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要支援1と認定されたけど家族が動かなければサービスは利用できない

要支援1と認定された母ですが、介護サービスは黙っていても向こうからはやってこない。

家族があれこれ手続きで動かなければ、サービスは利用することができないのだ・・・ということを、このたびつくづく感じました。

2000年に導入された介護保険制度ですが、要支援の区分が設けられ予防給付が創設されたのはそれから5年後の2005年。

数年ごとに見直しがされている介護保険制度は、まだまだ若く発展途上。これからもどんどん見直しされていくんでしょうね。

 

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軽度認知障害の母

2週間に1度、仕事が休みの日に合わせて、母の薬を病院へもらいにいきます。

「薬もらいにいくけど、他に何か買ってくるものはある?」

その日の朝も母のところへ顔を出すと、母の様子にドキっとしました。

いつもであれば、ソファーに腰かけて母は新聞を読んでいるのに、その日の母はソファーに横になったまま。
テレビもついていない部屋で、ぼーっと横になっているのです。

これはマズイ状況ではなかろうか・・・。

 

軽度認知障害と思われる母は、物忘れ置き忘れが顕著であり、何度も何度も同じことを繰り返し聞いてきます。

認知症の薬を飲むようになってからは、いく分症状も穏やかになったと感じていましたが、軽度認知障害はいずれ認知症へと移行し、ゆっくりではあるけれど確実に進行していくといいます。

そういえば「洗濯機の使いかたがわからないから教えてくれ」と母が言いにきました。
今までずーっとその洗濯機を使っていたにもかかわらず・・・・です。

洗濯機の操作ボタンの上に、押す順番の数字のシールを貼ってやったのが先週のこと。

ついに母は、大好きな新聞を読むことにも関心を示さなくなってきたんだろうか。

いくら母が身の回りのことが自分でできるとはいえ、日中は一人で家の中にこもりっきり。
たまに近所のお友達とお茶を飲んだりしているけれど、今の状況では母は確実に認知症の症状は進むだろうな・・・。

そんな不安がどんどんふくらんできて、その日私は市役所の窓口へ相談に向かいました。

ちょうど、介護サービスとしてお風呂場に置く介護用のイスを購入しようと思っていたので、その申請もかねてです。

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地域包括支援センター

市役所の介護相談窓口で母の状態と介護サービスについて話をすると、地域包括支援センターの窓口へ行くように説明されました。

要支援の場合は、地域包括支援センターが中心となり、介護予防のためのサービスをサポートしてくれます。

その窓口で、ケアマネさんにお話しを聞いていただきました。

  • 母の現在の状況について
  • 特定介護予防福祉用具としてシャワーイスを購入したいこと
  • 母には介護認定で要支援となったことは伝えていないこと
  • デイサービス利用で足の悪い母の運動機能向上と日常生活向上になればいいと考えているいるが、母の性格上サービスを利用するのが困難なこと

こちらの言いたいことを十二分にくみ取ってくれたケアマネさんが、後日自宅訪問し介護予防ケアプランを作成してくださることになりました。

ケアマネさんの、こちらの話をすべて受け止め受け入れ、共感的態度で話を全力で聞く姿勢は、やさしさの中にも凛とした美しさがあり、まるで聖母のようではありませんかっ。

にじみ出るやさしさと気高さは、おそらくものすごい研修を積み、経験を重ねたからこそできることなんだろうなぁ・・・。

私もこんな風に歳を重ねられたらいいなぁ・・・と、一瞬母のことは忘れ、ケアマネさんに惚れてしまった私でした。

家族が動かなければ進めない

父が亡くなってから、母の物忘れと攻撃的言動がひどくなり、傷ついていた私でしたが、このブログで多くの方から、地域包括支援センターやかかりつけ医に相談するようにすすめられました。

もしもブログをやっていなければ、おそらく私は今でも介護認定の申請もしていなかっただろうし、介護サービスの内容すら知らなかったでしょう。

お会いしたこともない、お顔も存じ上げないみなさんからのコメントに、感謝感謝であります。

 

介護保険制度が始まったことは知っていたし、自分自身も介護保険料は支払っているのに、いざ家族がそのような状況になった時には、果たしてこの状況が介護サービスを利用していいものかどうか判断に迷うのです。

寝たきりになったとか、明らかに介護が必要だとわかる状況とちがって、要支援が該当する場合は、介護が必要な状態にならないための予防サービスでもあるので、なおさら申請していいものか悩むのです。

 

結局、介護サービスを利用するには、家族が状況を判断し、家族があちこち動いて初めて申請をするということをしなければ、始まらない。

介護サービスを利用する本人は、自覚がなかったり、あっても自分ではあちこち動けないことが多いのですからね。

家族が離れて暮らしている1人暮らしの高齢者の場合は、どうするんだろう。

介護保険制度は、社会全体で介護を支えていく体制を整えるために制定されたものですが、まだまだ家族が主体となって動かなければ、見落としされるようなケースもあるんじゃないのかなぁ・・・と思ったのでした。

 

そうそう。うちの母ですが
「洗濯機、ちゃんと使えてる?」と、昨日聞いたところ

「使ってるに決まってるべ!」と、憎まれ口的発言。

新聞にもしっかり目を通していたので、母の場合は、まだらボケ状態なんでしょうかね・・・?

今週から認知症の薬の量も増えました。

母が要介護状態へ移行しないためにも、要支援で使えるサービスを大いに利用できるといいのですが・・・。

コメント

  1. レッサーポンタ より:

    要支援1でも、地域の中に「こういう方、こういう家庭があります」と理解されたので
    それは前進と考えていいと思います。
    小さなことでもケアマネさんにどんどん相談して下さいね。
    介護業界、介護制度はこの数年でどんどん変わってきているそうですよ。
    できれば昼間、なんらかのデイサービスが利用できるといいんですけどね。
    そらはなさんのお母さま世代だと「幼稚園に預けられた子どもみたいにさせられる」と思っている方も多いようですが
    (全員一緒に体操とか歌わされたり、とか)
    実際はそんなことはなく(そういうところもまだあるかもしれませんが)
    個人がやりたいことをやりに行く、暇つぶし、とも言える感じです。
    昼間、誰にも会わないでぼーっとしているのがマズイ、でも何もしたくない、という人は、デイサービス先でずっとひとりで本を読んでいたりする人もいるみたいですよ。
    デイサービス施設の個性は様々なので、ちょっと手間はかかりますが(もちろんケアマネさんにも協力してもらって)
    いい施設が見つかるといいですね。

    • そらはな より:

      レッサーポンタさんへ♪
      ケアマネさんって本当にすばらしいなぁと感じました。
      介護の制度もどんどん変わる中で対応していかなければならないでしょうから、ケアマネさんって本当にこの仕事が好きでなければ務まりませんね。
      今の施設はずいぶん改善されてきていて、サービスが悪ければ人は離れていきますから、本当に一生懸命やっているんでしょうね。
      その中で自分に合ったサービスを探すというのも、家族の務めなんでしょうねぇ・・・。
      デイサービスが利用できるようになればいいのですけどね・・・。

  2. こまち より:

    こんにちは
    ソラハナさんお母様の介護認定とられたのですね
    私も実母が要介護で父が主に担っていました。ですが老老介護ですので父が頻繁な病院通いと度重なる救急車の利用で疲れてしまい、わたしも家族と相談して日帰りは無理なので、時々泊りがけで行こうとしていましたが、肝心の親から断られてしまいました。実親は何がなんでも同居して欲しかったらしく、私は主人が一人っ子なのでそちらもあるし同居は無理というと激怒されそれからヘソを曲げて大変でした

    父は母を、いっその事ボケてくれればと言うようになり、ケアマネと相談して施設にお世話になりました。
    家族で介護というのは理想ですが、そうはいかなくなることがケースによって出てくる事だと思っています
    ただ周りの(特に親戚とか)無理解が辛いですが、私は父がよく今までみてくれたと感謝しています。なので沢山励ましたり、褒めたり、こんな考え方があると言ってみたり別の方向からの考え方を声に出して伝える様にしました。そうすると最近は父もやっと施設に入居させて良かったと思えるようになったようです
    私事で申し訳ありません
    ソラハナさんもあまり無理をせずに、いろいろ利用しながら頑張りましょうね

    • そらはな より:

      こまちさんへ♪
      こまちさんのお父さん、お母さんは、娘さんに心配させたくないという親心もあったんでしょうね。
      同居ができないということでヘソを曲げたかもしれませんが、きっと理解していると思います。
      介護は、家族では無理だといいますもんね。
      施設に入ったほうが、その後の家族関係も良好になると聞きました。
      私も母がこういう状態になり、友達に話しをするとみんなみんな何かしら介護にかかわっているのだということを感じます。
      それくらい高齢化社会になってきているのでしょうね。

  3. とも より:

    そらはなさん、こんばんは。
    ケアマネさんが聖母。そのとおりです!
    拠り所があることは、介助者の不安な気持ちを和らげてくれますよね。

    義父もデイサービスは、とても嫌がってました。
    自宅での入浴は危険で困難だったので、主な目的は入浴、次に弱ってくる足のリハビリでした。
    他の方との交流は苦手だったのと、昼食後のレクレーションが大嫌いで、通常は4時半終了でしたが、ケアマネさんと相談して、おやつが終わったら帰るようにしてもらいました。
    本来なら時間外の送迎は、家族がした方が良かったかもしれませんが、送迎自体が保険の点数らしく、送って頂けました。
    通所していた施設は、地元の医院が開設している比較的小規模な施設だったので、融通がきいたのかもしれません。
    医院併設だと、入浴前のメディカルチェックも有り、看護師さんもみえたので、持病持ちの義父には安心でした。
    色々な形態の施設がありますので、ネット等で調べられることをお勧めします。

    義父の性格では、ショートステイは無理だったので、利用することはありませんでしたが、私が病気をした時など困るなぁと思ってました。環境の変化で認知が進むことも怖かったから諦めましたが。先々のことを思うと、デイサービスからショートステイなどに進んだ時に、できるだけ環境、スタッフが変わらない、知っている顔がある方が安心するようです。

    またまたですが、かかりつけ医さんにリハビリした方が寝込まないからいいよと助言していただき、まずはリハビリから入られても良いかもしれませんね。週1でも続けていくと、本人も今日は金曜日だから行かないかんと、早起きになったり、カレンダーに印を付けて、気にしてましたよ。
    生活にメリハリができたのも、良かった点です。何もかも一度には、ご本人も緊張と負担になるでしょうから、少しずつ慣れていかれることをお勧めします。
    長々と失礼致しました。ではでは。

    • そらはな より:

      ともさんへ♪
      みなさんのコメントをみると、介護施設も本当にいろいろなタイプがあるんだなぁということがよくわかります。
      うちの地域でも、ここ数年であっという間に介護施設が増えました。
      実際どういうサービスをやっているかは、やはり見学してみないとわかりませんよね。
      日常の刺激になればいいなと思っていますが、これも母の様子をみながら少しずつすすめていきたいと思います。

  4. しろうさぎ より:

    こんにちは
    聖母のようなケアマネさんが担当でよかったですね。
    介護認定で要支援になった事を伝えていない事などを理解してくださっているなら、きっと良い対策を考えてくださると思います。
    デイサービスも一戸建てを改装した家庭的な施設や半日だけの施設など色々なタイプが増えてきたので「見学だけでも行ってみようかしら?」という気になってくれるといいですね。

    くれぐれも無理をせずにどんどん周囲に相談して頑張ってください。

    • そらはな より:

      しろうさぎさんへ♪
      ケアマネさんが自宅にきて説明してくれた時、母は理解力判断力が低下しているので、まるで他人事のようにボーっとしているんですよねぇ・・・(-_-;)
      デイサービスのことも、ケアマネさんが上手にお話ししてくださったのですが、そのこと自体を覚えていませんでした。
      とりあえず、お風呂のイスを購入する契約はしましたので、これから徐々にすすめていきたいと思っています。

  5. しろみ より:

    こんばんは〜

    お母さま 要支援1なんですね

    本当は ディサービスに行けるといいのだけど
    ディサービスでも いろいろあって
    うちの母がまだ しっかりしてた頃は
    プールもあって 水の中を歩いたり
    お花や 手芸を習えたり

    あとは 自由に 好きなこと
    例えば 塗り絵とか 折り紙とか
    本を読んだり お仲間とおしゃべりしたり 運動で自転車をこいだり
    そんなディサービスに行ってました。要支援1の時です。

    そこは お昼ごはんも バイキング形式で 自分でもらいに行ったんです。
    もちろん できる人はですけどね

    なので 行くわけないと決めつけないで 見学やお試しもできると思うので
    いろいろチャレンジしたらいいと思います。

    地域によって 違いはあるから
    ケアマネさんに よく相談してみてね(*^^*)

    • そらはな より:

      しろみさんへ♪
      デーサービスでプールがあるところもあるんですね。
      自由に好きなことをできるというのは、いいですね(#^^#)
      これが好奇心旺盛な父だったら積極的に参加していたでしょうけど、母はデイサービス自体が自分が対象だということを理解していないようで・・・。
      認知症の場合は、なかなか勧め方が難しいですね。
      これもケアマネさんと相談しながらやっていきたいと思います。

  6. 丘の上の住人 より:

    お母さんは日頃、歩いていらっしゃいますか?
    確か先日、「歩いてゴミを捨てに行くのが大変で、草引きが云々・・・」という様な事を書かれていたかと思うのですが・・・。

    足が弱ると脳の働きが悪くなるので、軽度の認知症なら、軽い筋トレなどで改善される実験結果が出ているそうです。
    認知症だけでなく、足を怪我して治ったあとも、できるだけ歩いた方が良いそうですよ。

    • そらはな より:

      丘の上の住人さんへ♪
      そうなんですよー。
      もともとあまり積極的に歩く母ではなかったので(股関節の人口骨頭が擦り減るともったいない・・・とか言って)、今も家の中を歩く程度。
      たまに回覧板をお隣のお宅へ届けに行ったりもしていますが・・・。
      あまり歩くと、足が痛くなるのも消極的にさせているようで、介護サービスも足のマッサージやリハビリができるようなところがいいのかな・・・と考えたりしています。

  7. ちかちか より:

    こんばんは、そらはなさん、コメントご無沙汰してますが、毎日読んでいます。毎日の記事を書くエネルギーをすごいなと尊敬してます。
    ケアマネさん、いい方に担当していただけそうですね。私も義父母のケアマネさん二人本当にいい方でした。愚痴も不安もいっぱい聞いてもらい、今でも感謝してます。介護保険や制度は本人の為もありますが、介護をする人の生活を守るためでもあると思います。お金はかかるけれど、使えることは使った方がいいです。
    先日のテレビで、家族と話すのは刺激にはならない、他人と話すことで気を遣ったり言葉を選んだりするのが脳に刺激になるそうです。
    義父は認知症はあまりなく、やせて身体がフラフラして不安定な部分が大きく支援2から要介護1-2と上がっていきました。デイサービスに行くのが嫌で朝の支度をしなかったり、帰ってきた時に今日はいかがでしたか?と聞くと、ずっと寝てた!だったりしました。体操や歌が嫌でもやらないで、見てるだけでも刺激になるし、ヘルパーさんと二人で散歩したり、お風呂も入って、若い優しいヘルパーさん達に囲まれてまんざらでもなかったようです。お母さまの状態が少しでも良くなるよう、週1でもデイサービスも選択肢の一つとしてはいかがかと思います。事業所によってやることも違うし、食事も手作りの所もあるので情報を集めて見学するのもいいと思います。私は実質2年くらいで義父母の介護が終わり、人に比べて短かったので懐かしく思い出す余裕もあるのですが、これからのそらはなさんにはとにかく無理をしないように、ということが大事だと思います。また長くなってすみません。

    • そらはな より:

      ちかちかさんへ♪
      介護をする人の生活を守るため・・・、本当にその通りだと思います。
      うちはまだ子どもに教育費がかかるので、私も仕事はまだまだ続けたいですし、でもこれからどんどん年老いていく母のことも心配でもあるんです。
      本当は家の中にいるよりも、デイサービスを利用してくれたほうが、いろんな方の眼を通して母のことをみてくれるので、私も安心なんですけどね。
      地域の介護施設も、もうちょっと自分なりに調べてみようと思いました。

  8. えりあママ より:

    うちの母もデイサービスを決めるまでは何カ所かお試し体験をしました。
    そらはなさんのお母様はデイサービスに抵抗があるのでしょうね。
    ケアマネさんの腕で、気分転換の為とかリハビリ目的とか何か良い口実を作って貰って、週イチの楽しみになるのが一番ですよね。
    うちの母が利用してるのはリハビリ中心でドリンクバー付きなんです。
    施設の方々も子供を扱うような話し方ではなく、普通に話してくれますし、送迎の乗り降りも一切手を貸さずにそばに寄り添って見守ります。
    高齢者を尊敬する姿勢にいつも頭が下がります。
    本当にお母さんに合うものを探してあげて下さいね。

    • そらはな より:

      えりあママさんへ♪
      ドリンクバーつき!
      楽しそう!私が行きたいくらいだわ!
      今は、介護施設の職員の研修も徹底されているので、以前ほど対応がひどいという施設は少なくなってきたように思います。
      でも、本人との相性もありますもんね。
      私も少し情報取集をしてみようと思います。