秋田県横手市増田町にある「旬菜みそ茶屋くらを」を訪れました。
ここは麹屋さんが手がける食堂であり、旬の食材と麹をつかった発酵料理がいただけます。
お店は、以前は酒造りをしていた勇駒酒造があった建物で、国登録有形文化財にも登録されている内蔵を構えます。
風情のある店内で、身体にやさしいランチをいただいてきました。
旬菜みそ茶屋くらをでランチ
秋田県横手市増田町は、かつては商人の町として栄え、母屋で覆われた内蔵を持つ街並みが広がります。
▲旧勇駒酒造 旬菜みそ茶屋くらを
その中にあるのが、旬菜みそ茶屋くらを。
平成15年まで営業していたという酒造店の酒樽を、鏝絵で描いた看板が目印です。
ちなみに鏝絵とは、左官が壁を塗る鏝で絵を描いたものをいいます。
入り口を入ると、麹を使った加工食品や生活用品が並べられたセレクトショップがあり、その奥には厨房と食堂があります。
▲旬菜みそ蔵茶屋くらを店内
ランチをいただく店内は、白木のテーブルが並ぶ明るく居心地のよい空間です。
▲月替わりランチ 7月の膳 1,650円
ランチメニューは月ごとに変わるようですが、旬の食材の麹をふんだんに使った料理が膳に並びます。
▲夏野菜焼きびたし温玉のせ
7月のこの日は、ナス、オクラ、ズッキーニの焼きびたし。
お醬油ベースのこの出汁は、身体に沁みるおいしさで、野菜にもよーく味が染みわたっています。
▲秋田杉プレート
秋田杉のプレート皿に並べられたものは、一口サイズですが、どれも手の込んだ一品で、上品で贅沢なお味です。
写真左上から 涼し寒天(そうめん)、塩麹ポテトサラダ、いんげん胡麻たれ、麹でふわふわツナ。
下段左から、彩麹漬け、本漬け味噌漬け、トマト三五八サラダ。
▲小鉢2品
小鉢は、ちしゃなますと塩麹豆腐。
▲季節の味噌汁
味噌汁は、ミョウガと菊の花が浮かんだおいしい味噌の味。
ごはんは、あきたこまちを使用していますが、おかわり自由です。
▲デザート
食後のデザートは、梅の果肉がのったヨーグルト。
そしてお茶は、米麹茶なのですが、これがほんのり甘いお茶で、これまで飲んだことのないような味。
香ばしいほうじ茶にカンロ飴のような甘さが合わさったような味でした。
量は決して多くはないけれど、素材の味をひとつひとつ味わいながらいただくことは、本当に贅沢な時間だというのを実感しました。
▲季節のソフトクリーム 380円
さらに!
季節のソフトクリーム(桃)もいただき、大満足。
▲増田町 内蔵が並ぶまちなみ
私自身も、甘酒がマイブームとなっているので、発酵食品にこだわったランチがいただける旬菜くらをのランチは、目で見て舌で味わって楽しめるおいしい料理でした。
【旬菜みそ茶屋くらを】
営業時間 10:00-17:00
ランチ 11:30-15:00
水曜・木曜定休
秋田県横手市増田町増田字中町64
電話 0182-45-3710 / FAX 0182-45-3711
増田町の街並み見学
秋田にも、まだまだ知らない場所がありました。
増田町の街並みには、内蔵がある建物が20件ほどあり、見学ができるようになっています。
また、それらの建物は今でもそこで暮らしている方がいて、その方たちのナマの案内が聞けるところも、他にはないめずらしさです。
内蔵をはじめ歴史的建造物が多く残る町並みは、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されていますから、一度は訪ねてみる価値のある場所です。
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