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「子どもが戻ってこないのに、なぜ家をリノベーションするの?」と言われて考えたこと

先日、友人に言われた言葉が、
ほんの少し胸の奥に残っています。

「子どもたち、将来戻ってくるの?」
「え、誰も戻らないの?」
「戻ってこないのに、なぜ家を直すの?」

責められたわけではありません。

でも、その一言は、小さな波紋のように私の中に広がりました。

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質問の奥にあった昔ながらの価値観

その質問の奥には、こんな価値観があるように感じたのです。

・家は「子どもに残すもの」
・老後の家は「我慢するもの」
・60歳からは、縮小や節約のフェーズ

どれも、これまでの日本では
とても自然で、当たり前とされてきた考え方です。

けれど――
私たちが選んだ減築リノベーションは、そのどれにも当てはまりませんでした。

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子どもが戻らないからこそ、リノベーション

我が家は二世帯住宅でした。

長男と次男が大学進学で家を出たあと、父が亡くなり、その後、長女も独立。

やがて母は認知症となり、9年間自宅で介護を続けました。

1年前、母はグループホームへ入所。
静かになった家に残ったのは、
広さだけがそのままの、二世帯住宅でした。

使わない部屋
管理の手間
冬の寒さ
そして、これから先の不安

子どもたちは、それぞれの場所で暮らし、地元に戻る予定はありません。

だからこそ私は思ったのです。

この家を、このまま抱えて年を重ねる理由が、もうないのではないかと。

「この先、誰のために住む家なのか」
考えてみると、答えはとてもシンプルでした。

自分たち夫婦のため

それだけなんですよね。

60歳だから、今やる

60歳は、「もう遅い」年齢ではなく、「まだ自分で決められる」年齢だと、私は感じています。

・判断力がある
・体力もまだある
・資金計画を現実的に考えられる
・工事中の仮住まいにも対応できる

70代になってから
「やっぱり寒い」
「階段がつらい」
そう感じてから動くのは、きっともっと大変です。

だから“今”。

これは勢いではなく、これまでの暮らしを振り返ったうえでの、とても静かな決断でした。

賃貸派の友だちとの、見えない違い

その友人は、結婚してからずっと賃貸派。
家は「借りるもの」で、合わなくなったら「出ていくもの」。
老後のことは、
「その時になったら考える」。

一方で、長く住んできた持ち家は、私にとって「育て直すもの」でした。

暮らしに合わせて整え、これからを安心して過ごすための場所。

どちらが正しい、間違いではなく、見ている時間軸が違うだけなのだと思います。

もし、また聞かれたら

もし、また同じことを聞かれたら、私はこう答えようと思っています。

「子どものためじゃなくて、
これからの私たちが楽に暮らすためだよ」

「年を取ってから困らないように、今やってるの」

それ以上の説明はしません。

価値観は、無理に分かり合わなくてもいいのです。

減築リノベーションは、何かを諦める選択ではありません。
家族を支えてきた家を、これからの暮らしに合う形に整え直すこと。

友人の一言に、少し心は揺れたけれど、そのおかげで、私は確信しました。

60歳からのリノベーションは、
子どものためではなく、自分たちのために選ぶもの。

静かで、でも確かな、これからの暮らしへ向かう一歩です。

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