誰もが名前を知っている「厳島神社」。
でも、実際に自分の足で訪れたのは今回が初めてでした。
写真で見たあの光景を、この目で見たい──。
そんな思いで向かった「安芸の宮島」。
フェリーを降りた瞬間、潮の香りとともに、時間がゆっくり流れはじめたように感じました。
海の上に建つ鳥居にうっとり!
宮島口から少し歩くと、海の上に立つ朱色の大鳥居が見えてきます。

厳島神社 鳥居
朝の海はおだやかで、人もまばら。
鹿たちがトコトコ歩いている姿に、さっそく“島時間”を感じました。

▲ここでは鹿ものんびりしてる
私たちはまず弥山(みせん)へ登ったため、厳島神社に着いたのは午後。

そのころには潮がすっかり満ちていて、社殿の下はまるで海の上。
水面がキラキラと反射して、本当に幻想的でした。

水の上に立つ社殿は神秘的!
「これが本当に海の上なんだ…!」
足元から伝わる波の音と、海の香りに包まれていると、まるで神様の世界に迷い込んだよう。
“海とともに生きる神社”という言葉が、心にすっと落ちてきました。
自然と信仰が寄り添う島
よく見ると、浅瀬を小さなカニがチョロチョロ。
社殿の下でカニが動き回っているなんて、なんだか微笑ましい光景です。

海の中にはいろんな生き物がいた!
自然と神様が共にある——そんな宮島の穏やかな空気に、思わずほっと一息。
この日は潮が高くて鳥居までは行けませんでしたが、
「次は干潮の時間に来て、鳥居をくぐってみよう!」と、次の目標もできました。
「お清め」も時代とともにアップデート!
神社の入口で目に留まったのは、「お清め」と書かれたアルコール消毒液。

お清めも時代を反映
思わず「ここはアルコールでお清めか〜!」と笑ってしまいました。
伝統と現代がゆるやかに混ざり合う、なんともユニークな光景。
こういう小さな発見も、旅の楽しみのひとつですよね。
「安芸の宮島」と呼ばれる理由
ところで「安芸の宮島」という呼び名、昔から耳にしますが、
「安芸(あき)」とは、昔の国名で、今の広島県西部あたりのこと。
つまり「安芸の宮島」は、“安芸国にある神の島”という意味なんです。
子どもの頃はずっと「秋の宮島」だと思っていました(笑)。

世界文化遺産 厳島神社
でも、こうして自分の目で見ると、確かに“神の島”という表現がぴったり。
昔の人たちも、この景色を見て神聖さを感じたんだろうなと思いました。
名前に込められた意味「厳島=いつくしま」
「厳島(いつくしま)」という名前は、古語の「斎(いつ)く」──
“清めて神をまつる”という言葉に由来しています。
つまり、「厳島」とは“神を清らかにまつる島”。
潮風や波の音まで神聖に感じるのは、きっとこの名前の力なんですね。
想像以上の感動!木の香りに包まれる「千畳閣」
今回、思いがけず心を奪われたのが「千畳閣(せんじょうかく)」でした。
階段を上ると、目の前に広がるのは圧倒的な木の空間。
畳千枚分という広さに、思わず「うわぁ〜!」と声が出ました。

千畳閣は和の光景だった
天井の高い板の間を抜けていく風が心地よく、木の香りとやわらかな光に包まれていると、時間が止まったような静けさ。
「ここで昼寝したら最高だろうな…」なんて思ってしまうほど、落ち着く空間でした。
未完成のまま残る「秀吉の大経堂」
千畳閣は、厳島神社を見下ろす高台に位置する豊臣秀吉が建立を命じた大経堂。

千畳閣 大経堂
ところが、秀吉の死で工事は中断され、今も未完成のまま残っているそうです。
“未完成だからこそ美しい”——。
そんな言葉が似合う場所で、時を超えて今も人を惹きつけてやみません。
厳島神社は何度も写真で見たことがあったので少し既視感がありましたが、千畳閣は完全にノーマーク。
静かな感動が胸いっぱいに広がりました。
また訪れたくなる神の島、宮島
初めての厳島神社は、想像以上に心を動かされる旅でした。
朱塗りの社殿と青い海のコントラスト、足元を歩く小さな生きものたち、そして千畳閣の風が運ぶ木の香り。
「神聖さ」と「やさしさ」が同居する、穏やかな時間でした。
午前中の弥山登山で自然と向き合ったからこそ、この静かな感動がより深く響いたのかもしれません。

海の前でぼーっとした時間も最高!
「また来たい」と思える場所って、実はそう多くない。
でも宮島は、確実にそのひとつとなりました。


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