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ミュージカル【天使にラブソングを】感想 ブロードウェイ版も良いけれど

ミュージカル【天使にラブソングを】を観劇してきました。
1992年に公開された同名映画が大好きで、ビデオテープまで購入して繰り返し観ていた作品です。

それが、なんとアラン・メンケン様が全曲新たに書き下ろし、ミュージカル化されたというから、観ないわけにはいきますまい!

というわけで、2年前にブロードウェイ版を観てからの、今回で2度目の観劇となる【天使にラブソングを】の感想です。

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ミュージカル天使にラブソングを2019 感想

ミュージカル【天使にラブソングを】は、デロリス役とカーティス役がダブルキャストですが、私が観たのはデロリス=朝夏まなとさん、カーティス=今拓哉さんでした。

【キャスト】
デロリス:朝夏まなと
エディ:石井一孝
カーティス:今拓哉
シスター・メアリー・ラザールス:春風ひとみ
シスター・メアリー・パトリック:未来優希
シスター・メアリー・ロバート:屋比久知奈
TJ:泉見洋平
ジョーイ:KENTARO
パブロ:林翔太(ジャニーズJr.)
オハラ神父:小野武彦
修道院長:鳳蘭

以下、思いつくままの感想です。

□オープニング「Take Me to Heaven」

デロリスが、愛人であるカーティスのクラブで歌っているところから始まるこのシーン。
とにかく朝夏さんがかっこよくて、かっこよくて。
さすが元宝塚トップスターです。
私、宝塚のことはよくわからないけれど、朝夏さんの歌いっぷりとダンスに惚れちゃって、私もにわかファンになって「まあ様」とお呼びすることにします。

□「Fabulous, Baby!」

デロリスがスターになりたいと夢を語る場面。
バックシンガーの2人と一緒に歌う姿も、ハモリが最高!
まあ様かっこいい!
セリフはちょっと早口で、最初はよく聞き取れないことも。
なんたって私の耳は、劇団四季の母音を大事にする発声法に慣れているもんだからね。
だけど、だんだん耳って慣れるんですよ。
やんちゃで勝気で若さあふれるまあ様のデロリスは、本当にステキです。

□「Here Within These Walls」

修道院長が、教会での決まり事をデロリスに教える歌。
オーラが違うというのは、まさに鳳蘭さんのことだと思う。
立ち居振る舞いや指先の動かし方まで、気品あふれるのですよ。
まさに修道院長そのもの。
それでいて、コメディチックなセリフをサラッと言ってのけて、間の取り方といい、表情といい、本当に本当に鳳蘭さんはすごいと思いました。

鳳蘭さんも、元宝塚のトップスターだったわけだから、まあ様と鳳蘭さんの掛け合いは、超レアで大満足。

□「When I Find My Baby」

カーティスがマヌケな子分3人と一緒に、歌う場面。
人殺しをする超極悪人だけど、どこか憎めないのは、子分であるジョーイ、TJ、パブロがマヌケすぎるから。
でも、欲を言えばもっとおバカキャラを全開にしても良い感じです。

□「I Could Be That Guy」

デロリスのことを学生時代から好きだったエディが、彼女への想いを歌うシーン。
石井一孝さんが、途中から大泉洋さんに見えてきた。
声とか言い方とかそっくりなんだもの。

□「Raise Your Voice 」

デロリスが、シスターたちへ歌い方を特訓し、聖歌隊が生まれ変わるシーン。
ここで私の最初の涙腺決壊。
屋比久さんの伸びやかな声は、相変わらずすばらしくて、だけどレ・ミゼラブルで観たエポニーヌとはまったく違う表現の仕方で、役者魂を感じた。
そして私の大好きなシスターたちのアンサンブル。
ミュージカルは、アンサンブルの上手さがなければ成り立たないと思うのです。

私の表現力が乏しいので、ブロードウェイ版のRaise Your Voice を貼っておきます。

 

□「Take Me to Heaven」

聖歌隊の歌声を教会で披露するシーン。
歌って、「聴いてもらえる歌」でなくてはダメだと思う。
伝統を大切にするがばかりに、自分よがりになっては相手の心には届かないんですよねぇ。
神様を彼氏のように見立て、恋する気持ちを表したこの歌。
衣装もキラキラで、みんなが生き生きと歌う姿は、こっちまで幸せな気分になって、ここで2回目の涙腺決壊。

人って、感動すると涙が出るのはなぜ?
年をとったから?

□「Sunday Morning Fever」

聖歌隊が歌うたびに教会への寄付金が集まり、薄暗かった教会がいつのまにかステンドグラスでキラキラな教会へなっていくシーン。
小野さん演じるオハラ神父は、神父というより身近にいる町内会長さんのよう。
なんにでも興味津々でノリノリな神父さんには、どんな懺悔も許してくれそうな感じです。

□「The Life I Never Led」

屋比久シスターが、魂の歌声を披露。
屋比久さん、本当にイイ!
声がキーンと突き抜けていて、心の底からの叫びが響いて、切なくて切なくて、ここで3回目の涙腺決壊。

□「Spread the Love Around 」

エンディングです。
シスターたちがキラキラの衣装で、ローマ教皇の前で歌を披露します。
指揮者がローマ教皇の恰好をしているという演出もGOODです。
そしてこのエンディングの曲は、アランメンケン様天才!と思える、最高にハッピーな気持ちにさせてくれる曲です。
そして4回目の涙腺決壊。
もう終わりなのかと思ったら、泣けて泣けて。
いつまでもこのミュージカルの中にいたいよーっ!という悲しい気持ちも入り混じっての涙です。

□カーテンコール

客席も一体となって、一緒に踊ります。
パブロが振り付け指導をしてくれるんだけど、これがジャニーズJr.の林翔太さん。
顔小っさくて八頭身だよねぇ。
最初、ジャニーズJr.と聞いて、大丈夫か?と思ってしまったけれど、歌も踊りも上手でステキでした。

ペンライト買いました。
これ振って踊るアラフィフです。

欲を言えば、せっかく1,500円で買ったペンライトを、1回だけの使用で終わらせたくなかったな。
もう一曲くらい躍らせてほしかったな・・・。

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やっぱり日本語がイイ!

2年前に観たブロードウェイ版は、とってもよかった。
迫力ある歌と踊りは、幸せすぎて感動しすぎて、当然のことながら涙腺決壊。

しかし、です。
ブロードウェイの方々なので、セリフも歌もすべて英語。
英語がわからない私のような者のために、舞台袖には巨大な電光掲示板があり、映画の字幕のように日本語訳が出るんです。

だから、だいたいのことは理解できますが、舞台を観るのが忙しいんですよ。
役者さんの表情をみて、踊りをみて、電光掲示板をみて、視線をあちこちに移動させなきゃならないんですよね。

しかも、セリフを聞いてそれを電光掲示板で確かめると、役者さんのセリフからワンテンポ遅れるんですよ。
英語がわかる方たちは、瞬時に笑っていましたが、私にはそれができなかったのがとてもとても残念でした。

だから、今回の【天使にラブソングを】は、セリフと表情と動きが一瞬にして合致して、ミュージカルといえどもやはり言葉が通じるほうがいい!と思いました。

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天使にラブソングを、は12月8日で東京公演の千秋楽を迎えますが、その後全国ツアーが始まります。

といっても、富山、静岡、大阪、名古屋、福岡、長野の6都市のみ。
なんだよー。南のほうばっかり。
東北地方にきたら、もう一回観にいくのにな・・・。

そうそう。
まあ様演じるデロリスを、カーティスがお姫様抱っこするシーンがあったのですが、これが森久美さんだったらどうするの?なーんて、下世話なことを考えてしまいました。

 

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