50代　誘われたらとりあえず乗ってみる

50歳も過ぎると、自分の好きなものはハッキリしているので、新たな世界はなかなか開かれないものです。
しかし、この歳になったからこそ、誰かに何かを誘われたら、まずは乗ってみることにしています。

乗ってみてから断っても全然いいのだし、乗ってみたら案外好きなものだと気が付くかもしれないのですから。

趣味は庭仕事

先日、サッカー観戦に出向きました。
地元秋田のブラウブリッツと、お隣の山形モンテディオの試合です。

サッカー大好きな夫に誘われ、庭仕事をしたかった私は一度は断ったものの、しつこい誘いに、乗ってみることにしました。

長男、次男ともに高校までサッカー部だったので、それこそ毎週のようにグランドへ出かけていた私。
我が子の試合を見るのは楽しかったけれど、息子たちが高校卒業とともに私もサッカー観戦から遠ざかっていました。

もちろんワールドカップなど、日本代表の試合をテレビで観るのは好きですが、今さらわざわざグランドに出向いて、地元のチームを応援するほどの気力はありません。

今の私にとって、趣味は庭仕事なので休日は花や野菜と戯れたいのです。

しかし。
この先、夫と過ごす時間はどれくらいだろう？
ふと、そんなことが頭をよぎり、たまには夫の誘いにも乗ってみようと思いました。

当日は気持ちの良い秋晴れ。
会場周辺には、たくさんの屋台が出ていて、試合前からサポーターたちの応援の声が聞こえてきます。

なにこの活気。
楽しい。
単純にワクワクしました。

屋台で牛タンの串焼きとか、冷たい蕎麦とか買いこんでのサッカー観戦は、子どものサッカー応援をしていた時とは全然違った楽しさがあります。

親としてのハラハラ感はまったく無く、ただただサッカーの試合を楽しむだけでいいのですからね。

こんなに楽しいなら、また来てもいいな、とさえ思いました。

ところがこの後、突如雨雲がやってきて雨が本降りとなり、まるで軽装でやってきた私たちは、試合途中で帰ることになりました。
こんなハプニングもまた楽しかったんですけどね。

雨のおかげで、日帰り温泉「貝の沢温泉」にも立ち寄り、いろんな初めての経験ができて楽しい休日となりました。

歳をとると、なかなか新たなことにチャレンジすることが億劫となります。
ましてや、50代ともなれば自分の世界観はある程度固まっています。

劇団四季やミュージカルが好き。
旅行も好き。
庭仕事も大好き。
趣味は暮らしを整えること。

そんな私が、夫の趣味に付き合ってサッカー観戦に行ってみたら、案外楽しかったという発見がありました。

青空の下でのサッカー観戦は、子どもが小さかった頃のことを思い出したからかもしれません。
屋台で買ったものを食べながら試合を見るというお祭り的なことが、単純に楽しかったのかもしれません。

これをきっかけに、私の世界観が別の方向へ広がっていくかもしれません。
土いじりが大嫌いだった私が、今家庭菜園やガーデニングにドはまりしているのですから、人間いつどこで何が転機となるか、わかりませんものね。

誰かに誘われて、その誘いを断ると言うことは、新たな世界が開ける機会が失われてしまう可能性もあります。

これからは、誘われたらまずは乗ってみる。
自分の知らなかった世界に踏み出すきっかけになるかもしれません。