早朝の大正池が教えてくれた、静けさの贅沢

16時頃、再び上高地バスターミナルに戻ってきました。

こちらからの続きです⬇️

上高地が“奇跡の山岳リゾート”と呼ばれる理由|河童橋〜明神池を歩いて感じたこと
上高地を歩いて感じたのは、ここが“ただの絶景スポット”ではないということです。誰でも歩ける平坦な道、野生動物が自然体で暮...

昼とは少し違う空気の色に気づいたのは、人影が減ったからなのか、3時間歩いた心地よい疲れのせいなのか。

それでも、帰路につくバス停は長蛇の列。
そこで、大正池ホテルへはタクシーで向かうことにしました。

「星降るホテル」へ到着

大正池は、1915年の焼岳噴火で流れ出た土砂が梓川をせき止めて生まれた天然の池。
そのすぐそばに建つのが「大正池ホテル」です。

部屋はとてもきれい。
窓の下には大正池が広がる

お部屋はリノベーションされていて清潔で、とてもきれい。

窓の下には大正池が広がり、“目の前が大正池”という最高の立地を実感しました。

チェックイン後、すぐに大正池へ

大正池 16時半頃撮影

外に出ると、青く澄んだ大正池が迎えてくれました。

なんて美しい池なのでしょう。

風が止まると水面は鏡のように静まり返り、穂高連峰がそのまま映り込んでいました。

まるで水鏡

その静けさに、思わず深呼吸。
写真を撮っているだけで、時間の感覚がゆっくりほどけていきます。

山の幸がやさしく染みる夕食

夕食 和食膳

夕食は派手さこそありませんが、
山の幸を丁寧に仕上げた料理が並びます。

ここで鮎の塩焼きが食べられてよかった!

歩いた体にじんわり染みる味で、
静かなレストランでいただく“自然の中の夕食”は特別な時間でした。

星降るホテル…この夜は静かな空でした

星降るホテルと呼ばれているけれど⋯

「星降るホテル」という名前に胸を躍らせていましたが、この夜は星は少なめ。

夜中に目が覚めるたびに窓から空を眺めましたが、輝く星は数個だけ。

目を凝らしていると、ゆっくり移動する衛星が見えました。

それでも、窓の外に広がる静けさは心地よく、夜の上高地らしい深い静寂を味わうことができました。

早朝、静寂の大正池を独り占め

翌朝4時起床。

部屋の窓からの大正池の眺め

外はすでに薄明るく、窓を開けると空気はひんやり……というより寒いほど。

5時には始発のバスが上高地に到着するというので、人けのないうちに静寂の大正池を味わうべく外へ。

朝4時30分 静寂の大正池

空気はキーンと冷えていて、波ひとつない水面が幻想的。

もうすぐ朝日が昇る

刻々と白々と夜が明けていく様子を、こんなに近くで見られるなんて。

朝日が差してきた

鳥が水面をすいすい泳ぎ、やがて太陽が山を照らし始めると、景色が刻々と変わっていきます。

穂高連峰に日が当たる姿は美しい

穂高連峰に日が当たる姿は、息をのむ美しさでした。
その変化を目の前で眺められる時間は、まさに“静けさの贅沢”そのものでした。

朝食後、梓川コースを歩いて河童橋へ

朝食はご飯かパンが選べます

食後、8時すぎにチェックアウト。

荷物はホテルからバスターミナルへ送ってもらえるので、身軽に歩けます。

大正池から河童橋を目指して歩き始めました。

まだ空気はひんやり

こちらのルートは歩きやすい

朝の森は木漏れ日がやわらかく差し込み、最初は少し寒かった空気も、歩くうちにだんだん暖かくなっていきます。

 

朝の梓川もきれいな水色

石の白さも美しい

梓川の透明度は、何度見ても驚くほど。
川の音が心地よく、歩くリズムが自然と整っていきました。

なんだか視力が良くなった気がした

空の青、山の緑、川の水色。
どこを切り取っても美しい上高地。
視力が良くなったように感じるほどの澄んだ景色でした。

上高地を存分に満喫し、上高地バスターミナルに到着です。

小さなご褒美

朝食でお腹いっぱいだったはずなのに、バスターミナル前の売店で飲むヨーグルトとおやきを買いました。

安曇野飲むヨーグルトは最高においしかった!

上高地の澄んだ空気の中で味わうと、それだけで特別なご褒美のようです。

忘れない、上高地

私は秋田の田舎に住んでいるので、山や川、田んぼ、四季の景色は日常の中にあります。

だから娘に「上高地へ行こう」と誘われたとき、正直「自然を見るためにわざわざ遠くまで?」と思っていました。

でも、上高地の魅力は“山があること”だけではありませんでした。

・穂高連峰が梓川に映る景色

・早朝の大正池がたたえる恐ろしいほどの静寂

・木道を歩くと絶え間なく聞こえる鳥の声と川のせせらぎ

・車が入らないため人工音がほとんどしない空間

・動物と人が共存できる森

そこには、私の日常とは違う、“自然そのものを味わうために守られた時間” が流れていました。

秋田の自然が「暮らしとともにある自然」だとすれば、上高地は「自然そのものを味わうための山岳リゾート」。

山なんて見慣れているはずなのに、なぜか何度も立ち止まってしまうのです。

秋田の自然を知っているからこそ、上高地との違いにも気づけた。
こんな楽しみ方もあるのだと知りました。

五感で感じた上高地。

きっと忘れません。

 

 

コメント

  1. みいりん より:

    そらはなさん上高地デビューおめでとうございます。本当に綺麗な景色ですね。私も感動して3回訪れ、ハイキングツアーにすっかりはまってしまいました。
    今回はそらはなさんの地元?周辺の八幡平、白神山地、奥入瀬渓流ハイキングに参加しました。東北の山々は素晴らしですね。お薦めの観光地を教えていただけらば嬉しいです。

    • そらはな より:

      みいりんさへ
      上高地、3回も行かれたのですね。私も機会があれば、また行ってみたいです。
      八幡平、白神山地、奥入瀬渓流ハイキングとは!なんとも贅沢なコースですね。
      私は、近くまで車で行って、スニーカーで散策⋯のようなお気軽なところしかわかりませんが、
      八幡平の後生掛自然研究路は地球が活動してるんだ⋯というのが伝わってきます。ドラゴンアイも開眼しましたね。
      白神山地は、十二湖の青池がきれい。
      奥入瀬渓谷は、今は苔が美しい時期ですね。苔玉を作るのも楽しいです。
      乳頭温泉郷には日帰り入浴できるところもあります。
      自然はお天気に左右されますが、東北は温泉や食べ物も魅力なので、機会があればぜひ!

      • みいりん より:

        大自然に感動と感謝です。長野に続いて東北にはまりそうです。マイカーでゆっくり温泉巡りしてみたくなりました。
        そのために健康貯金、頑張ります。