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実家の片付け 洋裁道具に見る母の生きた証

1月の「やりたいことリスト」に挙げていた「実家のリビングの雑貨類の片付け」。

冷蔵庫の掃除や電源を抜く作業、座敷の押し入れから夏用座布団をまとめる作業も終え、いよいよリビングの雑貨に着手しました。

今回は、母が長年愛用していた洋裁道具に向き合うことにしました。

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母と洋裁の思い出

私の母は、若い頃、専門学校で洋裁を教え、退職後は自宅で教室を開いていたほどの腕前でした。

私が子供の頃、母の手作りの服を着て過ごした思い出がたくさんあります。
母にとって裁縫道具は、生活の一部であり、自分の人生そのものだったように思います。

小道具ありすぎ!

しかし、70歳を過ぎると視力が低下し、白内障の手術も受けたことで裁縫をほとんどしなくなりました。

それでも道具はそのまま放置され、20年以上が経過。

母の洋裁コーナーは埃だらけ 私も見て見ぬふりをしてきたんだけどね

リビングの片隅に残された裁縫道具には、錆びたハサミやホコリをかぶった糸巻きなどが並び、静かに母の記憶とともに眠っていました。

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なぜ母は片付けなかったのか?

母はよく「死んだら全部捨ててくれ」と言っていましたが、自分で片付けることはありませんでした。

その理由を考えると、やはり母にとって裁縫道具は「思い出」そのものだったのでしょう。
自分で処分するのは、きっと辛かったはずです。

新しい鋏を買っても古い物を捨てないからこうなる!

とはいえ、残された側にとってはなかなかの苦労です。
片付けながら、「せめて少しずつでも整理しておいてほしかったな」と思わずにはいられませんでした。

それでも、母の気持ちを想像しながら、一つずつ丁寧に手を動かしました。

道具を整理しながら

片付けは、錆びたハサミにガムテープを巻き、安全に処分することから始まりました。

裁ち鋏 糸切り鋏などは缶に入れて処分しても良いかも

針は空き瓶に入れ、色とりどりの糸も思い切って処分しました。

まだ使えそうなものもありましたが、私はこれまでそれらがなくても生活できていましたし、もし裁縫をやることがあれば、そのときに必要な道具を買うと決めました(おそらくやらないでしょうけど)。

ホコリが舞う中、くしゃみを連発しながら片付けを進めるうちに、母が一生懸命使っていた道具に少しだけ寄り添えた気がしました。

 

マチ針は全部抜いて空き瓶へ入れて処分

しかし同時に、「こんな大変な作業を残すなんて…」というやるせない気持ちも湧き上がりました。

少しずつ片付けを続ける決意

実家の片付けは、一度で終わるような作業ではありません。
気力と体力が続く限り、毎月エリアを決めて少しずつ進めていくつもりです。

洋裁コーナーがきれいになったー!

今回の片付けを通じて、「自分も使わなくなったものは自分で処分する」という意識がますます強くなりました。

次は母の寝室の片付けに取り掛かる予定です。
そこにはまた、母の思い出が詰まった品々が待っていることでしょう。

箱にしまわれたままの新品の裁ち鋏は使うことにした

実家の片付けは、単なる整理整頓ではなく、母の人生にもう一度触れる時間でもあります。

自宅に眠る「思い出の品」

片付けを進める中で、自分自身にも問いかけるようになりました。

物を減らすことで暮らしはスッキリしますが、そこに込められた「思い出」をどう整理するのかも、大きなテーマだと感じます。

これからも一歩ずつ、母の思い出と向き合いながら、また、自分自身のモノとも対峙しながら片付けを進めていこうと思います。

「片付けが終わった!」と思う日は来ないかもしれませんが、心地よい空間を目指しながら、自分自身の思い出とも向き合う時間を作っていきたいです。

生きている限り、暮らしは続いていくのですから。

 

 

 

 

コメント

  1. さくらゆ より:

    そらはなさん
    最近、コメント多めの介護初心者さくらゆです(笑)
    1人で黙々と実家の片付けをしていると、果てしない作業にため息が出ますが、1つ1つ手に取るたびに、はつらつと家事をこなしていた母の姿が思い出されます。辛いけど、乱れた心が整う時間でもあります。「母の人生にもう一度触れる時間」という言葉で、気持ちが楽になりました。

    • そらはな より:

      さくらゆさんへ
      コメント大歓迎です(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)
      片付けって、自分のものでもため息が出ますが、親のものだとなおさらですよね。
      だってどう処分していいのか、わかりませんもの。
      でも、今、使っていないものは今後も使うことがない!と割り切って、片付けをがんばります。

  2. とりのこいろ より:

    9/2の記事にコメントさせて頂いたとりのこいろです。
    お母様、施設にだいぶ慣れてきたご様子ですね。

    お家の片付け、お疲れ様です。
    私も先日まで実家の家じまいを行っていました。
    そらはなさん…金属はお金になります!
    ハサミや包丁、スプーンやフォーク、フライパン、鍋や鍋の蓋が
    金属で出来た物ならお金になりますよ。
    身近なところにそういった業者がないかご確認ください。
    間に合うと良いのですが。。。
    今後の参考にして下さい。

    • そらはな より:

      とりのこいろさんへ
      金属はお金になる!!
      そう言われれば、「銅線を盗んで逮捕された」とかいうニュースを思い出しました。
      自分は必要ないものでも、他の誰かにとってはお宝だってこともありますもんね。
      いろいろ調べてみますねー!