母は90代で認知症ですが、日常生活の身の回りのことはなんとかこなしており、ヘルパーさんの手を借りながら自宅で過ごしています。
そんなある日、ヘルパーさんから電話がかかってきました。
母の顔に、何かにぶつけたと思われるアザができているとのことでした。
ヘルパーさんから突然の電話
羽田空港に到着し、帰りの飛行機まで時間があったので、ラウンジでお茶を飲みながら一息つこうとしていました。
その時、携帯電話に2回の着信があることに気づきました。
相手は母をお世話してくださっているヘルパーさん。
慌てて折り返すと、「母の顔にアザができている」とのこと。
詳しく話を伺うと、次のような状況でした。
・今日の午前中に訪問した際、母の右目の周囲と右口角の横が赤く腫れていた
・本人に尋ねると「年寄り特有のアザでしょ」と答えた
・痛みも感じておらず、ぶつけたり転んだ記憶もない様子
・念のためヘルパーさんが体全体を確認すると、右肘にも青あざがあった
・顔のアザは赤みが強いため、今朝できた可能性が高い
・右肘にもアザがあることから、ベッドから落ちたのではないか
とはいえ、いつも通り歩いており、手足を痛がる様子もなく、会話も普段通りだったといいます。
対処方法
1. 冷静に、母の状況を確認する
ヘルパーさんの話から、緊急性はないと判断しましたが、私は遠方にいて母の状況を自分の目で確認することができません。
しかし、母の部屋には見守りカメラを設置しているので、羽田空港から母の様子を見てみました。
すると母は、お菓子を食べていて元気そうな様子。
その後も部屋の中を歩いているのが確認できたので、ひとまず安心しました。
2. 夫に連絡する
夫に電話をして母の状況を説明しました。
幸い、家の近くにいた夫はすぐさま母の様子を見に行ってくれました。
夫によると、確かに母の顔にはぶつけたような赤あざがあるものの、いつもと特に変わりはないとのこと。
母が痛がっていたら冷やして様子をみてもらおうとも考えていましたが、夫が聞いても母はなにも覚えていないようでした。
3. 帰宅後、母の全身を確認する
私が自宅に帰ったのは夕方のこと。
母の全身を確認しましたが、ヘルパーさんが言っていた右肘の青あざは古いものだったので、今回の顔のアザとは関係ないと判断しました。
おそらく母は、ドアに顔をぶつけたのだと思われます。
本人は顔に打撲痕があることもわからない様子でした。
4. 念のため病院で診てもらう
翌日、母を病院へ連れていきました。医師は「こんなに腫れて、痛かったでしょう?」と聞いていましたが、覚えていない母は「こんなに長生きして先生のおかげです」とかみ合わない返事。
念のため顔面のレントゲン写真を撮りましたが、骨に異常はなく、様子をみることになりました。
5. ケアマネージャーさんに相談
病院受診の結果をケアマネさんに伝え、今後のことについて相談しました。
ヘルパーさんは週3回来て、食事の準備と掃除をしてくれるのですが、次回から週4回に増やすこととなりました。
転倒やケガ防止の対策を考える
今後は、母が転倒したりぶつかったりすることが増えるかもしれません。
そのため、日常的にケガを防ぐための対策を考えました。
例えば、トイレや寝室のドアにクッション材を貼る、部屋の中の障害物を減らす、滑りにくく安定感のあるスリッパを用意するなど。
また、日々の出来事やケガについて記録することで、予防策のヒントが得られるかもしれません。
とはいうものの、内心「なにをどうやったって、転ぶときは転ぶんだよね」と思っている私。
上皇后様ですら居室で転んで骨折されたのですからね。
まとめ
今回は私が遠方にいた時に母がケガをするという事態となり、最初は少し落ち込みました。
しかし、それは私が家にいたからといって防げるものではありません。
認知症の介護では、常に想定外のことが起こるものですから、少しずつ対策をとりながら、母が安心して暮らせる環境を整えていければと思います。
また、見守りカメラのおかげで遠方からも母の様子を確認できることに、改めて安心しました。
今回は夫がすぐに対応できる場所にいてくれましたが、今後、私も夫も遠方にいる場合に備え、近所の方に連絡できる体制も整えなければと感じました。
最後に
老健施設への入所申し込みをしてから2ヶ月が経過していますが、いまだに連絡はありません。
母も一人で家にいるのが難しくなってきたのかもしれません。
老健以外の施設も含めて、今後の選択肢を検討する必要があると感じています。

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