昨年から本格的に家庭菜園をやりだして、今年で2年目。
毎日が新発見で、不思議だったり納得したりと、野菜づくりは奥が深い。
以前は虫が大っ嫌いで見るのも嫌だった私が、今ではしげしげと観察し、手で取り除いたり足で踏んづけたりと、人ってこうも変われるもんなんですね。
かわいい我が子(野菜)を守るためなら、なんだってできる!
というわけで、本日は葉っぱの裏側についているオレンジ色の卵を発見しました。
ナスの葉裏にあるオレンジ色の卵はなんだ?
今年はナスがいい感じに育ってきています。
ナメクジやアブラムシにも襲われたけれど、これまで早期発見、早期捕殺で被害拡大を防いできました。
幼苗の時には、行灯型のビニールでぬくぬくと育ててきたナスたちです。
それがようやくここまで成長し、花も咲くようになりました。
ところが!
いつものように、しげしげと観察をしていると、ナスの葉裏に何かがついている!!
朝、見たときはなかったはずです。
よーく見てみると・・・。
ぎゃーっ!!虫の卵だっ!!
ざっと数えたところ30粒くらいあります。(ぎゃーっ!と言いながらも、卵の数を数えるあたり・・・)
このナスは、先週からオレンジ色のアブラムシがちらほらつくようになっていたので、毎日葉っぱをガン見していたんですよね。
あぶない、あぶない。
ここで孵化されると、今まで守ってきたナスの葉っぱが全滅しかねません。
だってあの卵から30匹の何かが生まれるんですよ?
生まれてすぐに食事にありつけるよう、どこの馬の骨ともわからない親は(←虫のことです)、ちゃっかりとナスに産卵していったのですよ?
許せん!
というわけで、手袋をはめた手でその卵を取り除きました。
意外にも、その卵は非常に柔らかくすぐにつぶれてしまいました。
あれ?
この間、トマトの葉っぱに産み付けられた蛾の卵はとても固くて、手で取ったらポロポロと落ちる感じだったのに、今回のオレンジ色の卵はまるで黄身をつぶすように非常に脆かった。
そして急に気になりだしました。
この卵はいったいなんの卵なのだ?
大ショック!取ってはいけない卵だった
ナスの葉っぱに産み付けられたオレンジ色の卵。
テントウムシの卵でした!
ああああああー!
なんてこったい。
畑の守護神であるテントウムシ様の卵を、私は潰してしまったよぉぉぉぉ~!
先日、ジャガイモの葉っぱにいたナミテントウムシを、わざわざナスにお引越しさせたのはこの私。
ナスにつくアブラムシを食べていただくために、ナスに住み着いていただいたのですよね。
以来、そのナミテントウムシはしっかりとナスにお住みになって、アブラムシから守ってくれていたのです。
ナスの守護神と崇めていたのに、なんと私はそのご子息となる卵を、テデツブースということをしてしまいました。
なんてバチアタリな・・・。
テントウムシの卵は、2日後には孵化し始めます。
幼虫も成虫も、アブラムシを捕食するので、生物農薬として飛ばないテントウムシの品種改良も行われているんだとか。
私にちゃんとした知識があれば、テントウムシの卵をつぶすなんてことはしなかったのに。
卵から30匹ものテントウムシが生まれ、今年は我が家の畑を生物兵器・・・もとい、生物農薬として守ってくれていたはずだったのに・・・。
ちなみに先日トマトに産み付けられていた蛾の卵はこれ。
これは速攻捕殺です。
しかし、まぶしく光輝くオレンジ色の卵は、とってはいけません。
畑を害虫から守ってくれるテントウムシの卵だからです。
きっとテントウムシ様は激高し、もう我が家の畑から出て行ってしまっただろうな。
大失態を犯してしまいました。ガックリ。
ところが夕方。
テントウムシ様がいらっしゃいました。
しかも、再び卵まで産み付けていらっしゃいました。
もはや神!!
神様はお戯れになったのか、お日様があたる葉っぱの表側の目立つ場所に、産卵なさっておりました。
この子たちは、私が守る!
うん、絶対に!
しかしテントウムシって、アブラムシやうどん粉病菌まで食べるスペシャリストだけれど、共食いもするんだとか。
だから私が卵を守るべき相手も、やっぱりテントウムシだったりするんですよね。
神様相手って難しいな・・・。
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