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高齢の母の部屋に見守りカメラを設置して思うこと

母が1日の大半を過ごすリビングに、見守りカメラを設置しました。

我が家は二世帯住宅で、母の部屋とは廊下で繋がっているので、すぐに様子を見に行くことは可能です。

しかし、夫も私も2人そろって家を留守にしなければならなかったので、カメラを設置しました。

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母の部屋に見守りカメラ設置

母のリビングに設置したカメラは、1万円以下で口コミが良いものを選びました。
初めての見守りカメラなので、お試し的に設置できれば良いと考えました。


▲BOIFUN ネットワークカメラ

本体7,000円ほど。
SDカードを付けて1万円を切るお値段でAmazonにて購入。

小さくてまるでおもちゃのような本体に不安を覚えましたが、設置してみたらカメラの画質が想像以上に鮮明で驚きました。

設置場所は、母のリビングのテレビの上の棚。
棚の上にはいろいろな置物がゴチャゴチャと置かれていますから、カメラを置いても母は気が付きません。

リビングの隣には寝室があり、夜は扉を全開にして寝るため、寝室の動きもわかります。
以下、3か月間、見守りカメラを設置してみての感想です。

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見守りカメラの機能

見守りカメラは、スマホにアプリをダウンロードすると、スマホから室内の様子が見られるようになります。
カメラは広角カメラで左右(350°)、上下100°首振り機能があり、スマホから遠隔操作ができます。

母がいつも座って過ごすソファーや、食事をするダイニングテーブルも映り込むので、首振り機能を使うことはあまりありません。

そして、思っていた以上に画質がきれいなので、母の表情もよくわかります。

とはいえ、私も常にスマホの画面で母の様子を見ていることはできません。
仕事中はもちろん見ることができませんし、今回長男の結婚式で東京へ泊まりで出かけた際にも、朝と夜しか様子を見ることができませんでした。

アラーム検知機能

しかし、アラーム検知機能がついています。
画面内を誰かが移動すると自動的にアラーム通知が来るように設定しているので、少なくとも母が動いているというのはわかります。

また、画面内に人が検出されると自動的にSDカードに録画されるので、後で動画をチェックすることもできます。

もっとも、いちいち動画をチェックしている余裕はないのですが、少なくとも朝は何時頃に起きて、夜は何時頃に寝るのかがわかります。

動画はどんどん撮りためていって、SDカードいっぱいになったら、上書きされるようですが、3か月前の動画がまだ見られるので128GBの容量は十分すぎるほどです。

暗視機能も十分

夜、部屋の電気を消しても暗視カメラにより室内で動いている様子はわかります。
母が夜に何回くらいトイレに起きているのか気になって、動画をさかのぼってチェックしてみたことがあったのですが、なんと朝までトイレには行っていませんでした。

こういうのもカメラを設置してみなければわからないことでした。

Wi-Fi環境が不十分

スマホとカメラは、Wi-Fiを通してつないでいますが、母のリビングへは我が家のWi-Fiルーターから中継器を介して電波を飛ばしています。

そのため、通信環境は最適とはいえず、3回に1回は繋がらないことが多いです。

実際、東京にいた時も、日中に母の部屋の様子を見ようとしたらまったく接続できず、夜になってようやく繋がりました。
これは単に母の部屋の通信環境によるものだと思うので、致し方ないかと思っています。

ちなみに、私たちが不在中は、姉が通いで様子を見に来てくれることになっていたのですが、夜にスマホで母の部屋の様子をみたら、姉がリビングのソファーで寝ていてびっくりしました(笑)。

私に気を遣って姉はなにも連絡をしてこなかったのですが、「夜に母がどのようにしているのか興味があって泊まってみた」と話していました。

24時間見守ることは不可能

見守りカメラを設置したからといって、24時間見守ることは不可能です。
いくらアラーム検知がスマホに届いたとしても、常にスマホをチェックしているわけにもいきませんし、常にスマホで室内の様子を見ているわけでもないからです。

もしも、母が室内で倒れたとしても、その時カメラを見なければ、気づくまで時間がかかります。
見守りカメラで、母の安全が確約されるわけではないのです。

二世帯住宅ですぐ隣に暮らしていても、私には私の生活があります。
私が外出中に母に何かあるかもしれませんし、母が眠っている間に何かあるかもしれませんし、それは誰にもわからないこと。

結局のところ、見守りカメラというのは、私の自己満足に過ぎないのですよね。
たとえどんなにあれこれやったとしても、親が亡くなれば自責の念は必ず沸き起こります。

その思いを少しでも軽くするための、自分の心を守るための策なのです。
それでも、親の死を覚悟するような歳になるまで、母が生きているということに感謝せねばなりません。

そして、見守りカメラを設置したからこそ、いろいろ考えることもできて、よかったなぁと今は思っています。

 

 

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