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バラが父の想いをわかっていたのかもしれないな

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雑草の中に雑然と生えているバラは、毎年毛虫が大発生する割には、花はさほどきれいに咲くわけでもなく、困った私はバラを掘り返して抜いてしまった。

父が亡くなった年の秋のことだ。

庭や畑仕事を老後のライフワークのひとつにしていた父の、遺した広すぎる土地をどうしていいかわからず途方に暮れた。

また、それまで庭のことをすべて父任せにし、何一つ聞いてこなかった自分自身に対して、悔しくて悲しくて、行き場を失った怒りがバラの根を掘り返す作業に駆り立てた。

全部のバラを掘り返す勢いだったけれど、その根はあまりにも深く、広く張っていて、断念せざるを得なかった。

残ったバラは5株。
なにもかもが中途半端な自分に、また悔し涙が頬を伝わった。

 

あれから4年。

5株残った膝丈ほどだったバラは、今では私の背丈を超え、今年は次々に美しい花を咲かせている。

昨年、バラ園に行ってきれいなバラを鑑賞し、バラの育て方をレクチャーしていただいた。

今まで、なにひとつバラのお世話をしてこなかったのに、毛虫が付いて嫌だとか、花があまり咲かないからバラは大変だとか、そんな文句ばかり言っていた自分が情けない。

 

手をかけた分だけ花は応えてくれる。
お世話をした分だけ、愛しさが増す。

 

4年前、地面に頑なに根を張って、私の突き刺すスコップを阻んだのは、父が一生懸命植えた想いを、バラたちがわかっていたからかもしれないな。

 

さて、今年もべーサルシュートが出てくるように、お盆の頃まではせっせとバラの花を摘みましょう。

摘んだバラは、玄関に、リビングに飾って、彩りと香りを楽しみましょう。

 

そして、父が笑う写真の前には1番キレイなバラを!

 

 

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2020年6月7日(日) 晴れ最高気温 20℃ 最低気温16℃

 

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