60歳を前にして、わが家は減築リノベーションをすることになりました。
これは、少し勇気のいる決断でしたが、同時に「これからの暮らしをどうしたいか」を考える、とても良い機会にもなりました。
きっかけは、3年前のコロナ感染
思い返せば、始まりは3年前。
夫がコロナに感染し、家庭内感染を避けるため、私は子供部屋で寝ることになりました。

そのときは、
「治ったら、また元の寝室に戻る」
そう思っていました。
ところが、一人で寝てみると――
驚くほど、よく眠れたのです。
朝の目覚めのすっきり感といったらもう!
熟睡という言葉を久々に思い出しました。
年齢とともに合わなくなっていた「当たり前」
それまでは、夫のいびきで夜中に起きることが何度もありました。
文句を言えば、空気が悪くなる。
言わなければ、眠れない。
また、寝室はリビングの隣にあり、夜は早く休みたい私と、テレビを見ながら過ごしたい夫とで、
生活のリズムも合っていませんでした。
夜中のトイレも、朝の早起きも、
「起こさないように」と気を遣う。
こうした小さな我慢が、知らず知らずのうちに積み重なっていたのだと思います。
寝室を分けたら、心と体が楽になった
寝室を別にしてから、
・夜中に起きなくなった
・音や光に神経を使わなくなった
・生活リズムを無理に合わせなくてよくなった
それだけで、日々の疲れ方が違いました。
よく眠れると、気持ちにも余裕が生まれます。
夫に対しても、
前より少しやさしくなれた気がします。
仮住まいでも、迷わず夫婦別室
減築リノベーション中の現在は、仮住まいのアパート暮らし。
ここでも、迷わず寝室は別にしました。
夫はリビングの隣の部屋。
私は玄関ホールを隔てた北側の部屋。
「冬は寒いかな」と思いましたが、部屋が2階ということもあり、思っていたほど寒くありません。
それよりも、夫婦別室の快適さのほうが、ずっと大きかったのです。
減築リノベーション後も、それぞれの部屋を
家を小さくするからこそ、「何を残すか」「何を大切にするか」を考えました。
その答えのひとつが、夫婦それぞれの部屋を持つことでした。
一緒に暮らすけれど、眠る場所はそれぞれ。
それは距離を置くためではなく、
これからも穏やかに暮らすための工夫です。
60代からの住まいは、「無理をしない」が基準
若い頃は当たり前だった暮らし方が、年齢とともに合わなくなることは、決して珍しいことではありません。
減築リノベーションは、家を小さくするだけでなく、暮らし方を見直すチャンスでした。
・我慢しすぎない
・無理に合わせない
・自分の体と気持ちを大切にする
60代からの住まいは、そんな視点で選んでいいのだと思います。
▲夫婦一緒の寝室から卒業!
減築リノベーションを経て、わが家は、
「小さく、静かで、無理のない暮らし」へと向かっています。
夫婦別室も、その一部。
一緒にいる時間を大切にしながら、それぞれが心地よく休める場所を持つ。
それが、これからの私たちにとって、ちょうどいい夫婦のかたちとなることでしょう。


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