みちのくの小京都と呼ばれる秋田県角館武家屋敷通り。
その中にある蔵を改装して作られたのが「和のゐ 角館」です。
和モダンで快適な蔵に泊まるという非日常を体験してきました。
JR東日本グループのホテル 和のゐ角館
同じ秋田県内に住んでいますが、知らなかったんですよ。
枝垂桜で有名な角館の武家屋敷通りにホテルができていたなんて!
▲角館武家屋敷通り
この夏の家族旅行で、長男から「角館に泊まる」と聞いた時も、そんなところに家族5人が泊まれるところなんてあったかなぁ?もしかして、田沢湖温泉エリアの間違いじゃないの?なんて思っていたのですが、蔵を改装して2020年3月にオープンしたのが「和のゐ 角館」だったのです。
蔵に泊まると聞いて、最初はちょっと「えっ?」と思いましたよ。
だって私の中の蔵のイメージって、薄暗くてジメジメしてかび臭い・・・でしたから。
しかしです!
和のゐ角館は、なにもかも快適すぎて本当にすばらしく素敵なところでした。
和のゐ 角館 チェックイン
和のゐ角館は、武家屋敷通りに点在する3つの蔵を改装したものです。
なので、ホテルという名の一軒宿となっています。
3つの蔵は
▪武士蔵
▪ガッコ蔵
▪反物蔵
があり、それぞれが特徴ある造りとなっています。
今回、私たちが泊まったのは武士蔵でした。
▲ホテルフォルクローロ角館
チェックインは、角館駅隣のホテルフォルクローロ角館で行います。
ここから武士蔵までは約750mありますが、ホテルの方が車で先導してくれました。
武士蔵に泊まる
武士蔵は、西宮家の蔵を改装して作られたものでした。
「ああ!やっぱり!」と思いました。
▲2018年当時の西宮家
実は、4年前に西宮家でランチをいただいたことがあるのです。
▲2022年 和のゐ角館武士蔵入口
その場所が、和のゐ武士蔵として和モダンな宿に生まれ変わっていたのですから、なんだか感慨深い。
▲甲冑がお出迎え
武士蔵というだけあって、入口は甲冑と家紋の旗がお出迎えしてくれます。
しかし!なにより!
調度品が、まぁーオシャレ。
西宮家のご先祖様は、高名な武士だったそうですから、家財道具も高級かつ大切に扱われてきたのでしょうね。
武士蔵は、武士の暮らしを体験できるというのが売りだそうですが、いやいや、江戸時代にこんな快適な空調の中でホコリ一つ落ちていないような住まいなんてなかったでしょうに。
和モダン!
まさに和モダンってやつです。
築100年以上経つ蔵ですが、計算されたデザインがニクイほど美しい。
また、蔵は2階建てになっているのですが、要所要所に寛げるスペースがあります。
ベッドは、2階に3つ。1階に2つ用意されていますが、2階の隣りあわせのベッド以外は、お互いの気配が感じられないほど離れているので、快適。
私と娘は2階の隣同士のベッドを使いましたが、夫と息子たち2人はどこで寝たのやら。
それがわからないほど、プライベートが保てる造りとなっていました。
それに、ベッドの固さも枕の塩梅も、なにもかも丁度よくて、空調も暑すぎず寒すぎず快適で、朝までぐっすり眠ることができました。
そうそう。
武士の暮らしを体験できるとはいえ、トイレは洋式ウォシュレット付き。
お風呂は沸かし湯ですが、石造りに檜の縁取りで、これまた心地よい香りに包まれての入浴ができました。
▲ボディータオル、歯ブラシ、コットン、綿棒、ヘアゴム、ヘアブラシ、シェーバーなど
アメニティも、これでもかっていうくらい充実。
寝衣も、肌触り抜群のセパレートタイプ。
コーヒーメーカーで煎れたコーヒーが、これまた抜群においしかったです。
和のゐ角館の夕食は「しちべぇ」で
宿と言えば、楽しみなのが食事です。
夜の食事は、武士蔵から歩いて数分の「角館しちべぇ」でコース料理をいただきました。
宿代とセットになっています。
真心こめられた秋田の郷土料理の数々で、どれもおいしくて感動もんレベル。
しかし、この後日本酒の呑み比べをしたがために、酔っぱらっちゃって、私としたことが料理の写真を撮り忘れ。
真鯛のカルパッチョまでは、冷静だったんだけどなぁ・・・。
おいしい料理の数々がお伝え出来なくて、残念です。
和のゐ角館で朝食
しかし、安心してください。
朝食は、大丈夫です。
朝食は、お部屋に運んできてくださるのですが、5人分の朝食を3人がかりで運んできたことに、びっくりしました。
え?3人も必要?って。
しかし、その理由が判明。
松花堂弁当風の入れ物が有田焼の特注品で、石を原料としているため、重いのなんのって!
この重箱に、さらにきれいな小鉢が並んでいるのですから、そりゃあ3人がかりで運ぶでしょうとも。
おかずは、どれを食べても本当においしくて、ペロリと完食。
私、朝はあまり食べないのですが、見た目にも美しい料理が目の前に置かれたら、これはいったい何?と興味津々で箸がすすみます。
おもてなし料理って見た目も重要ですが、味付けも好みの味で、シアワセの一言に尽きます。
それに、ご飯(あきたこまち)が甘くておいしいのはもちろんのこと、味噌汁がこれまで飲んだことのないくらいおいしいものでした。
もはや、味噌汁を越えた飲み物でした。
楽しい思い出とおいしい食事と。
これぞ旅の醍醐味ですね。
私一人では、和のゐ角館の良さを伝えきれないので、よろしければHPをどうぞ。

和のゐ角館は、おそらくオリンピックのインバウンドを狙って改装された宿なのでしょうけど、外国人だけではなく日本人にとっても素敵な宿です。
それと、もうひとつの蔵に泊まる良さ。
蔵は窓がないので外の景色がまったく見えないこと。
なので、外界から完全にシャットアウトされ、静かさの中で過ごせること。
そしてなにより、チェックアウトして蔵の外に出た瞬間、まぶしいほどの緑の美しさが目に飛び込んできて、これまた感動した次第。
この宿をチョイスしてくれた子どもたちに感謝!
そして、早くコロナよ、収束しておくれ。

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