再配達ゼロのはずが…宅配ボックスをつけたのに不在票が入る理由

再配達をなくすために設置した宅配ボックス。
それなのに、なぜか不在票が入り続けました。

ポストのすぐ下に、ちゃんと宅配ボックスがあるのに。

母が在宅だった頃

2年前、老朽化した車庫を解体し、門柱を新しくしました。
そのタイミングで選んだのが、ポストと宅配ボックスが一体になった門柱タイプ。

当時は、認知症の母が在宅。
宅配対応は難しく、私たち夫婦も共働きで不在がち。

「これで安心できる」
そう思って決めました。
容量は十分。
大きな荷物も入る。
再配達とは無縁になるはずでした。

それでもポストに入る不在連絡票

▲スマートすぎて宅配ボックスには見えなかった門柱(2025年5月撮影)

ところが、困ったのは意外なところでした。
見た目がスマートすぎて、宅配ボックスだと気づかれないのです。

ポストには毎回のように不在連絡票。
そのすぐ下にボックスがあるというのに…。

何度か説明し、半年ほどでようやく浸透しましたが、担当者が変わると、また振り出しに戻る。

最終的に、「宅配ボックス」と小さなラベルを貼りました。
嗚呼。せっかくのスタイリッシュな宅配ボックスなのに、なんかダサい…。

でも、再配達のストレスには勝てませんでした。

便利さは、いつも正解とは限らない

今では、ほぼ宅配ボックスに入れてもらえるようになったので、目的はきちんと果たせています。

それでも、ときどき思うのです。
もっと年を重ねたら、玄関先に置けるタイプのほうが楽なのではないか、と。

門柱まで数歩。
今は何でもない距離も、いつか負担になるかもしれません。

母の10歩

母は、施設に入所するまで(在宅最後の日まで)新聞や郵便物を取りに行っていました。

勝手口からポストまで、10歩ほど。
母の足では20歩くらい。
「このくらい歩かなければ運動不足になる」
そう言って、毎日外に出ていました。

たった数歩。
でもそれは、母にとって大切な“役割”だったのだと思います。

宅配ボックスは“完成形”ではない

おしゃれでスマートな門柱一体型の宅配ボックスには、大満足しています。

再配達はほぼゼロ。
安心も手に入りました。

それでも、使ってみてわかったことがあります。
便利さは、設置した瞬間に完成するものではない。
暮らしや年齢に合わせて、少しずつ“調整”していくものなのだと。

いつか足腰が弱くなったら、玄関先に置けるタイプを選ぶ日が来るかもしれません。

けれど――
その頃の私はきっと、
「これくらい歩かなきゃ運動不足になるから」と言いながら、庭先に出ている気もするのです。

母がそうだったように。

 

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