年末、青森県つがる市の高山稲荷神社を訪れました。
初詣ではなく、旅の途中でふと立ち寄っただけの、ささやかな寄り道です。
けれど、朱色の鳥居をくぐりながら一年を振り返っていると、思いがけず、心が静かに整っていくのを感じました。
旅の途中で向かった、高山稲荷神社

旅の途中で立ち寄った、高山稲荷神社
夫が「一度行ってみたいんだよね」と言ったことがきっかけでした。
私は以前に訪れたことがありますが、夫は初めて。
せっかく近くまで来たのだからと、久しぶりに足をのばすことにしました。
高山稲荷神社は、五穀豊穣や商売繁盛、家内安全で知られる神社です。
とくに有名なのが、山の斜面に沿って続く朱色の千本鳥居。

山の斜面に続く、朱色の千本鳥居
鳥居をくぐるたびに空気が澄み、
心の奥が、少しずつ静かになっていくような、不思議な感覚があります。
雨が止んだ、短い静けさ
この日は、冬らしく雨が降ったりやんだりの、不安定な天気でした。
けれど神社に到着すると、雨がすっと止み、空が明るくなりました。

雨上がりの境内。空が少し明るくなって
「こういうこと、あるよね」
そんな言葉を交わしながら、ゆっくりと境内を歩きます。
急な階段もありますが、まだ自分の足でしっかり歩けることが、なんだか嬉しく感じられました。
本厄の一年を振り返って
境内で厄年表を眺めて、今年が私たち夫婦にとって本厄だったことを知りました。
普段は厄年をあまり気にしない私たちですが、あらためて振り返ると、自然と
「本厄だったのに、何事もなかったね」
という言葉がこぼれました。
大きな心配事もなく、無事に一年を終えられたこと。
それは、派手な幸運よりも、ずっとありがたいことなのだと、しみじみ感じます。
この日の参拝は、お願いごとよりも、「一年を無事に過ごせたことへの感謝」を伝える時間になりました。
変わりゆくものと、変わらない静けさ
年末とはいえ、境内にはちらほらと人の姿がありました。
日本語ではない言葉も聞こえ、観光客の姿も見られます。
それでも、初詣の賑わいにはまだ早く、境内には落ち着いた空気が流れていました。
数年前に訪れたときにはなかった、おしゃれなカフェもできていて、時の流れとともに、この場所も少しずつ姿を変えています。

新しくできたカフェも、境内の風景になじんでいました
それでも――
高山稲荷神社が持つ静けさは、ちゃんと残っている。
そんな印象を受けました。
千本鳥居は「映えスポット」として知られていますが、人であふれることもなく、急かされることもありません。
朱色の鳥居に包まれながら、歩いて、立ち止まり、手を合わせる。
その時間が、今年一年の締めくくりに、ちょうどよく感じられました。

「何事もなかった一年に、ありがとう」
おわりに
「何事もなかった一年」は、当たり前のようでいて、実はとても尊いもの。
本厄という節目の年に、そのことを静かに実感できた参拝でした。
来年もまた、無理をせず、欲張らず、穏やかに。
そんな小さな願いを胸に、神社をあとにしました。
初めて訪れたのは6年前!コロナ禍になる前でした⬇️



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