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ズッキーニの育て方 かぼちゃの花で人工受粉が可能です

家庭菜園でズッキーニを育てるならば、栽培スペースや収穫量を考えて、2〜3株もあれば充分です。
しかし、ズッキーニは雄花と雌花が同時に咲くとは限らないため、2〜3株だけでは受粉のタイミングが合わず、実が大きくならず腐ってしまうこともしばしば。

そんなわけで、我が家ではズッキーニをかぼちゃの花で受粉させています。

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ズッキーニの育て方

初めてズッキーニを育てたのは4年前。
いそいそと苗を2つばかり買い、意気揚々と畑に定植しました。

▲2017年 最初はズッキーニの苗を買って植えていた

当時は、ズッキーニがどんなふうに実になるかも知らず、植えれば自然と実がつくでしょ、くらいにしか思っておらず、不思議と湧いてくる自信を疑うこともありませんでした。
そんな私の気持ちを察したのか、ズッキーニもスクスク育ち、眩しいほどの黄金色の花を咲かせてくれました。

▲初めて花が咲いた時はいつだって小躍りするくらいうれしい

しかもその花の下にはすでに小さなズッキーニの実が付いています。
ズッキーニは花が咲いたのち実が肥大し、1週間ほどで収穫できるサイズになるというので、毎日ズッキーニを眺めては、収穫の時を夢に見ていました。

しかーし。
待てど暮らせど実は大きくならず、その後実は腐り始めました。

▲いったいなぜ?こんな姿に・・・

“Why, Japanese People!?”

厚切りジェイソン並に叫んだよね。
ズッキーニはピープルじゃないけどさ。

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ズッキーニは人工授粉が必要だった

その後の独自調査によると、ズッキーニは雄花と雌花が同時に開花する確率は低く、しかも開花した花は午前中のうちにしぼんでしまうとのこと。
つまり、虫を媒介とする自然の受粉まかせにしていては、実が肥大しないということが判明。

▲午前10時過ぎにはすでに花が閉じている

もぉーっ!
なんて手のかかる子なのかしら!

それからというもの、私はズッキーニ様のシモベと成り下がり、毎朝せっせと受粉活動に勤しむこととなりました。

ちなみにズッキーニの自然受粉に期待するならば、少なくとも5株以上のズッキーニを植える必要があるとのこと。


▲2018年は4株のズッキーニを育てていた

いやいや、ムリでしょ。
ただでさえズッキーニは成長とともにどんどんツルが伸びていくので、株間は100cmくらいあけなければなりません。
省エネどころか場所取り幅とり野菜なんですよ、これが。

それに、いったんズッキーニの開花が始まると、次々に実を付けるわけで、夏は消費しきれないほどのズッキーニ祭りになります。

家庭菜園で楽しむのなら、2株もあれば充分なのです。

かぼちゃの花で受粉

とはいえ、最初に花が開花した時には、まるで初恋のようなトキメキを感じ、なにがなんでもこの実を育てたいと思うのが人間の性なのよね。


▲ズッキーニの雌花ドアップ

しかも、我が家の場合、最初に花を咲かせるのは雌花率高し。
どこの世界でも女は強し、ってところでしょうか。

そして、彼女のために殿方をマッチングさせてあげたいと願う親心。
しかし悲しいかな。
ズッキーニの殿方は、どうにもこうにもオクテで、雄花は固く花を閉ざしたままなのです。

そんな時、近くの畝で早くも開花しているカボチャの雄花から、熱い視線が注がれていることに気が付きました。

▲毎年夫が育てているかぼちゃ

ならば!と、マッチングアプリ並みに両者を引き合わせました。

かぼちゃで受粉したズッキーニ

かぼちゃの花で受粉したら、ズッキーニはどうなるの?
なんていう心配は無用。

フツーにズッキーニの実ができます。
かぼちゃの雄花でズッキーニの雌花に受粉させた場合は、雌花優位なのでズッキーニになります。

ズッキーニの雄花でかぼちゃの雌花に受粉させた場合は、やはり雌花優位なので、かぼちゃの実になるというわけです。

▲上がズッキーニ同士の受粉 下がズッキーニの雌花にカボチャの雄花を受粉させたもの

ズッキーニ同士の受粉も、かぼちゃの雄花を使っての受粉も、できたズッキーニは見わけが付かず
両者のちがいはまったくわかりません。

しかし、です。
かぼちゃの雄花で受粉させたズッキーニの実。
その実から採取したズッキーニの種。
つまり2世種。
その種を育てると、ズッキーニにはなりません。
親の七光りも届かないってわけです。

その2世種を育てたのですが(←育てたんかいっ!)びっくりするほど不気味なモノができました。
食べても(←食べたんかいっ!)お世辞にも美味しいとはいえないシロモノでした。

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でも時に、こんなところから新品種が出来たりするのでしょうから、こういった栽培を楽しんでみるのも家庭菜園ならではです。
もはや家庭菜園で何を目指しているのやら。

今年のズッキーニの様子

さて。
今年は、ズッキーニの種を7つ蒔き、発芽したのが4つ。
ズッキーニは2株育てようと思っていましたが、どうしても間引くことができず、2つを別の場所へ移植しました。


▲種から育てたズッキーニもここまで大きくなりました

ひゃあああ。
今年はズッキーニ御殿だわ。
…という、うれしさ半分、成りすぎたらどうしようという心配半分。

 


▲移植したズッキーニに異変が・・・

そんな心配を察したのか、移植したズッキーニの下葉が2~3日経って黄化しだしました。
なんで?なんで?

▲間引くはずのズッキーニだったけれど、枯れてしまうと悲しい

さらに次の日、黄化した葉っぱが枯れてしまいました。

こうなればなったで、
”なんて日だ!”
と、小峠ばりにオロオロしちゃうから、人間の欲は果てしない。

今年もズッキーニ物語が始まる予感。

コメント

  1. コバヤシ より:

    こんにちは、そらはなさん。
    私は家庭菜園自体には興味はないのですが

    そらはなさんの家庭菜園日記はとても楽しく
    拝見させていただいております。

    ・そらはなさんの一人ツッコミとか
    (やってみたんかい!とか)

    ・取り合えずやってみる精神とか
    (ズッキーニとかぼちゃの2世を掛け合わせとか)

    ・ストーリー仕立てのブログとか
    (その結果出来たなんとも形容しがたい子の事とか、
     ズッキーニ様のしもべと成り下がりとか)

    そらはなさんは文章表現の引き出しが豊富で
    家庭菜園以外も読み物として本当に面白いです。

    今後も楽しみにしております~

    • そらはな より:

      コバヤシさんへ♪
      こんにちは(#^^#)
      私のブログに写真が多いのは、語彙力のなさを補うためです。
      なので、こんな風にお褒めいただいて、まさに昇天しそうです。
      ありがとうございます!(^^)!