60歳になって現実味を帯びた「年金」|ねんきん定期便から始めた家計の見直し

昨年、夫婦そろって60歳になりました。
気持ちは正直、あまり変わっていません。
それでも「年金」という言葉だけは、急に現実味を帯びてきました。

「ねんきん定期便」を開いて受給見込み額を確認し、「そろそろ本気で、これからの暮らしを考えてみようかな」
そんな気持ちが、静かに芽生えました。

若い頃に思い描いていた60歳

20代の頃、60歳といえば“まったく別世界の大人”でした。
退職したら、「趣味の園芸」でも楽しむ、そんな、いかにも「悠々自適」な暮らしを思い描いていた気がします。

ところが、実際に60歳を迎えてみると、あの頃のイメージとはずいぶん違いました。
社会情勢や経済状況の変化もありますが、自分ではもっと「隠居」的な感じになると思っていたのに、気持ちは20代の頃と、ほとんど変わっていません。

園芸は、たしかに思い描いていたとおりになったかもしれないけれど、バブル期に聞いた「悠々自適」という言葉は、今ではすっかり死語ですよね。

現実は、あの頃のテレビCMとは全然違うと、実感しています。

我が家の年金受給プラン

あくまで我が家の場合ですが、今考えているのは、こんな形です。

・夫は65歳から年金受給
・私は繰り下げ受給を検討中

年金は、死ぬまで一生もらい続けられるもの。
でも、自分の寿命は誰にもわからない。
だから受給開始のタイミングが、いちばん悩ましいところです。

年金だけで生活できたら理想的ですが、そのために無理をするつもりはありません。

私が繰り下げている間は、貯蓄を取り崩したり、株の配当金や売却益を生活費の補助に使えたらいいな。

そんなことを漠然と考えています。

家計を「3つ」に分けて考える

先日家計簿の整理をしました。

日々の家計管理は、マネーフォワードの自動集計にほぼおまかせ。
ただ、年に一度だけは、Excelで1年分の収支をまとめているので、昨年分を集計してみたというわけです。

今回から、支出を3つに分けて整理しました。(これまでは集計もただの羅列だった)

①固定費:光熱費、通信費、車関連費用、固定資産税、保険など

②変動費:食費、日用品、医療費、交際費など

③イレギュラー費:家具・家電の買い替えなど、大きめの出費

年金内で①と②を賄い、③は貯蓄から出すことになりそうです。

教育費が終わっても、生活レベルは変えない

3人の子どもたちが独立し、教育費はかからなくなりました。
だからといって、生活を大きく変えたわけではありません。

教育費に充てていたお金は、我が家では投資という形に移行しましたが、「すぐに使わないお金は分けて育てる」という感覚です。

教育費貧乏だった頃に身についた
お金の感覚も、今の暮らしに自然と残っています。

年金生活を具体的に想像してみる

数字だけでなく、年金生活の暮らしそのものを思い浮かべてみました。

・車は何歳まで乗る?
・大きな家電の買い替えは何がある?あと何回ある?
・旅行は年に何回行けそう?

今年リノベーションを終えるので、自宅の大きな修繕費は、しばらくかからなさそうです。

車も、軽自動車は今年買い替えて70歳くらいまで乗る。
10年目となる普通自動車は、あと5年ほど乗ってから買い替え。
おそらく最後の買い替えとなるでしょうから、70歳を過ぎたら夫婦で1台にする——

そんな計画を立てました。

旅行と、インコたちと

夫婦での旅行は、年に1回行けたらいいなと思っています。

ただ、我が家にはハナ♂(オカメインコ)とむぎちゃん♀(文鳥)がいるので、何日も家を空ける遠出はやっぱり悩ましいところ。

預けてでも、今のうちに行っておくべきなのか。
それとも、無理をしないほうがいいのか。

ペットの預かり費用も旅行費の一部と考えつつ、行けない年があっても「しかたがない」。
そう思うことにしました。

完璧を目指さない家計管理

年金生活を見据えた家計管理で、
私が最初にやったことは、

・1年間の収支を把握する
・数字として見える化する

今はそれだけです。

それでも、削る支出と残す支出は、自然と見えてきました。

老後に対する漠然とした不安も、以前より、ずいぶん小さくなった気がします。

家計の形も、年金との付き合い方も、人それぞれ。
正解は、ひとつではありません。

ただ、若い頃に思い描いていた60歳の自分は、すでに退職している年でした。

だからこそ、今、きちんと考えたい。
これから先の「我が家なりの暮らし方」を。

数字を明確にしながら、無理のないペースで、少しずつ整えていけたら——
それが、いまの理想です。

 

 

 

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