二世帯住宅を減築リノベーションしたので、登記をし直すことになりました。
家の完工が近づいたころ、リノベーション会社の担当者から「固定資産税が減額になる可能性があります。手続きしてください」と言われたのが始まりです。
減額になるなら、そりゃ動きますとも。
私は素直に、まずは土地家屋調査士へ電話をかけました。
「建築確認書?」から始まった小さな迷子
電話口で言われたのは、「建築確認書と固定資産税の書類を持ってきていただければ大丈夫です」というひと言でした。
建築確認書?
ハテ?
……そんなもの、見た覚えがありません。
ネットで調べると、市役所で発行できるらしい。
安心して向かったものの、「ここではありません。地域振興局に行ってください」と案内され、さらに車で移動することになりました。
地域振興局で感じた“自分だけ違う世界”
地域振興局には、市役所のような総合案内がありません。
「建築」という表示を頼りに奥へ進むと、それらしき窓口はあるものの、誰もこちらに気づく気配がない。
壁には「工事着手前の手続きについて」。
周囲には作業服姿の人たち。
どう見ても、工事関係者が来る場所です。
私はただ、建築確認書がほしいだけなのに。
ここに足を踏み入れていいのかどうか、じわじわと不安が広がっていきました。
それでも勇気を出して、ようやく一人の職員に声をかけ、事情を説明しました。
そして返ってきたのは、予想外の答え
職員の方は何度も首を傾げながらも、丁寧に調べてくださいました。
待つこと10分。
「お宅の建築確認は民間業者がやっているようなので、こちらには書類がありません」
え?ど、ど、どういうこと?
……話が前に進みません。
「リノベ会社に確認してみてください」と言われ、振り出しに戻ることになりました。
建築確認書は“最初から存在していなかった”
担当者に確認すると、返ってきたのはあまりにもシンプルな答えでした。
「今回は減築なので、確認申請は出していません。なので建築確認書はないんですよ」
……え?
その瞬間、体の力がふっと抜けました。
市役所に行って、地域振興局に行って、職員の方が何度も調べてくれて、それでも見つからなかった“建築確認書”。
あれは、最初から存在していなかった、幻〜?(笑)
そういえば最初の打ち合わせで、「減築なので確認申請は不要になりそうです」と聞いていました。そのときは費用が浮くことに安心して、“確認申請”と“建築確認書”が同じ流れのものだとは結びついていませんでした。
言葉が違うだけで、同じものを見失う
リノベ会社の担当者は「建築確認書はない」という前提で話し、土地家屋調査士は「建築確認書はある」という前提で説明し、その間で私は、存在しない書類を求めて右往左往しただけでした。
建築の世界では、確認申請も建築確認書も、きっと同じ流れの中で語られているのでしょう。
でも素人には、そのつながりが見えません。
結局、建築確認書がない理由を土地家屋調査士に説明し、必要であればリノベ会社に直接連絡してもらうことで、手続きは進むことになりました。
“わかったつもり”は、あとで静かにつまずく
家づくりやリノベでは、専門用語が当たり前のように飛び交います。
その場では理解したつもりでも、あとからこうして小さくつまずくことがあります。
今回学んだのは、たったひとつ。
「建築確認書ってありますか?」と、最初に担当者に聞けばよかった。
それでも。
立ち止まって、確認して、つなぎ直した自分を、今日はそっとほめてあげたいと思います。
あの脱力感も、きっといつか笑い話になるはずです。
いや、もうなってる。

ハナも間もなくお引越し


コメント