現在、大手リフォームメーカーにお願いして、自宅の減築リノベーションを進めています。
工事が始まる前、担当の方から
「お茶出しなどのお気遣いは不要です」
とはっきり言われました。
昔は、家を建てるとなると、10時と15時にお茶とおやつを出すのが当たり前でしたよね。
けれど今は、家づくりの形もずいぶん変わりました。
その言葉に従い、私はこれまで一度もお茶やお菓子を出していませんでした。
車庫の隅に残されたもの
ある日、用事があって車庫に入ったときのことです。
隅のほうに、お菓子の袋がいくつか置いてあるのに気づきました。
大工さんたちが、休憩中に食べていたのでしょう。
近くには、ハロゲンヒーターのような暖房器具もありました。
今年の冬は雪が多く、寒さも厳しいです。
車庫の中で暖を取りながら休憩してくれているなら、それだけでも少し安心しました。
雪が止めてしまう工事
週に一度、担当者の方が現場に来て、工事の進捗や変更点の打ち合わせをしています。
その日も、いつもの時間に伺ったのですが、家の前に担当者の姿が見当たりません。
工事中の家に入ると、大工さんたちは作業中。
すると、家の裏側から担当者と誰かが話している声が聞こえてきました。
内容までは分かりません。
けれど、前後の状況から、なんとなく察してしまいました。
今年の大雪で、北側の隣家との間に、屋根から落ちた雪が山のように積もっています。
その雪が邪魔で、北側の基礎工事が思うように進まないらしいのです。
「工期を守れと言われても、雪かきをする人手がなければ間に合わない」
そんな現場の声を、担当者の方が受け止めていたのではないか――
あくまで想像ですが、そう感じました。
以前から分かっていた雪の問題
北側の雪の問題は、今回が初めてではありません。
▲大雪だった4年前のベランダの様子 屋根から雪が落ちて山となる
数年前の大雪のときにも、隣家のガラス窓を割ってしまわないかと、ひやひやした経験があります。
そのため今回の減築リノベーションでは、北側の一部を減築し、隣家との距離を少し取る設計にしました。
とはいえ、大きく間隔が取れたわけではなく、今年の大雪では、やはり雪の山ができてしまいました。
長靴に履き替える担当者
打ち合わせが終わったあと、担当者の方が自分の車から長靴を取り出し、静かに履き替えていました。
「これから雪かきをします」
その一言を聞いたとき、胸の奥が少しだけ痛みました。
営業という仕事は、会社からは工期を守るよう求められ、現場からは厳しい声を受けることもあります。
板挟みの立場で、それでも自分で長靴を履いて雪かきをする姿に、本当に本当に頭が下がる思いでした。
さりげなく、できることを
工期をどうにかすることも、雪を溶かすことも、私にはできません。(当たり前)
それでも、寒い中で作業してくださっている方たちに、何かできることはないだろうかと考えました。
思い浮かんだのは、お茶とお菓子の差し入れでした。
仕事帰りに車庫に寄り、直接手渡すことはせず、そっと置いておくことにしました。
お互いに気を遣わないよう、あくまでもさりげなく。
そして今回一度だけ。
ペットボトルのお茶と缶コーヒー、個包装のお菓子を少し用意し、短いメモを添えました。
「雪の中、いつもありがとうございます。
休憩のときにでも、よかったらどうぞ。」
どんなにAIが発達しても、家づくりというものは、結局のところ、人と人との仕事です。
「お茶出しは不要」と言われたけれど、それでも心から、お茶を出したくなった――
そんな冬の日の、小さな出来事でした。
4年前に考えていたこと⬇️



コメント
こんにちは♩
毎回楽しみに、読ませてもらっております
雪かき・・されませんか?
担当者任せで良いのでしょうか?
ちょっと、気になりました
ごめんなさい
ぷーさんへ
正面入り口と通路の雪かきはしてたんですよねー。
でも、裏側は、既存の柱や土台はあるから、雪は関係ないと思ってたんですよね。甘かった。
早く春が来て欲しいです。
私も雪かき少しでもやってくれたら、担当者の方も嬉しいのではないかなとおもいました。
今のお住まいの雪かきもしなくてはいけないから、大変かと思いますが。余計なことでしたらすいません。
もんぱのきさんへ
確かにそうですよね。
雪かきはやってはいるものの、仕事の日はなかなか時間が取れず、北側までは追いついていない状況です。
また少しずつ様子を見ながら進めていこうと思います。