昨年末、母が老健施設に入所しました。
認知症を抱えながらも、穏やかな暮らしを送ってほしい——そんな思いから入所を決めました。
この出来事をきっかけに、母が長年暮らしていた実家を少しずつ片付けていこうと決意。
広い家を見渡しては「どこから手をつければいいのだろう」と思いつつも、まずは気になった場所から手を動かすことにしました。
懐かしの“なんでもカバー文化”との別れ
昭和の頃、家具にカバーをかけるのはごく当たり前の習慣でした。
ローテーブルには布クロス、電話台やダイニングテーブルにはビニールカバー——家具を長く使うための工夫だったのでしょう。
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実家のリビング
しかし、年月が経つにつれカバーそのものが古び、汚れてしまっても取り替えることはほとんどなく、気づけば見た目が残念な状態に…。
それでも、母が暮らしている間は気を悪くしないよう、そのままにしていたのです。
リビングに広がる開放感
実家のリビングには、使わなくなった大きな家具がいくつかあり、5年ほどかけて少しずつ処分してきました。
そして今回は、思い切ってリビングのカバー類をすべて剥がし、処分することにしました。
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なんにでもビニールクロスをかけている
その結果、ゴミ袋(大)2つ分になり、「これほど溜まっていたのか」と驚くほどの量に。
40年以上もカバーに覆われていたダイニングテーブルを剥がしてみると、驚くほどきれいな木の表面が現れました。
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ダイニングテーブルこんなにきれいだったのか!
久しぶりに感じた木の温もりに、「もっと早くこの素材を楽しめばよかったのに」と、そう思うのは私だけ。
明るい木目のダイニングテーブルで、リビング全体が明るくなり、広々とした空間に変わったことに満足感を覚えたのも、私だけ。
母がいたら、カバーなしのテーブルなんて絶対に嫌がっていたでしょうから。
「やれば意外と進む」片付けのコツ
片付けを進めるうちに、「手を動かしてみると意外と進むものだな」と実感しました。
母がまた家に帰ってくることがあるかもしれません。
そのときに少しでも快適な空間で迎えられるようにしたい——そんな思いが片付けのモチベーションになっています。
まだまだ実家の片付けは始まったばかりですが、無理をせず、少しずつ進めていこうと思います。
「とりあえず手を動かす」——これが片付けを始めるうえで大切な第一歩だと感じています。
また、片付けは物を捨てるだけではなく、思い出と向き合いながら新しいスタートを切る作業でもあると感じます。
暖かくなったら、実家の長年使っていない家具や雑貨に手をつけ、さらに快適な空間作りを目指す予定です。
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