卒業アルバムは、どうやって捨てたらいいのだろう?
そんな疑問が湧いてきました。
束ねて古紙回収場所に出すものか?
でも、それを誰かに見られたらなんだか嫌だな。
かといって、可燃ゴミとして出そうにも、あまりにも表紙が固くて解体するのも大変そうです。
卒業アルバムは、実は個人情報の宝庫ですので捨て方にも気を遣いました。
卒業アルバムが処分しにくいわけ
もう何十年も開いたことのなかった卒業アルバムは、ずっとクローゼットの上段にしまったままでした。
卒業時、学校から渡されたハードカバーの立派なものは、記念品なんだから捨てるには忍びない、気が引けるとずっと思っていたのですが、考えてみたら卒業アルバムの代金は親が払っているんですよね。
私自身も親になってから気が付いたのですが、学年集会で卒業アルバムの制作について話し合い、アルバム代は毎月積み立てとして集金袋で集められていたことを思い出しました。
プロのカメラマンが行事のたびに現れて、ナイスなショットを撮影し、選び抜かれた写真が卒業アルバムに掲載されるわけです。
しかし、私が子どもの頃は一学年の人数も相当多く、自分が写っている写真なんぞ、ほとんどなかったように思います。
あるのは、個人撮影された(ひきつった)笑顔の写真だけ。
自分としては見たくもない葬りたい写真が載った卒業アルバム。
なのに「記念品」「思い出」というワードが足かせとなって捨てられない。
よって、どうしてよいかわからずに、とりあえず置いておく。
そんな位置づけの卒業アルバムでありました。
卒業アルバムを処分する決意
そんな自分の卒業アルバムを処分しようと思ったのは、亡くなった父の大量の写真を前にして、あれこれ考えたからです。

お気に入りでもない、むしろ見たくもない卒業アルバムを、しまい込んでいてどうするつもりなのか。
子どもたちや誰かに見てもらいたいのか。
この先、必要となることがあるだろうか。
そう自分に問いかけたら、答えは「NO!」
即答でした。
引っ張り出してきた卒業アルバムは、父の写真と同じように、茶色いシミやかび臭さで、うんざりするほど。
こんな状態のものを、ずっと保管していたのかと思ったら、なんだか嫌になりました。
卒業アルバムは個人情報満載
さて、卒業アルバムはどうやって処分したらよいのでしょう。
調べてみたら、卒業アルバムは個人情報の宝庫だという記事を目にしました。
たしかに!
学校名や卒業年度、個人名や顔写真まで掲載されたものは、個人情報が欲しい業者にとっては喉から手が出るほどのお宝でしょう。
私の小学校の卒業アルバムには、一人ひとりが将来の夢について書いているのですが、名前の他、ご丁寧に住所と電話番号まで記載していました。
当時は、当たり前のように載せていた情報です。
これを、古紙回収や可燃ゴミとして出した場合、誰かが拾って閲覧する可能性もあります。
今は、個人情報の漏洩に厳しい世の中ですから、簡単にゴミとして処分するにはリスクが大きすぎますよね。
卒業アルバムの捨て方
そんな個人情報満載の卒業アルバムを処分する方法としては
- 細かく切り刻んでゴミに出す
- 接着剤などで密封してゴミに出す
- マジックなどで塗りつぶしてゴミに出す
などが考えられますが、いやいや、無理ですって。
小中高と分厚い卒業アルバムのすべてに、そんな処理はやってられません。
というわけで、私が選んだ卒業アルバムの処分のしかたは、ゴミ処理場に直接持ち込む、というものでした。
私の住む市の可燃ゴミ焼却場には、直接ゴミを持ち込むことができます。
もちろん有料ですが、係の方が目の前で焼却場所へゴミを投棄してくれます。
これにて、私はようやく卒業アルバムから完全に卒業することができました。
卒業アルバムを処分したあとに・・・
卒業アルバムをしまっておいた場所は、ぽっかり空いて本当にスッキリしました。
同時に、私の気持ちも晴れ晴れとし、スッキリしました。
卒業アルバムを処分したからといって、学生時代の記憶は頭の中に残っていますし、なにも変わったところはありません。
今後、卒業アルバムが必要となる場面ってあるだろうか?と考えてみたのですが、仮に同級生の誰かが犯罪に巻き込まれたとしても(←オイ)
、私は卒業アルバムの写真をマスコミに提供したりはしません。
逆に私が犯罪に巻き込まれたら、誰かが卒業アルバムを提供するのかもしれませんが、そんなこと私は知ったこっちゃないですし。
・・・ってか、40~50年も前の写真なんて、なんの参考にもなりませんよね。
余計な妄想をしてしまいましたが、それだけ長い年月、私は卒業アルバムを保管していたんですねぇ・・・。
とにもかくにも、卒業アルバムを処分してすっかり気持ちが晴れやかになった私は、さらにこれまでの自分の写真を整理して、お気に入りの写真だけをデジカメに撮って、全部処分いたしました。
置き場所も心も、本当にスッキリしました。
思い出は記憶の中に!
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