水深日本一の田沢湖は、日本百景にも選ばれた景勝地。
湖の周りには観光スポットが点在し、半日あればゆったりとしたドライブが楽しめます。
とはいうものの、地元秋田に住んでいて田沢湖を訪れるのは実に何十年ぶり?
いつころ訪ねたのか記憶にないのですが、50歳を過ぎてからの旅はいろんな意味で感慨深い。
友人たちと田沢湖一周のドライブを楽しんできました。
田沢湖一周ドライブ行程
美郷町でラベンダーを楽しんだあとは、田沢湖へ向かいました。

田沢湖の直径は約6kmの円形となっていて、湖に沿って道路が整備されています。
今回は、車でドライブしながら6箇所の観光スポットを訪ねました。
角館方面から国道105号線に乗り、「かたまえ山森林公園」を出発地点としました。
①かたまえ山森林公園
1.6km ↓ 車で約6分
②たつこ像
↓ 歩いてすぐ
③浮木神社
5.5km ↓ 車で約8分
④御座石神社
3.4km ↓ 車で約5分
⑤ハートハーブ
3.2km ↓ 車で5分
⑥山のはちみつ屋
かたまえ山森林公園
田沢湖の西側の丘の上にある、かたまえ山森林公園内の田沢湖展望台。
田沢湖を上から見ることができるのでおすすめですが、ここ、あまり知られていないのですよね。
キャンプ施設の管理棟と思われる建物もありましたが、無人のようでひっそりとしていました。
友人曰く、昔はここに展望デッキがあり、もっと高い位置から田沢湖を眺めることができたそうですが、残念ながらその展望デッキは古くなり撤去された形跡を発見。
私たち以外に人は誰もおらず、すぐ頭上の木からはうぐいすの生演奏が!
ホ~ホケキョッ♪と何度も歓迎の歌をうたってくれました。
今の時期は、木の枝が生い茂り田沢湖がちょっと隠れ気味。
秋の紅葉シーズンや、冬の雪のシーズンもきっときれいな田沢湖を見ることができるかもしれませんね。
かたまえ山森林公園は、バンガローやコテージなどもあるようですが、閑散としておりました。
夏休みなどは、利用者もいるのかなぁ・・・?
すごくいいところなので、田沢湖を望むには穴場スポットです。
たつこ像
田沢湖と言えば、たつこ像。
湖にたたずむ金色の乙女の像がなんとも哀愁漂います。
伝説によれば、辰子さんという美しい村娘が、永遠の美を願って観音様に願掛けをしたそう。
観音様より、「山の中の湖の水を飲めば永遠の美が約束されようぞ」とのお告げがあり、辰子は湖の水を飲みました。
しかし直後から激しい喉の渇きに襲われ、どんなにどんなに水を飲んでも渇きがおさまることはなく、その後龍の姿へ変身してしまったそうな。
辰子はそのまま田沢湖に身を沈め、田沢湖の主となりました。
ちなみに、このお話にはまだ続きがあって、辰子を探しにきた母が、田沢湖の湖畔で辰子と再会するんだけれど、辰子は龍になってしまったから、母へは別れを告げたそう。
母が辰子を想って湖に投げた松明が、魚に姿を変え、これがクニマスとなったそうな。
ギョギョっ!!
さらにさらに、続編。
海の方には八郎潟という湖があり、ここにはやはり人間から龍の姿へ変えられた八郎太郎が主として住んでいました。
八郎太郎は、一目会ったその日から辰子に惚れてしまい、やがて田沢湖で辰子とともに暮らすようになりました。
主のいなくなった八郎潟は、年々浅くなり、辰子と八郎太郎という主が2人になった田沢湖は、どんどん深くなっていき、冬でも凍ることのない湖となりました。
ほほーん。
美しくも悲しい伝説よね。
しかし、秋田県人、龍になる確率高っ!!!
秋田で欲深くなると龍になってしまうから、身の丈にあった暮らしをしなくてはね。( ..)φメモメモ
ちなみにたつこ像の前で恋人同士が写真を撮ると、たつこ姫の嫉妬により別れることになるという都市伝説あり。
あ、都市じゃないですね、地方伝説です。
浮木神社(うききじんじゃ)
田沢湖半に鎮座する小さな神社です。
その昔、田沢湖に流れ着いた浮木の一部を切り取った人が、その後病気で亡くなり、さらにその家系全部が途絶えてしまったことから、人々は浮木を祀るための祠を建てたという言い伝えもあります。
田沢湖の力、ハンパないよね・・・。
たつこ像も浮木神社も道路に面した湖にあるので、駐車場はありません。
しかし、道路を挟んだ向い側にはお店の駐車場があります。
駐車料金は無料ですが、お店利用者のための駐車場なので、そこでドリンクを買って駐車料金代わりに納めてきました。
御座石神社(ござのいしじんじゃ)
鳥居が湖畔に立っています。
湖の青と鳥居の赤のコントラストが絵になりますなぁ。
今風に言うならインスタ映えスポットですね。
神社は、道路を挟んで向い側にありますが、境内には雅楽の音楽が流れていて、神妙な気持ちになります。
神社入り口には、天然記念物の杉の大木「御座の石の杉」
参拝する時は、前にある「茅の輪」を3回くぐります。
これにより罪穢れ(つみけがれ)が払われるそうなので、100回くらいくぐりたかったわ。
境内には、龍になってしまった辰子さんもいました。
御朱印もいただくことができます。
あらかじめ書かれていたものに日付を入れてもらいます。
御朱印は2種類あり、いずれも300円。
たつこ姫の御朱印も欲しかったので、2枚いただきました。
なんとなく御朱印がヨレヨレしているのは、紙袋に入れられて渡された御朱印を、鞄の中に入れて持ち歩いていたら、ぐちゃぐちゃになってしまったから。
ごめんなさい、辰子さん。
ハーブガーデン ハートハーブ
さて、庭師に憧れる私は、ハーブガーデンを楽しみにしていました。
だが、しかし。
ハーブガーデンは、全然整備されておらず、草だらけ。
おそらく昔は、たくさんのハーブがきれいに植えられていたであろうと思われるガーデンを、ぐるりと周ってみましたが、敷地が活かされていないのが本当に残念。
施設の方が一生懸命草刈りをしていましたが、たぶん人手が全然足りていないのでしょう。
せっかく咲いている薔薇やその他のお花も、倒れかかっていたり伸びすぎていたりで、本当に残念でなりません。
ハーブガーデンは入園無料ですが、一度プロの方にしっかり庭造りをしてもらって、入園料を100円でも200円でも徴収し、維持管理できるようにしていったほうがずっといいのにな・・・などと素人ながらに思ってしまいました。
入り口でトトロは頑張っているのにな・・・。
山のはちみつ屋
クマのプーさんじゃあるまいし、はちみつ屋に行って何が楽しい・・・。
と思っていたら大間違い。
この山のはちみつ屋こそ、ぜひぜひ立ち寄ってほしいスポットです。
店内には所せましとはちみつ関連商品が並べられ、見ているだけでもとっても楽しい。
これまで巡ってきた観光スポットの中で、一番人が集まっていましたもんね。
はちみつは、国産のものから世界中のはちみつまでそろえられていて、ほぼ試食ができるのが楽しい。
トチやアカシヤのはちみつの他、レモンはちみつ、コーヒーはちみつ、オレンジはちみつ、ひまわりはちみつなどなど、食べ比べると微妙に味の違いがわかります。
楽しすぎて、はちみつ食べすぎて、口の中が甘ったるくなってしまいますが、大丈夫。
はつみつとお酢とフルーツ果汁でつくった「はつみつフルーツ酢」も試飲できるようになっているので、口の中がさっぱりとしますよ。
ドラゴンフルーツのはちみつ酢がとってもさっぱりしていておいしかったのですが、マスカットのはちみつ酢を1本お土産に買いました。
300ml入りで1本1,036円。2倍~4倍に薄めて飲みます。
今度娘のところへ遊びに行くので、暑さでバテ気味の娘へのお土産です。
他にも、はちみつを使ったお菓子やジャム、ローヤルゼリーなどの健康食品、ミツバチが集めたという花粉までもが商品化されていてびっくりしました。
ハンガリー産のハチの巣ごとはちみつに漬けられた商品をみたときには、さらにびっくり。
本当にはちみつに特化したお店で、楽しい。
ネットショップもあります。
⇒秋田・田沢湖 山のはちみつ屋
田沢湖一周の旅を楽しんだあとは、田沢湖温泉郷へ向かいます。
楽しすぎて、疲れ知らずの50代です。

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