困ってる友だちにできるたったひとつのこと

友人がとても困っている状況に、何か私にできることはないかとあれこれ考えてみたのですが、何もできない。
すぐに駆け付けられる距離でもないので、友人の顔を見ることもできない。

「困ったときはお互い様」と言うけれど、物理的に離れて暮らしていると、困った時もすぐに手を差し伸べることもできないのだなぁ・・・と痛感しています。

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友人の状況

A子からLINEが届きました。

A子は難治性の病気を抱えています。
治療のため長期に薬を飲んでいましたが、今になって薬の様々な副作用が現れてきています。

先日精密検査をした結果は、いずれ癌化する可能性のある細胞が見つかったので、手術をしなければならないかもしれないとのことでした。

手術となれば、家族の付き添いが必要となりますが、A子は離婚していて女手一つで子どもを育てました。元ご主人とは現在は連絡は一切とっていません。
また、A子の両親は既に他界していて頼る実家もありません。
お子さんは、昨年大学を卒業し、他県で社会人として働いていますが、お子さん自身も仕事や経済的なことで精一杯なのか、A子が連絡してもろくに返事をよこさないのだとか。

これまでも何度となくA子の状況は話を聞いてきましたが、A子にはこれでもかというくらい、次々といろいろな問題が降りかかってきています。
それでもA子はいつだって前向き。

「ハローワークに行ったら障害者雇用枠で仕事が見つかった」と喜んでいた矢先の出来事だけに、私もなんと声をかけてよいのかわからずにいたら、
「先のことであまり悩まずに、一つでも自分で出来たことをよかったと思いながら過ごしていきたい」とA子。

A子の言葉に私が逆に励まされる結果となりました。

*私自身のことではなくA子のことなので、病気の状況や家族のことは多少設定を変えています。

友人が困っているときにできること

実はA子とは、来月一緒に旅行をするはずでした。
学生時代からの本当に気心の知れた友人たち4人で、2年前から計画を立てていました。

A子から「旅行には行けない」と連絡がきたのは4か月前。

50歳を過ぎても悩みはある 共感と心地よい関係と
学生時代、コミュニケーション能力を高めるためには「相手に共感的態度で接すること」と習いました。 共感すると口で言うのは簡単だけど、自分も同...

A子の諸事情がわかっているだけに、それ以上無理に誘うことはできませんでした。

それでもA子はとても前向きで、「仕事を見つけて生活が落ち着いたら、またみんなと一緒に旅行したいな」なんてことも話していたのです。
この夏には別の箇所の手術もし順調に回復していたのに、今度はまた別の箇所の手術をしなければならないかもしれない。

しかも、唯一頼りにできるお子さんからはろくに返事が来ず、A子がこういう状況なのに「お正月じゃないと帰れない」と言うらしい。

A子が困っている。
では私にできることはなんだろう。
同じ県内に住んでいるとはいえ、車で2時間くらい離れた場所にいるA子に、私は何ができるというのでしょう。

「もし手術することになったら、私でよければ付き添いするよ。本気だよ。」とA子に話すと
「その気持ちだけで充分よ、ありがとう」とA子。

しかしながら、現実的にA子が本当に困っていることは、仕事ができないので経済的に困窮していることや、他県に住む子どもが親身になってくれないことなのではないかなぁ。

結局、私にできることは何一つないのです。

弱音を聴くということ

一緒に旅行に行くB子とC子とも相談しました。

A子の隣町に住むB子は、夏にA子が日帰り手術をしたさいに、車で送迎し付き添ってきています。時々、A子と連絡をとり、会って話を聞いているそうですが、そのB子も
「自分にできることには限界を感じる」と言います。

そうなのよね。
経済的に困っているといってもお金を援助するなんてことは、A子を傷つけることになるでしょう。
A子の子どもに「アータ!お母さんがどんな状況かわかってんのっ?」と、説教垂れるほど、A子のお子さんとは親しい間柄でもありません。親子関係のビミョーな問題も絡んでいるので、他人がとやかく言うことではないのですよね。

すると、首都圏に住んでいるC子が言いました。
「経済的なことは、関わっている民生委員さんにお願いして、病気のことは患者会やプロの方にアドバイスをお願いして、私たちにできることは、ひたすらA子の弱音を聴いてあげることかな。」と。

C子も秋田には介護帰省をしていて、そのたびに時間を作ってはA子に会いに行っているのです。
「自分と会って、話をしてくれて、A子自身が考えの整理がついてくれればいいと思っている」とも言いました。

そうだよ、そうなんです。
いくら気心の知れた友人といっても、経済的なことや病気のことを解決できるわけがないのです。
友人としてできることは、「弱音を聴くこと
弱音は、気心の知れた友人だからこそ吐き出せるんですもんね。

嗚呼、私は今まで何を気負っていたのだろう。

心の改善を目指す友

もし君が、人生の道のりを歩むにあたって、心の改善を目指す友に出会うなら。

互いに性格の欠点を改善してゆける、そんな貴重な友に出会うなら。

あらゆるハードルを乗り越えて、例えその人の顔が好みでなくとも、

例えその人にいわゆる才能がなくとも、

その人と共に歩むのがいい。

いっしょにいてなお、

あくまでもじっと自らの内面を見つめることを忘れないでいられるように。

超訳 ブッダの言葉(小池 龍之介 編訳)

今となって、今だからこそ、わずか数年間という学生時代に、私はこの友人たちと巡り合えたことに本当に感謝します。

ちなみに、私の友人たちの顔は私の好みだし、彼女たちはいろんな才能を持った素晴らしい仲間だと思っていますよ。

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コメント

  1. とも より:

    傷ついたり、悩んでる友人に寄り添うというのは、とても難しいですよね。
    力になりたいという気持ちはたくさんあっても、
    本当に相手の為になっているかどうか、かえって傷つけていないかなど逡巡しますね。
    A子さんにとって、お友達4人はオアシスのような存在かもしれませんね。
    歯をくいしばって毎日を懸命に生きていらっしゃるA子さんには、自分の苦しみを吐露できる唯一の居場所かもしれないですね。
    そらはなさんの言う通り、聴いてあげるのが彼女の一番の力になると思います。

    またまた仏教のお話ですが、観無量寿経というお経で、苦しみを抱えた韋堤希夫人の心の叫びをお釈迦様はただただ聴いてあげるのです。
    自分の置かれた状況は変わらずとも、受け止めてもらえる人との対話で心の平安を得ていくお話です。(詳細はウキペディア等でご覧ください)
    私はお釈迦様ではないので、自分の意見を言わずに聴き続けることは、とても難しいと思いますが話すことで友人の心が軽くなってもらえると嬉しいです。

    • そらはな より:

      ともさんへ♪
      結局、友達といえども他人。
      だからできることは何もないのだなぁ・・・なんてことを思ったのですが、私が逆の立場だったら、やはり自分の気持ちを聴いてくれる友達がいるってだけでも心強いなぁと思いました。
      仏教はいいですねー。
      って、まだ全然わかりませんが。
      最終的には、命あるものはみな死ぬのだから、怒っても悲しんでもしかたがない。
      ならば楽しく前向きに生きるってことですかねぇ。

  2. 猫仮面 より:

    そらはなさん、こんばんは。
    そうですよね。友達に出来ることはわずかしかない。
    言ってあげられることは、自分はいつでもあなたの話聞くよと言うことだけ。
    それでも、そんな友達がいない人だって世の中にはたくさんいるのだと思います。
    だからそらはなさん達のような友人を持っているお友達は
    きっと幸せなのだと思いますよ。

    • そらはな より:

      猫仮面さんへ♪
      人との付き合いって、近すぎても遠すぎてもダメなんでしょうね。
      社会で生きていくってことは、必ず誰かしらのお世話になるってことですし。
      この歳になってから、あらためて友達の大切さが身に染みてわかります。

  3. T M ♪ より:

    弱音をただ聞いてあげる───
    って大したことですよ。
    自分の意見は封じ込んで、ただ寄り添いわかってあげる、いえ、わかろうとするだけで、大きな大きな助けだと思います。

    今世の中をザワザワさせている例の事件、
    心の弱り切った方たちが、
    そういう相手を現実に求めても得られなかったからネットに求めちゃって、
    誘蛾灯に誘われるように犯人のもとに吸い寄せられちゃったんですもの。

    背中をさすりながら、ただ一所懸命聴いてあげることができるといいですね。

    逆に
    そういう思いやりあいなく、
    ただただ愚痴や文句を人様に垂れ流すのは、搾取です。
    私、そういうのに疲れ果てたことがあって…
    そういうときに
    どうでもいい相手の愚痴なんか聞かない
    という言葉を耳にしたんです。
    ああ、そうか〜〜 思慮なく無抵抗に受け入れるばかりじゃなく、自分が聴いてあげたいと心から思っているか、よく考えて自分を守ることも必要なんだなとわかりました。
    (もちろん人道的に支援すべきことは避けませんよ!)

    今回、そんな考えるなんて余地なく、すぐに 助ける!と心から思える、温かい関わりを育んでらっしゃることを、すばらしいなとも羨ましいなとも思いました。
    友人はもちろん親や身内ともそういう関係を構築できなかった…
    それでも、私は私の立場でがんばるだけですけどね(^_−)−☆ 夫を大事にしないと。

    それにしても…
    初対面のタクシーの運転手さんや
    生協のお店の店員さんや
    美容師さんやなんかからも
    〝喰らって〟しまうのは…(苦笑)
    何か反省点、改める点もあるのかもな (-_-;)

  4. 匿名 より:

    こんばんは。

    自分が辛いとき、
    弱ってどうしようもないとき、
    そのことを話せる相手というのは、本当に心を許せる人だけです。
    私も昨年沈んだときに友人に話せたことでどれだけ救われたことか。
    ブログでも同じ悩みを抱える方と交流してどれだけ救われたことか。。。
    話すことで解決するわけではないのだけれど、
    私のことを分かってくれている人がいる、それだけで救われる。
    A子さんの心のそばに、そっとそらはなさんの気持ちがある。
    それは、まるで優しく温かい手を背中に添えてもらっているような感覚だと思います。
    それは本当に嬉しいことだと思います。

    • そらはな より:

      るり玉さんへ♪
      そうなんですよね。
      話すことで解決することではないのですが、気持ちは救われる。
      本当の意味での解決は、自分自身にしかできないことですからね。
      私も、たくさんの人に支えられて生きてるんだなぁ・・・って思います。

  5. 匿名 より:

    あ、また失敗。
    匿名はるり玉です(*>∀<*)