お節料理の定番である【田作り】を作りました。
祝い肴として欠かせない田作りも、煮干しで簡単にできることがわかって、もっと早くからやっていればよかったと後悔したくらいです。
自分好みの甘さ控えめ、しかもクルミ入りで、いつもよりちょっと豪華な田作りです。
ごまめと田作り
田作りのつくり方を調べると、使う魚は「ごまめ」と出てきます。
しかし、ごまめってナンダ?
地域の違いもあるのでしょうけど、これまで生きてきて「ごまめ」っていう魚は聞いたことがありませんでした。
そんなわけで私の場合、「ごまめってなんの魚?」というところから入りました。
ごまめは、カタクチイワシの幼魚を干したもの。
そして、ごまめのことを田作りとも言うのは、その昔小さなイワシを肥料として田畑に撒いたため。
「ごまめ」で作る料理名が「田作り」だと思っていたけれど、そうではないのですね。
ただし、一般的には「カタクチイワシの幼魚を乾燥させ、炒って砂糖と醤油とみりんで絡めたもの」が田作りとして広まった感があります。
田畑に撒いたことから「五穀豊穣」の象徴として、また幼魚を多く使うことから「子孫繁栄」の縁起を担ぎ、田作りはお節料理の定番となったようです。
食べる小魚で作るくるみ入り田作りのつくり方
それにしても、ごまめってどこに売ってるのだ?
スーパーで買い物していても、ごまめなんて見たことがありません。
姿形からして、乾物コーナーにありそうだけど、煮干ししかありませんでした。
そんなわけで、買ってきたのがトップバリュの「食べる小魚」。
ごまめがカタクチイワシの幼魚ならば、それっぽいサイズであればいいか・・・と思って買ったのですが、家に帰ってよく見たら、なんと!「国産かたくちいわし」と書いているではないですか!
なんだ!これでよかったんじゃん!
食べる小魚は50gで178円。
あとは、くるみパンを作ろうと思って買っていた、これまたトップバリュの「素材そのまま生クルミ」。
190gで378円。
食べる小魚50g
クルミ50g
砂糖大さじ1
醤油大さじ1
酒大さじ1
みりん大さじ1
白ごま適量
まずはフライパンで小魚とくるみを中火で乾煎りします。
5分ほどすると、パチパチと音がしてきます。
小魚を食べてみてパリパリになるまで乾煎りしますが、私は8分ほどかかりました。
パリパリになった小魚は、ザルに開けて細かいカスを振り落とします。
そして、バットに広げて冷まします。
冷ましている間に、醤油、砂糖、酒、みりんをフライパンで煮詰めます。
フツフツと泡がたってトロっとしたら火をとめます。
熱いうちに乾煎りした小魚とくるみを絡め、最後に白ごまをふります。
あとはバットにくっつかないように広げて冷まします。
めちゃくちゃ簡単にできました。
いつも市販の小魚の佃煮のようなものを買っていましたが、甘すぎるんですよねぇ。
でも自分で作った田作りは、パリパリとした食感で甘さ控えめ。
すごくおいしい!
材料費も、小魚50g178円、クルミ50g90円。
調味料など入れても300円もかかりません。
この分量の田作りを買うとなれば、倍以上のお値段はしますから、やっぱり自分で作れば安く済むんですよね。
あまりにもおいしかったので、追加で作ろうと思って翌日またまた食べる小魚を買いに行きました。
しかし、前日食べる小魚が置いてあった棚は空っぽになっていました。
みんな、トップバリュの食べる小魚で田作りを作るって、知っていたのね・・・。
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