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軽度認知障害 介護サービス申請がためらわれた理由

認知症の薬を処方していただき、地域包括支援センターで介護申請の手続きまでしてきました。

母の物忘れはたびたびあります。
それでも一生懸命自分でメモをとり、新聞に目を通し、父の書類関係の整理も始めた母。

そんな母をみていると、今は日常生活が一人で行えているのだから、介護サービスの申請なんて必要だろうか・・・?

そんな風にも思えて、なかなか一歩が踏み出せずにいました。

 

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軽度認知障害かも

父が亡くなってから、母の物忘れ、置き忘れは顕著になりました。

いや。
もしかしたら、以前からそうだったのかもしれませんが、父がうまく対応していたのでしょう。

その父が突然亡くなり、それまで私が見えていなかった部分を目の当たりにすることで、母の認知障害に気づいたと言ったほうが正しいかもしれません。

認知障害があっても、日常生活動作に支障がない場合は、認知症ではなく軽度認知障害と呼ばれ、いずれ認知症になるかもしれない予備軍だと言われています。

母の場合も、来客にはシャキシャキとした言動で振る舞ったりするわけですから、本当に母は認知障害なんだろうかと疑問に思うこともしばしば。

しかし先日も、葬儀に参列してくださった方々の一覧表が無くなったと大騒ぎをし、「あんた、持っていってない?」と朝から血相を変えて我が家にやってきた母をみると、やっぱり認知障害なんだろうなぁ・・・と思うのです。

その一覧表は、母のミシンの上で見つかったので、母が自分でそこに置いたのでしょうけど、いつも置いてあるダイニングテーブルの上にないものだからパニックになったんでしょうね。

しかも、モノがなくなるとすぐに私のせいにする(笑)。

変に頭が冴えている部分と、そうでない部分が混在する。
しかも本人は認知症かも・・・?とは絶対に思っていないので、病院で診断してもらうことが困難なのです。

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かかりつけ医で認知症の薬を処方してもらう

血圧の薬をもらうために、母のかかりつけ医へ出向きました。

母本人は3か月に1度の受診で、その後は2週間に1度、薬だけをもらいに行くということを父がやっていたのですが、それが今では私の役割になりました。

「認知症の始まりかも」と受付の方に何気に話をしたら、「先生に相談してみますか?」と言われ、診察室で私の話を聞いた医師は、認知症の薬を処方してくださいました。

さらに介護サービスの申請をするようにと言われ、病院側から地域包括支援センターへ電話を入れてくださり、そのまま薬を受け取って市役所へ行く流れとなりました。

 

なんだ・・・。

こんなに簡単に物事が運ぶんだ・・・。

 

ブログのコメントで多くのみなさんから、認知症の始まりであれば早めに薬を飲んだほうがいいこと、地域包括支援センターに相談すること、介護サービスの申請をすることなどなど、アドバイスをいただき、私もその機会とタイミングを見計らっていました。

ただ、母の性格上、物忘れ外来などというところの受診を勧めたら、怒り出すにちがいないという推測から、どうやってどこから切り崩していったらよいものかと、悩んでいました。

 

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介護サービス申請の流れ

先に地域包括支援センターに行くべきか?病院で認知症と診断してもらってからのほうがいいのか?

母の場合は、かかりつけ医に相談して正解でした。

かかりつけ医は循環器の医師なので、認知症なんて関係ないよなぁ・・・と勝手に思っていたのですが、考えてみれば高齢化社会の日本。

お年寄りを相手に血圧の薬を出すくらいですから、介護サービスを受けるための意見書などしょっちゅう書いているんですよね。

病院から地域包括支援センターに電話を入れてもらったことも、その後の窓口での申請がとてもスムーズに運びました。

母の日常の状態、足が悪く身体障害者手帳を持っていること、父が突然亡くなったこと、二世帯住宅であるが生計は別で日中は母が一人で居ることなどを話し、用紙に必要事項を記入しました。

時間にして30分程度。

念のためと申請する人が多いこと

介護サービスは必要な状態でないにもかかわらず、いずれサービスを利用するときのためにとか、急に介護が必要となったときのために・・・などと言って、家族が親の介護サービス申請をする例が増えているのだそうです。

地域包括支援センターで介護サービス認定のための申請をすると、①後日自宅に認定調査員が訪問し、本人や家族に聞き取り調査が行われます

また、②主治医の意見書も必要となるため、本人は病院を受診し診断してもらわなければなりません。

①と②がそろうと、介護認定審査会で介護状態区分を判定してもらい、その後認定結果のお知らせが届くのですが、ここまでで1か月はかかるそうです。

認定結果がでるまで時間を要するため、その間必要なサービスが受けられないというわけで、「念のため申請」をする人が増えている模様。

寝たきりになったとか身体的に明らかに状態がわかれば、介護認定の申請もすぐに行いますが、認知症かも・・・?初期認知障害かも・・・?グレーゾーンかも・・・?なんて曖昧な場合は、家族の判断にもためらいが生じてしまうのですよね。

今できることをやる

プライドもあり、本人が物忘れをなかなか認めない場合は、いきなり「物忘れ外来に行こう」などと言っては、母を傷つけるだけで物事がうまく運べないと思っていました。

  • 家族が先に主治医に相談する
  • 主治医から地域包括支援センターに連絡を入れてもらう
  • 地域包括支援センターでは、「介護認定のための訪問」とは言わず「健康調査」という名目で訪問調査にきてもらう
  • かかりつけ医からは「そろそろ検査の時期なので受診してください」と母に連絡を入れてもらう

以上の流れで、なんだかスムーズに物事が運びそうです。

実際、母の検査は半年ぶりになるので、時期的にはちょうどいいタイミングでしたが、母にそのことを伝えると

「だったら2週間前に病院に行ったとき、検査してくれればよかったのに」と。

「そろそろ検査の時期だと思って、朝ごはん食べないでいったのに、なんにも検査しないからおかしいなと思ってた」とも!

 

すごいな・・・。
ちゃんと検査の時期を把握して朝食抜きで行ったんだ・・・。

「急に飲み薬が増えて(←認知症の薬)、いったいなんなの!?」とまで言い出して、なんだか冴えてるではありませんか。

こんな母の言動が、私に介護認定の申請を躊躇させた理由だったりするんですけどね。

いずれにせよ、物事をどうしたらよいのか迷ったら、あとで後悔しないよう今できることはやっておく。

これがベストな方法かな・・・と思っています。

コメント

  1. えりあママ より:

    おお、さすが!
    スムーズに運びそうですね。そこまで持って行くのが大変ですよね。
    うちの父は事前に私が主治医に会って、家庭状況を報告してから父への対応を先生が考えてくれました。処方箋の内容も読んでちゃんと理解するので、薬の選択が難しかったと医者に言われました。
    母の場合は父が亡くなってから「家に籠ってばかりではいけないよね?介護認定を受けて外へ出るようにした方が健康の為にも良いんじゃないかな??」と持ちかけました。
    本人の意思を尊重するのが大事になりますね。
    お母様がもしグレーゾーンなら、これ以上進まないように、新しい刺激があるようなデイサービスに参加できれば良いですね。

    • そらはな より:

      えりあママさんへ♪
      やっぱり主治医から導入するパターンが一番スムーズにいくんでしょうね。
      私も、毎日家の中にいる母をみると、デイサービスでも利用すればいいのに・・・と思うのですが、母の性格上「なんでそんなのに行かなきゃならないの?」と怒って終わり・・・というパターンが目に見えています。
      本人がストレスなく生活するのが一番なんですけどね。
      足が悪いっていうのも、家にこもりがちな原因なんですよね。
      まだまだこれからいろんな問題が出てくると思いますが、とにかく一歩一歩ですかねぇ・・・。

  2. しろうさぎ より:

    かかりつけ医の先生が地域包括センターに案内してくださったのなら心強いですね。
    外の方にはしっかりした受け答えをなさるとのこと。
    お母さまの気に入るデイサービスがあって、週1・2回行くようになるとグレーゾーンから進むのが遅くなるのでいいんですけど、女性でもデイサービス嫌いな人もいるので無理強いできないのが難しい所です。
    シルバーカーに似た歩行器のレンタルなども介護保険で利用できるのでデイや家事援助は利用しなくても利用できる部分は利用した方がいいと思います。

    義父母・実母と介護保険を利用していて何だけど使っていて「これじゃ介護保険財政持つわけない」とも思いましたわ。

    • そらはな より:

      しろうさぎさんへ♪
      いろいろアドバイスありがとうございます。
      きっとダメだろうな・・・なんて勝手に想像せずに、なんでもダメ元で聞いてみるべきだなぁ・・・と
      思いました。
      母は町内の婦人部にも一切参加していなかったので、そういう人付き合いがわずらわしいのだと思います。
      だから、見ず知らずの人が集まるデイサービスなんて行くわけがありません。
      ・・・なーんて、決めつけはダメですよねぇ・・・(;’∀’)
      父は介護保険料を払っていたけど、結局介護保険は使わずに逝ってしまいましたからねぇ。
      せめて母は使えるサービスは使えたらいいのですが・・・。
      なーんて、まだ認定も降りていないうちに、あれこれ考えてしまいました(;^ω^)

  3. かな より:

    はじめまして。かなと申します。
    私はイオンが大好きで、2年ほど前からそらはなさんのブログを拝見しております。イオン情報楽しみにしてます。

    私は30才前半で子育て中。実母は50代半ば、祖母は80代ですが、最近のそらはなさんのお母様とのご関係を拝見させてもらい、実家と状況が似ていてコメントさせていただきます。
    実家でも、祖母が物を無くす度、嫁のせいにし、また、被害妄想も強く母親にあたるので、母親は精神的にやられてしまいました。父も全くあてにならないし。。。
    そんな祖母も、認知症ではなく、受け答えもしっかりできるのですが、もともとかなりきつい性格で、自分を神様と思ってる性格が、年をとってその部分だけが、激しくなった感じで、困ったものです。
    性格が顕著になったのが6年前。それから改善する感じはありません。
    うちの母は、2世帯住宅で住んでるのですが、嫁側からは全く関わらないというスタンスで距離をとっているみたいです。散々嫁をいびっている祖母を私は嫌いなので、まぁ、それでいいとは思ってます。
    そらはなさんは実のお母さんということで、私も実の母にいろいろ言われたら辛いなとか、いろいろ考えさせられるブログです。

    • そらはな より:

      かなさんへ♪
      はじめまして(#^^#)
      以前のブログから遊びにきていただいていたなんて、うれしい限りです。
      さらに!イオン好きだなんて、もっとうれしい!
      私は、かなさんのお母様と同年代ですね。
      嫁姑の関係も大変だと思いますが、実母の場合は、逃げ場がないです。
      でも、かなさんのようにお母さんのお気持ちをわかってくれる娘さんがいるなんて、お母さまがうらやましいな。
      認知症の場合は、本人が自分で言ったことすら覚えていないのですから、どうしようもないです。
      母もきつい性格ですが、それでもずいぶん歳をとって弱弱しくなってきていると思います。
      介護は忍耐って言いますが、私も適度に距離を保ちつつ、上手につきあっていきたいと思います。

  4. ゆきこ より:

    第一歩どころか、地域包括センターまで!素晴らしい!!
    いい先生ですね。
    秋田は介護施設やショートステイがたくさんあるので羨ましく思います。
    千葉は本当に激戦区で、義親の介護が必要になったら……頭が痛いです。
    嫁が看護師だからと期待されそうだけど、看護と介護は大違いですから!

    お母様にとっても、そらはなさんにとっても本当に良かったと思います

    • そらはな より:

      ゆきこさんへ♪
      いろいろアドバイスありがとうございました。
      おかげさまで、申請手続きまでたどりつくことができました。
      千葉は激戦区なんですか?
      秋田は、たしかに介護施設はどんどん乱立していますが、そこで働く人は絶対的に不足してると思うのですよねー。
      以前千葉市に住んでいましたが、大好きな街です。
      実家のこととか何もなければ、老後は千葉に住みたいくらい!
      でもどうしようもできないので、秋田で雪かきがんばります(^-^;

  5. とも より:

    そらはなさん、こんばんは。
    介護申請をされたんですね。記事を拝見したところ、お母様の認知症は微妙な状態ですね。
    かかりつけ医にご相談されたのは、正解だったと思います。色んなことが1度にやってきて、ショックで一時的な状態であれば良いですね。

    ご自分のことができているのであれば、要支援2からのスタートかもしれませんね。転倒予防に手すりを付けてもらったり、段差を解消したりの工事が1割負担で受けれました。(サービスが改正されるとわかりませんが。)
    介護ベッドは要介護から1割負担のレンタルでしたが、要支援でも少し高めのレンタルで借りれました。

    デイサービスも入浴が困難になった時点で、通所されるのも良いタイミングかもしれませんね。うちはそうでした。

    認定されると一年更新なので、毎年介護認定の調査と、受けているサービスの確認会みたいなのがあります。私はそれが面倒くさいなと思ってました。義父に話すのと、日程調整が。
    気になることは、ケアマネさん、お医者さまに相談されると、気持ちが楽になります。本人に聞かれたくなければ、メモに書いて、あらかじめ診察前に看護婦さんや受付に渡しておきました。
    長々とすみません。抱えこまず、気長にお過ごしくださいね。

    • そらはな より:

      ともさんへ♪
      いつもありがとうございます。
      支援センターの方も、要支援からのスタートでも、手続きをしておけばその後は何があっても大丈夫だから・・・と言ってくださり、少しほっとしています。
      年に1度の認定調査があるんですね。
      それでも母の場合は、少しでも外部との接触があったほうがいいと思うので、認定調査でもなんでも来ていただいたほうが助かります。
      介護の問題は、私にとっても母にとっても初めてのことで手探り状態ですが、それでも一歩一歩前に進んでいきたいと思いました。
      ブログでみなさんからのコメントがなければ、今でもきっと私は病院にも支援センターにも何も話せずにいたかもしれません。
      本当に感謝です。

      • とも より:

        私も経験して、色んなことを学びました。制度のこと、これからの自分の生きかたなど。
        先が見えなくて、辛くなる時もありましたが、今となっては全て大切な経験で宝となりました。実父母も近いうちに介護が必要となるでしょうが、その時もまた頑張りまーす。