どもから返してもらったお金は、いずれ子どもにまた返っていくんですよね。
子どもの結婚・出産などなど、必要になる時が必ずきます。
子どものことを一生見守っていきたいという親心。
それが子どもに借用書を書いてもらう理由かな・・・。
借用書へサインした長男の当時の返済計画は、毎月15,000円を返済するというもの。
1年間で18万円ですから、4年で完済する計画でした。
しかし、社会人3年目からは返済がズルズルになってきていました。
私も「無利子無期限で貸すよ」と言った手前、催促もできません。
いつかまとめて送金してくるかな?と思っていたものの、気が付けば当初の4年で完済するという時期にきていました。
借金完済はうれしいけれど
今年の3月、長男へ伝えました。
「とにかく、1,000円でもいいので毎月必ず返済するようにしてください」と。
このままズルズルになるのは嫌だったし、お互いにけじめがつきません。
なにも我が子からお金を巻き上げようとしている鬼母ではないのですよ。
社会人である長男には、きちんと約束を果たす男であってほしいと思ったからです。
決して東京での暮らしが楽ではないことはわかっています。
そして、無駄遣いをするような男でないこともわかっています。
毎月1,000円でも送金されることで、私は長男がちゃんと生きているという証が欲しかったのかもしれません。
すると、「お母さんのSBIネットバンクの口座番号教えて」というLINEが届き、数分後には私の口座へ借金残高22万円がふりこまれていました。
「しばらくお金使う予定もないのでまとめて払いました」という長男。
これまで休日には旅行を楽しんでいた長男でしたが、コロナウィルスの影響で自粛生活が続いたせいなのでしょう。
だから私も、長男へエールを込めて返信しました。
これで長男も本当に独立したんだなぁ。
もう親に頼らずとも一人で生きていくんだなぁ。
私が口出しすることも、もうないんだなぁ。
そんなことを思ったら、無性に寂しくなって胸がいっぱいになりました。
だから返信で
「私とお父さんも、独立した老人を目指します」という決意表明は、本当は「独立」ではなく「自立」と書きたかったのに、間違えちゃった。
親の役目がまたひとつ終わった安堵感というものは、同時に寂しさも伴うものなんですね。
長男が4年をかけて返済したお金は、いつか何かの節目に長男へ返したいと思っています。
長男の節目↓
コメント
そらはなさんと息子さんのLINEのやりとりを読んで、
私まで胸がいっぱいになりました( ; ; )
息子さんも完済して、スッキリしましたね。
こんなふうに育った息子さん、立派な大人になっていくの
だろうと思いました。
将来、たくさん親孝行してくれる事、まちがいなしです。
オコジョさんへ♪
親というものは、子どもが楽しく幸せに過ごしてくれればそれでよいのですよね。
そして子どもも、親が楽しく過ごしている姿をみると、安心して自分の生活ができるものだと思っています。
だからお互い干渉せず、先回りせず、困った時にお互い助け合える、それが家族というものかなぁ・・・と最近思っています。
秋田に要介護の母がいる、通りすがりのものです。
(本来ならいまごろ、実家の片付けも兼ねて秋田にいるはずでした)
親御さんとしての愛ある完済までのストーリー、感動しました。
ご長男さんの子育て、ひと段落された心地でおられると存じます。
おめでとうございます。
与えるだけの愛(お金)は、かならずしも本人のためにはならない気がします。
親の苦労する姿、お金を大事にする姿を見てこそ路頭に迷わない子が育つと考えます。
この先の日本や世界はコロナ禍で油断ならない日々が続きますが、
息子さんならきっとだいじょうぶ!と、念を込めたエールをお送りします!
みやぼんさんへ♪
こんにちは(#^^#)
コロナの影響で帰省できなかったのですね。
ご実家のこともいろいろ心配なことでしょう。
子を思う親心はみんな同じでしょう。
子どもの幸せを願わない親はいないと思います。
それがどんな形で与えるものなのかは、それぞれのご家庭でみんな違ってくるのでしょうけど。
息子にエールをありがとうございます!(^^)!
こんな世の中だからこそ、これからの子どもたちにはたくましく生き抜いていってほしいな。