スポンサーリンク

遺品整理 衣類の処分 父が遺した究極のモノ

長男、次男が帰省したのを機に、家族総出で父の衣類を片付けました。

寝室にある衣装タンスの中、押し入れの衣装ケースの中、さらには廊下にあるクローゼットの中。

父の衣類と寝具はすべて処分することにしました。

 

スポンサーリンク

衣類と寝具の処分期限

お盆までには父の衣類と寝具を処分しようと決めていました。

私の住む市では、故人の衣類と寝具類に限り、亡くなってから半年以内であれば無料で処分してくれるのです。

寒くなる前に片付けたかったのと、お盆は子どもたちも帰ってきて人手があるということで、家族5人で一斉に片付けを始めました。

「ゆっくりやればいいよ」と言う母に
「市が無料で処分してくれるのは期限があるから」と話し、片付けを決行。

午前中にお墓参りを済ませて、父の了解も得たことですし(笑)。

 

遺品整理には莫大な時間と労力とお金がかかると言います。

故人の遺したモノをみては、ついつい感慨にふけって手が止まり、いつまでたっても作業が進まない・・・というのは、目に見えてわかっています。

 

遺品整理をスムーズに行うためには、「今回は衣類を片付ける」といったように、モノを限定して取りかかることと、いつまでに片付けるという期限を決めてやることが大切なのだと思います。

スポンサーリンク

ゴミ袋15個分

収納場所から衣類を出してゴミ袋に入れていく作業は、子どもたちにお願いしました。

冬はトイレに起きるのが寒いからとプレゼントした軽くて暖かいガウン、病院で診察を受けるときには前開きの襟付きシャツが便利だと言っていたので、誕生日にはよく買った襟付きシャツ。

それらを見るとたくさん、たくさん思いがあふれてきて、手が止まるのがわかっていたので、私は主に寝具類担当。

現役時代に着ていたスーツ類もたくさんあり、今では着ていないような服もたくさん出てきました。

 

処分する衣類は大きなゴミ袋15個分にもなりました。

DSC03370

 

いつも数枚の気に入った洋服しか着ていなかった父が、まさかこんなに洋服をためこんでいたなんてね。

子どものころ戦争を経験した父の、モノは大切に丁寧に使い、いつまでも捨てることができなかったというのがよくわかります。

衣類の遺品整理

衣類は、家族や親類で形見分けをするという方法もあります。

しかし父は、若くして親も兄弟もすべて亡くし、親戚などいませんでした。

そして私は、形見として父の衣類を遺しておくことよりも、使わないものはすべて処分してしまいたかったのです。

遺しておいても使わない。
衣類は使わなくとも傷んでくるものだし、ダニなどの温床にもなりかねない。

しかし。

突然逝ってしまった父のモノがいつまでも目の前にあることのほうが、私にとっては辛かったというのが正直な理由かもしれません。

父の遺したモノをみると、あの日父が突然逝ってしまった時のことが何度も何度も思い出されて、辛くなってしまうのです。

 

DSC03366

父の遺した究極のモノ

父が仕事場として使っていた縁側の8割ほどが片付きました。

そして今回は父の衣類と寝具。

ベッドは民間の業者にお金を払って処分してもらうことになります。

 

父の衣類を片付けていると、母も自分の衣類を片付け始めました。

何十年と着ていない衣類で占領されていた洋服箪笥が片付いて
「スッキリしてよかったわぁー」と言う母。

片付けて良かったと思いました。

 

こうして父の使っていたモノが、少しずつ無くなっていきます。

私って、冷たい娘なのかな。
そんな風に思ったこともありますが、今はちがいます。

 

使う主のいないモノは、ゴミと同じで必要ないもの。
モノは使ってこそ生きるもの。

不要なゴミであふれた空間で生活することより、今を生きている自分たちの生活が快適になることが何よりも大切。

私は、父が遺した洋服や本よりも、父が教えてくれた生きる術があれば大丈夫。

 

そして、父が眠るお墓の前で気が付いたんです。

 

父が遺してくれた究極のモノは、私自身であるということを。

 

だから私は、これからの人生を存分に楽しんで毎日を大事に生きていきます。

 

コメント

  1. しろみ より:

    そらはなさん おはよう\(^o^)/

    泣けた…
    そらはなさんの気持ちが良くわかる
    私も 母の物は使わない物
    残しておいても 仕方ないし
    私がやらなきゃ 子供達に迷惑かかると 思い 母の衣類を 処分し始めました。
    でも しろみは優柔不断なので なかなか進まないのもあったけど
    そらはなさんに 力貰えた!!

    ありがとうございます^ ^
    私も頑張るねp(^_^)q

    • そらはな より:

      しろみさんへ♪
      しろみさんは、お母さまが住んでいらしたアパートのお部屋があるんですよね。
      私はまだ二世帯なので気が付いたときにちょこちょこ片付けられますが、しろみさんの場合はアパートに行かなければならないので、大変ですよね。
      まだまだ父の遺した書籍類がたくさんあって、昨日もそれらを眺めては途方に暮れてしまいました。
      少しずつ、できることからやっていくしかないのですが、目指すところはやっぱり自分の暮らしが快適であるかどうかですよね。
      私も頑張ります(#^^#)

  2. えりあママ より:

    お片付け、ご苦労様でした。
    お父さんの究極はご自分だと悟られたそらはなさんが凄いと思います。
    私はまだ父を許せない自分と日々葛藤しています。
    そらはなさんを見習えたらいいなと思います。
    時間をかけたら許せることが出来るかな??
    きっと遠いけど、そらはなさんの考えを胸に留めておこうと思いました。
    ありがとうね。

    • そらはな より:

      えりあママさんへ♪
      お墓の前で、子どもたち3人がそろっているのをみたら、こうやって命は脈々と受け継がれていくんだよなぁ・・・なんて思ったりしました。
      えりあママさんも、無理にお父さんを許そうとか思わなくてもいいんじゃないでしょうか・・・。
      いつか時間の経過とともに、自然にそう思えるときがきたら、それはそれでステキなことですよね。
      私も、今は自分がこうしてここに生きているっていうことに感謝して、日々暮らしていこうと思います。

  3. saorich より:

    初めまして。ブログランキングから訪問させていただきました。

    お父様の遺品を整理なさりながら、お父様ととても大切な会話
    ができたのではないかと思いました。
    ステキな気づきだと思います。
    お父様もきっと喜んでいらっしゃると思います。
    また訪問させていただきます!
    応援完了しました。

    • そらはな より:

      saorichsさんへ♪
      はじめまして(#^^#)
      ああ、たしかにそうですね。
      遺品整理をするということは、亡くなった人との会話でもあるんですね。
      そう思えば、遺品整理も楽しくなるかもしれませんね。
      ありがとうございます(#^^#)

  4. しろうさぎ より:

    お片付け、ご苦労様です。
    お父様の遺してくれた究極のものは自分自身という悟りの言葉が深く心に響きました。
    使う人のいないモノは捨てて母屋を広くした方がお父様も喜ぶと思います。
    これからもまだまだ大変だと思いますが、頑張ってください。

    • そらはな より:

      しろうさぎさんへ♪
      一応、捨てる時は母に聞いたりもするのですが、最近は独断で進めたりしてます。
      だって、母はそこにそれがあるなんて今まで知らないで過ごしてきたのですから。
      母に聞くと「まず、とっておく」というので、いつまでたっても片付きません。
      「捨てて、空いた空間に何かを入れるのか?入れるものがなければ、このままここに置いておけばいいじゃない」
      という母の概念とは、これからもずっと平行線なんでしょうけど・・・(@_@)
      地道にがんばります(#^^#)

  5. 通りがかりの者 より:

    そんなふうに思えるお父さまをもってお幸せですね。
    冷たくなんてないです。
    心と頭の中にあるものこそ誰にも奪えませんもの。

    きっと生きていてくれるならどんな介護もがんばれたのにと
    お思いなのでしょうね。なのに
    突然逝ってしまわれたショックは想像さえできないことですが
    お父さまは、ご家族のご負担が短くて済んだことを
    誇りにしてらっしゃるように思えてなりません。

    ごめんなさい、唐突に。
    他ブログの『万能貯金』リンクから飛んできて
    惹かれるままにお父さまに関する記事を読んでしまいました。
    私自身は74歳の父を半年ほどの闘病の後、送りました。
    実質私が看たのは10日ほど。遠くに住んでいたので。
    短いようで 短いと言い切れないようで…
    覚悟をさせる期間だったのかなあ…と。
    長く看た方からは
    あんなこと言わなきゃよかった…という後悔を聞くことも
    時々あります。

    • そらはな より:

      通りがかりの者さんへ♪
      親の死は、どんなことをしてもどんなに手を尽くしても、必ず後悔があるものだと思っています。
      好奇心旺盛な父が、突然亡くなってしまったことを考えると、まだまだやりたいことはたくさんあったのになぁ・・・と思い、哀しくなります。
      でも、どんなときも決して愚痴をこぼすことのなかった父なので、1日も寝込まずに逝ったことは、実に父らしい最期だなぁ・・・と思ったりもします。
      人が亡くなるって、周囲の人に何かしらいろんな影響を及ぼすものなんですよね。。。
      通りがかりの者さんも、お盆でいろんなことを考えたのでしょうね。

  6. 水仙 より:

    この暑い中、お疲れさまでした。無料で引き取ってくれる市とはどこなの?
    いいなあ。うちも洋服で同じくらいのゴミブクロになりました。ごみの日に一度にだすわけにいかず、何回かに分けました。なんせ、ごみ袋に名前を書かなければならない地域でしたので。それにしても、お母さんまでかたずけはじめたとは、!です。

    • そらはな より:

      水仙さんへ♪
      ふふふふ(#^^#)私の住む市は内緒です。
      でも、人が一人亡くなると、こんなに不要なものがあるんですね。
      本人にとっては必要で大切なものでも、他の人には不要なもの。それがたとえ家族であってもです。
      私も、子どもたちに迷惑をかけないよう、コンパクトな暮らしを心がけようと思いました。
      母が自分のものを片付け始めたのは、孫たち3人がいたおかげでもあるんですよね。
      私が言うより、孫が言うとちょっとちがう・・・(;^ω^)

  7. ちかちか より:

    そらはなさん、いつもブログありがとうございます。
    うちは義父のものは夫が見てからにしてます。先日はネクタイ100本位あって、30本位リサイクルショップに持って行き450円でした。ほとんど1円で、数本ブランド物で10-150円つきました。断捨離する時にお金に替えようとするとスピードが落ちるというのは本当です。
    一年半過ぎてもなかなか減らないけど、今年中には片付けませんか?と夫にそらはなさんの話をしたら、そうだなって。お母様も片付け始めたというのがすごいな、と。うちは住む人もいない、急かす親戚もいないので自分達の気の持ちようだけです。性格が二人とも片付け苦手でグダグダなのでいつ終わるかわからないけど、頑張ります。
    のんびりした人だけど、義父母が夫を残してくれたことに、あらためて感謝の気持ちになりました。

    • そらはな より:

      ちかちかさんへ♪
      ネクタイ100本!!!
      そして30本で450円かぁ・・・。
      それでも捨てるよりはずっといいですよね。
      たしかに、これ売れるんじゃない?とか思い始めると、手が止まりますねぇ。
      結局、売るにしてもある程度きれいにしなければならないし、整理して持っていかなければならないし、大変です。
      ちかちかさんの「夫を残してくれた義父母に感謝」って言葉が、なんだかジーンときました。

  8. ルリネコ より:

    私は、亡き父の遺品整理に5年掛りました。(母が怒っていましたが)
    今、自分の物&主人の家(今、住んでいる家ですが)の物、主人の物を少しづつ捨てています。
    碁石に碁盤、いつの物か分からない氷枕、欠けたお皿、使わない薬缶、等等。
    見つかると怒られるので、少しづつ捨てています。
    疲れる~。

    • そらはな より:

      ルリネコさんへ♪
      こんにちは。
      わぁー・・・。5年ですか・・・。
      そういえば実家にも碁石に碁盤、あります。変な掛け軸もあります。変なダルマの飾りものもあります。
      昔って、モノが暮らしのレベルの象徴であり、自分にとって必要でないものでも、とりあえず置いておく・・・みたいな感じだったんでしょうね。
      父の遺品整理は、まだまだ始まったばかりですが、一度に片付けるとうちも母が怒るので、見えないところを少しずつ進めていきたいと思います(#^^#)