青森県つがる市にある高山稲神社へ行ってきました。
ここは、千本鳥居で有名なスポットですが、私が驚いたのはその先にあった風景。
車でしか行けない場所にありますが、まさに別世界の不思議な空間は、一見の価値ありです。
高山稲荷神社を参拝
御朱印仲間の友人から「高山稲荷神社はもう行った?」と聞かれ、「なにそれ?どこ?」と即答したのは1年前のこと。
お隣の青森県にあり、しかも千本鳥居の景色がすばらしいというその神社の噂は、これまで聞いたこともなければ何かで観たこともありませんでした。
そんな高山稲荷神社へ1年越しの思いを持って、ようやく訪ねることができました。
高山稲荷神社入り口
神社入り口の鳥居には、茅の輪がありました。
茅の輪って、いつでもあるものではないのですよね。
夏を迎えるこの時期、日本では疫病が流行ることが多かったため、「夏越の祓(なごしのはらえ)」として、茅の輪くぐりが行われるようになったといいます。
そういえば昨年、田沢湖神社に行ったときも、茅の輪がありました。
茅の輪をくぐって罪穢れを祓ったあとは、100段くらいある階段を登ります。
多くの神社って、どうしてこうも階段登らせるんでしょ。
しかもかなりの段数。
神社仏閣巡りも、足腰丈夫なうちじゃないとホント無理ですねぇ。
高山稲荷神社拝殿
立派な拝殿に祀られているのは、五穀豊穣を守護する農耕の神様。(宇迦之御魂命うかのみたまのみこと)
奥には、三王神社があります。
元々、この地は三王(山王)坊山と呼ばれ、山王坊日吉神社があったそうですが、焼き討ちに合い消失。
その後、稲荷神社が創建されたといいます。
鳥居の上に屋根のような装飾がついているのは、山王鳥居といい、日吉神社に多くみられる形。
神仏習合の特徴だそうですよ。
おもしろいですよねー。
稲荷神社と日吉神社が一緒にあるんですもの。
歴史を知れば、なるほど納得です。
こちらは、命婦社(みょうぶしゃ)と呼ばれる石をお祀りしたもの。
高山稲荷神社の御祭神は宇迦之御魂命(うかのみたまのみこと)の他、猿田彦命(さたひこのみこと)と大宮能売命(おおみやのめのみこと)が祀られています。
この二柱は夫婦であることから、命婦社は恋愛成就のご利益もあります。
今さら恋愛成就は要らんけど、老後のために夫婦円満は必要よね・・・。しみじみ
千本鳥居
拝殿から千本鳥居へ行くには、いったん階段を下ります。
ホント、神社って階段多いよね。(2回言う)
すると、今度は龍神宮があります。
元々この辺は湿地帯で、湧水による池があった場所。
龍神池として地域の方々に信仰され、昭和18年に本殿が奉納されたそうです。
農家の方々にとって、水は大切ですもんね。
だから稲荷信仰とともに、龍神信仰が栄えるのもよくわかります。
池の太鼓橋を渡ったその先にあるのは、千本鳥居。
鳥居は意外に小さいので、背の高い方なら頭をぶつけそうですね。
でも、こんなに並ぶと圧巻の美しさ。
そして、頂上から見た千本鳥居の景色は、もっとすばらしい!
千本鳥居といっても、実際には200本くらいなのですが、池と太鼓橋と千本鳥居の景色は、まるで箱庭のような美しさでありました。
高山稲荷神社の御朱印
さて、高山稲荷神社の御朱印は、神社入り口前にある社務所にていただけます。
初穂料300円。
その場で書いていただけます。
力強く、それでいて流れるような美しい文字ですね。
高山稲荷神社の不思議な空間
私を最も驚かせたのは、実は千本鳥居ではありません。
千本鳥居をくぐり抜けた先にあるのが、神明社。
ここが一番高台になります。
そしてその横にあるのが、たくさんの狐、キツネ、きつね様。
稲荷神社は五穀豊穣の神様ですが、キツネはその神様の使いです。
ここにあるキツネたちは、神様の仕えを終えて全国からやってきたキツネたち。
明治時代の頃から、ここに集められるようになったそうです。
キツネたちは、髙山稲荷神社において御祈祷され、魂は神様の元に還されたもの。
だから今までご苦労様でした、と言いたい。
けれど、
これくらいキツネがたくさん並んでいると、なんだか怖いなぁ・・・とさえ思ったのでした。
あ、
私は霊感なんぞまったくありませんので、なにも感じませんけどね。
千本鳥居とキツネの群像。
青森の不思議なパワースポットです。
春は桜、夏は紫陽花が楽しめる神社でもあります。
コメント
こんばんは!
昨日のナニコレ珍百景で、まさにこの神社が取り上げられていました。びっくりでしたよー。観ました?
タイムリー!さんへ♪
いつもはナニコレ珍百景をみていないのですが、その日は偶然観たのです。
ほんと、タイムリーだったのでびっくりしました。
さすがに私が訪ねたときには、野生のキツネをみることはありませんでしたけど・・・。