このたび、私たちは町内会を退会しました。
今回は、その理由や背景、退会後に感じたことについて綴ります。
町内会をやめた理由
やめた理由は大きく分けて2つあります。
1. 参加する意義がわからなくなった
町内会に所属していても、以前のような恩恵を感じなくなったことが一番の理由です。
地域の繋がりを大切にしたい気持ちはありますが、住人同士の顔が見えにくくなり、町内会としての繋がりが薄れていきました。
昔は町内の行事が多く、地域全体で盛り上がっていましたが、共働き世帯が増えた影響か、行事も減少。
住人同士が顔を合わせる機会もほとんどなくなりました。
2. 金銭的な負担
町内費に加え、お祭りや行事への寄付金などの負担もあります。
少子化やコロナ禍で行事が激減した今、町内費の使い道が不透明に感じることも多くなりました。
実際にやめるまでの流れ
正直なところ、長年「町内会は義務」と思い込んでいたため、退会を考えたことはありませんでした。
しかし半年前、お隣のHさんに「町内会、このまま続ける?」と聞かれ、初めて退会という選択肢があることを知りました。
私たちの町内会は世帯数が非常に多いため、10世帯ずつの組に分けています。
しかし、空き家が増えた影響で、私たちの組は以前の11世帯から現在は4世帯となりました。
そのため、役員や広報配布、町内費の集金などの負担が、少数の世帯に重くのしかかっていました。
お隣のHさんは「町内会への加入は自由」と教えてくれました。
実際、近所の一人暮らしのTさんやアパート住民は、町内会には所属していません。
その後、長年役員を務めてきたHさんの協力を得て、私たちの組全体が町内会を退会することになりました。
これで、4世帯すべてが退会となりました。
退会後の不安と変化
「ご近所付き合いが悪くなるのでは?」という不安は、退会後すぐに解消されました。
日常的な挨拶や会話は変わらず、むしろ今はLINEや電話で簡単に連絡を取れるので、以前よりも効率的に感じます。
退会後は「町内費の集金をしなければ」「広報を配らなければ」という義務感から解放されました。
市の広報はホームページで閲覧できますし、LINEでの情報配信もあるため、不便さは感じていません。
地域との繋がりは自分次第
町内会をやめても、日々の挨拶や個別のイベント参加で地域との繋がりは維持できます。
「無理をしない、自分たちらしい距離感」を大切にするのが、一番のポイントだと感じました。
なお、一部地域では町内会に属していないとゴミ収集場所が使えないケースもあるようですが、私たちの町内ではその心配はありませんでした。
むしろ、退会してから「ゴミ収集場所をきれいに使おう」と意識するようになりました。
まとめ
町内会をやめるという決断は賛否が分かれる話題かもしれません。
ただ、自分たちの生活や心の余裕を優先することも、今の時代では大切な選択肢の一つではないでしょうか。
これからも無理のない範囲で地域と関わりながら、自分たちらしい暮らしを楽しんでいきたいと思います。
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