冬の空気がゆっくりと流れる仮住まいで、今年のお正月は、特別な予定もなく過ぎていきました。
テレビのない部屋で、夫婦それぞれがスマホを手にしながら過ごす時間。
一見すると退屈なのに、どこか穏やか。
そんな何気ないひとときの中で、
ふと、こんな思いがよぎったのです。
退職後の暮らしって、どうなるんだろう。
退職後、毎日が休日になったら?
60歳を迎え、定年という言葉が少しずつ現実味を帯びてくると、
「やることがなくなるのでは」
「退屈な日が増えるのでは」
そんな不安が、心のどこかに浮かびます。
忙しく働いてきた時間が長いほど、何も予定のない一日は、かえって落ち着かないものなのかもしれません。
きっと、多くの60代が、一度は抱く疑問なのかもしれません。
リノベ後の暮らしには「やりたいこと」が待っている
けれど、はっきりしていることもあります。
リノベーションが終われば、暮らしは大きく変わります。
減築したことで、家は小さくなります。
その代わり、庭はさらに広くなります。
これから始まるのは、
・庭仕事や庭づくり
・花や野菜を育てる時間
・家の中を、暮らしやすく整えていく日々
手を動かす時間は、むしろ今より増えていくはずです。
「やることがなくなる」のではなく、やりたいことが、暮らしの中に自然と生まれてくる。
そんな予感がしています。
シニア夫婦の暮らし方は、本当にいろいろ
周りを見渡してみると、シニア夫婦の暮らし方は、実にさまざまです。
・特別なことはせず、日常を大切にする人
・家の片づけや模様替えを楽しむ人
・それぞれの趣味に没頭する人
・少しずつ外とのつながりを増やす人
共通しているのは、無理をしないこと。
そして、自分たちのペースを大切にしていること。
「何もしない時間」も、暮らしの大切な一部なのだと、今なら素直に思えます。
退屈だったはずのお正月が、実は豊かだったかもしれない
仮住まいのお正月は、正直に言えば、少し退屈でした。
けれど振り返ってみると、何も予定がなく、夫婦がただ同じ空間で、好きなことをして過ごせた時間は、とても穏やかで、満ち足りていました。
夫は、これまで読めなかった本を最後まで読むことができたようですし、私は魔物を倒すコツが少しずつわかってきたし。(←ゼルダの伝説です)
若い頃のような忙しさは、もういらない。
何かを成し遂げなくてもいい。
暮らしそのものを味わう時間が、
これからは、少しずつ増えていくのかもしれません。
退職後の暮らしは、少しずつ育っていく
定年後の暮らしは、ある日突然、完成するものではありません。
日々の積み重ねの中で、少しずつ形になっていくもの。
今はまだ、仮住まい。
けれどその先には、減築して整え直した家と、広くなった庭のある暮らしが待っています。
「整えながら暮らす」時間は、
きっと思っている以上に、豊かで、やさしいものになる。
そんなことに気づいた、静かなお正月でした。

仮住まい窓辺のゼラニウムとシクラメン


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