東京ステーションギャラリーで初めて知った藤田嗣治と“乳白色の肌”のヒミツ

東京駅丸の内駅舎の中に美術館があります。

1914年に完成した赤レンガの壁や鉄骨を活かした展示空間が特徴で、アートを楽しみながら、駅舎そのものの歴史や建築美も体感できる、ちょっと特別な場所です。

「フジタさんって誰?」からのスタート

今回訪れたときは、藤田嗣治(ふじた・つぐはる)「絵画と写真」展が開催されていました。

東京ステーションギャラリー 藤田嗣治展

正直なところ、美術に疎い私は、この画家のことを存じ上げませんでした。(ごめんなさい)

藤田嗣治(1886-1968)は明治生まれの洋画家で、フランス・パリを拠点に活躍しました。

繊細な線描と、独特の「乳白色の肌」を描く技法で知られ、20世紀前半のパリ画壇で「エコール・ド・パリ」を代表する日本人画家となりました。

代表作には『眠れる女』や『猫を抱く少女』などがあり、猫を描いた作品も多く残しています。

戦後はカトリックに改宗し、宗教画にも力を注ぎました。

あの“乳白色”はどうやって生まれた?

藤田嗣治の「乳白色の肌」には、ちょっとした秘密があります。

彼はパリで自分だけの色を探し求め、試行錯誤の末に、キャンバスに石膏を何層にも塗り、その上から油絵具を薄く重ねて磨き上げるという独自の技法を生み出しました。

その結果、絵肌はまるで磁器のように滑らかで、柔らかな光を放つようになり、ヨーロッパの美術界で高い評価を受けることになります。

きっかけは…株主優待の半額券

今回、私がこの展覧会に足を運んだきっかけは、美術史的な関心ではなく、JR東日本の株主優待で東京ステーションギャラリーの入館料が半額になるチケットがあったからです。(安易な理由でごめんなさい)

しかし、そんな私でも、実際にこの目で作品をみることで、いろいろな疑問や関心がわいてきました。

会場で出会った“フジタ愛”の人たち

驚いたのは、藤田嗣治さんの作品を目当てに、多くの方が訪れていたことです。
さらに会場には、藤田さんそっくりの髪型や服装で来ている方までいて(!)、「こんなにコアなファンがいるんだ」と感心しました。

20世紀のパリと日本を舞台に活躍した芸術家がいたことを知っただけでも、なんだか誇らしい気持ちになりましたし、展示されていた写真や絵画は、おしゃれで粋で、彼のファッションやアトリエにも徹底したこだわりとセンスが生きているのを感じました。

あとからジワジワくる後悔

実は、見終わったあとで藤田嗣治ついていろいろ調べてたのですが、「もっと乳白色の肌の部分をガン見してくるんだった」と、少しばかり後悔しました(笑)。

あの絵の下に石膏があったとは!

無知って、本当に罪ですよね。

東京ステーションギャラリーの螺旋階段

しかし、こんな無知の私でも、赤レンガ駅舎の質感を間近に見られたり、丸の内北口を上から見下ろせるのは、この美術館ならではの特権です。

 

東京駅舎のレンガは重要文化財

私は初めて訪れましたが、ここに来なければ、東京駅の歴史や建物の魅力を知ることはなかったと思います。

 

▲美術館から見下ろす丸の内北口

展示室内は美術品保護のため、国際基準に合わせて温度を21℃前後に設定しているので、外の蒸し暑さとは対照的に、とても涼しくて快適でした。

東京ステーションギャラリー · 千代田区, 東京都

行って良かった美術館でした。

 

 

コメント

  1. ゆう より:

    秋田の行事
    秋田県立美術館
    是非ご覧になって下さい
    感動です

    • そらはな より:

      ゆうさんへ
      !!!!!
      秋田県立美術館、何回か行ったことがあります!
      そして、「秋田の行事」も覚えています!
      そして、そして!それが藤田嗣治の作品だというのも思い出しました!
      点と点が繋がりました。感動しています。
      ありがとうございます。