五月病という言葉がちらほら聞こえるゴールデンウィーク明け。
我が家の長男と次男も新年度が始まり1か月が過ぎました。
離れて暮らす息子たちの生活は、もはや親の視界には入りません。
いったいどんな生活をしているのやら・・・。
ふとした拍子に気になるものの、子どものことを考える時間はずいぶん減りました。
五月病
この時期、五月病という言葉を耳にします。
なんとなく疲れる、なんとなく気持ちが落ち込む、なんとなく集中できない、なんとなく眠れない・・・。
五月病とは、新入社員や新入学生などが新しい環境に適応できないことによる精神的症状の総称。
スタート時は、適度な緊張感で自分でも知らず知らずのうちにストレスを抱え込み、ゴールデンウィークでその緊張感が途切れたときに、様々な症状が引き起こされるようです。
この春、新社会人となり新たな土地で一人暮らしをスタートした長男。
バイトが忙しくてほとんど帰省しない大学2年となった次男。
二人ともマメに連絡をよこすタイプでもないし、こっちからLINEでもしなければ、暮らしぶりもわからない。
ゴールデンウィーク明け、長男や次男はどうしてるかしら・・・。
・・・と、ふだんはあまり気にかけることもなくなった息子たちの様子を、にわかに心配したりして・・・。
息子たちの近況報告
長男の近況報告
新しい土地で新社会人としてスタートした長男。
長男の会社は全国に支店があり、長男はいわゆる転勤族です。
長男は関東エリアを希望していましたが、配属されたのは東北エリア。
しかも東北エリアといっても、秋田からは遠い。
私の周囲の友人たちは「息子さん、近くにきてよかったね」と口々に言いますが、私は関東エリアにいてくれたほうが実は安心でした。
理由はひとつ。
劇団四季を観に行くときの拠点にしたいから。
いえ、冗談です。
関東で大学4年間を過ごした長男は、大学の友人、先輩、後輩など関東での人脈ができました。関東で幼少期を過ごしたせいか(夫が転勤族だったので)、長男は最初から関東での暮らしにすぐにとけこみ、有意義な4年間を過ごしたと思われます。
このまま関東にいてくれたほうが、いざというとき助けてくれる友人たちがたくさんいます。
親はすぐにはかけつけられないですからねぇ・・・。
人脈のある関東で暮らすほうが、なんだか安心できたのですよね。
慣れない土地、慣れないアパート、そして新社会人での新たな職場環境。
大丈夫かな。生活には慣れたかな。遅刻しないで会社に行ってるかな。毎日何を食べているのかな。
考えればキリがないほど心配事は尽きません。
かといって、毎日長男に連絡しても、たとえそれがLINEでも、仕事で疲れて帰ってきたら・・・うざいよね・・・。
長男に気を遣いつつ、LINEのやりとりでわかったこの一か月の近況報告まとめ。
- 電話応対のしかた、事務処理の手伝いなどで最初の1週間が過ぎた
- 会議資料の作成などで早くも残業なんかをした2週間目
- 覚えることが多くて大変だけど、良い先輩に恵まれ仕事が楽しい
- 仕事帰りには週3~4日のペースでスーパーで買い物して帰る
- 昼食はコンビニなどで買う、夕食はほぼ自炊でがんばっている
そしてゴールデンウィークは、東京で大学の友人たちと飲み会で盛り上がったようです。
次男の近況報告
無事に、いや、なんとか大学2年生に進級しました。
4月からは、昨年落とした単位の授業を、新1年生に混じって受けている・・・という、なんとも情けない状況ですが、週に3日のバイトと、サークルではギターをかき鳴らし、友人たちと楽しくやっているようです。
昨年は、なんだかグダグダな様子に心配しましたが、1年かけてようやく馴染んだという印象を受けました。
そんな次男、ゴールデンウィークに2日間帰省しました。その時聞いた話。
青春18きっぷで水戸まで一人旅をした友人から、残っているチケット2枚を買い取り、次男も水戸まで一人旅をしてきたそう。
青春18きっぷとは、JR線の普通・快速列車の普通車自由席を使って、自由に乗り降りできるきっぷです。 年齢にかかわらず、誰でも利用可能。 5枚一組で11,850円。一人で5日間の旅行も良し、5人グループでの日帰り旅行も良し。
「お前には無理だよ」と言う友人に触発されて、サークルの飲み会明けのほぼ徹夜で、朝方列車に飛び乗った次男。
新幹線などは使えませんから、ローカル線を乗り継いで、1日めにたどり着いたのは郡山。(途中爆睡して、降りる駅を逃した模様)
駅前のネットカフェで寝るつもりが、ついつい漫画を読みふけってからの、同じく徹夜で再び列車に乗り込んで、お昼前に念願の水戸へ到着。
駅前のお店でアンコウ鍋を食べ、観光もせずに帰りの列車へ。
心身ともに疲れ果てていたので、早く帰りたい一心でひたすら帰路を急ぐ旅。
次男いわく「体も心も直角に折れた」そうで・・・。
いやいやいや・・・。
過去形で話しを聞いたから、へー!そうなの!?よく行ったねー!!などと聞けましたが、これが事前にわかっていたら、心配でしかたなかったでしょうね。
しかし、こんな経験、学生ならではですもんね。
ちょっぴりうらやましい次男の体験談でした。
ヘリコプターペアレントにならないために
アメリカでは「ヘリコプターペアレント」と呼ばれる親が社会問題化しているそうです。
20歳を過ぎた大学生や社会人の子どもの頭上を、ヘリコプターのように旋回しながら常に待機していて、何か問題が起こればすぐに急降下して介入してくる過保護な親のこと。
子どもを想う親心からなんでしょうけど、子どもにとってはなんらいいことがないのです。
親が先に手出し口出しすることで、子どもは自分で考える力も判断力も決断力も持てなくなります。
親が先に逝ったら、子どもは社会の中で生きていく術もなく力もなく、最終的に困るのは子どもなんですよね。
ヘリコプターペアレントという言葉は、私の心の中に深く刻み込まれ、子どもとの接し方というのも考えるようになりました。
子育ての最終目標は、「一人で生きる力と術を身に着けさせること」なんだよなぁ・・・と、今になって思うのです。
そのためにも、子どもが一人暮らしをするようになったら、手出し口出しせずに見守ること。
子どもが相談してきたら受け止めて知恵と方法を伝授する。
いつか子どもは親を超えていくけれど、子どもの倍は生きている親の経験というものも伝えていけるよう、親のほうも常に情報をキャッチして学んでいかなければならないのですよね。
うーん。
実はこれが一番難しかったりもするんです。
手出し口出しして、先回りしてやってあげられたらどんなに楽か・・・。
あまりマメに連絡をとっても、余計な心配ばかりするだろうし、かといって音信不通でも心配だし・・・。
とりあえず長男も次男も、五月病にはなっていない様子なので、このまま見守るスタイルでいこうと思いますが、親の心子知らずとはよく言ったものだなぁ・・・と。
見守ることって、親にとっても忍耐力必要なんですねぇ・・・。
コメント
息子君達、頑張ってる様子が解って良かったですね。
家から出てしまうと解らない事がいっぱいありますよね。
そらはな家の息子君達はちゃんと自分で乗り越えて行けるチカラがあるんですね。
親が見守ってるスタンスを理解しているんでしょうね。
ああ、羨ましいです。
うちの息子は・・・・もうホントに!!って思います。
甘やかし過ぎのツケが来てます。もろにヘリコプターです、私。。。
今からでも遅くないだろうか?離れるの。
えりあママさんへ♪
息子たちがちゃんとやっているかどうかは別として、目に見えなければ気にならないものですが、あまり音信不通でも心配になりますねぇ。
えりあ家の息子さんも社会人2年目で、頼れる先輩じゃないですか。
きっと親にはみせないオトナの素顔があるんでしょう。
実家にいるぶん、目に入るのでいろいろ気をもむことは多いのでしょうね。
前のブログから、拝見させてもらってました。
子育ての最終目標・・・・そらはなさんの言われるとおりだと、思います。
私にも、社会人の息子が、一人暮らししてますが、色々気になります。
また、お邪魔しに来ますが、よろしくお願いします。
小梅さんへ♪
以前のブログから遊びにきていただきありがとうございます。
子どもって社会人になっても、親はいつもいつまでも心配するものなんですよね。
最終目標は、いつになったら達成できるのかわかりませんが、時々息子たちの様子をさぐりながらやっていきたいと思っています。
私も前のブログからずっとストーカーしてました。いつも読み逃げですみません(^_^;)
娘3人の教育費に青ざめて情報を必死に集めていた数年前から、そらなはさんのブログにお邪魔してました。とっても参考になる記事ばかりで、何度読み返したことか・・・
実は、長女が秋田に居るんです。
でも、今年で卒業・・・来春には卒業式に出席するつもりなので、秋田にお邪魔します!
いつも、そらはなさんが私の一歩前を歩いてくださってるので、ホント師匠なんですー
これからも楽しみにしています!!
かゆりんさんへ♪
はじめまして(#^^#)
以前のブログからご訪問いただきありがとうございます。
3人の子どもの教育費に青ざめる・・・私と一緒です(-_-;)
長男の時には、私もはじめてのことだらけで、いろんな失敗談もありましたが、だからといって次男の時に失敗しないかと言われればそうでもないのですよね。
結局、それぞれの子どもの体験は親にとっても初めての体験ですから、今後も手探りで歩いていくのだと思います。
娘さん、秋田にお住まいですか!そして来春は卒業式!
3月の秋田はまだまだ寒いし雪も降るし北風は冷たいし・・・防寒対策しっかりなさってからおいでくださいね(#^^#)
こんにちは。この連休に次男が帰ってきました。就活の様子が心配でしたが、あえて何も言わずにいようとしたのに、結局どうなの?どうしてるの?と聞いてしまい、うざいと思われました。思うようにいかずストレスで不機嫌なところをそれでも話をしてくれたのですが。。自分も夫も就職の事は親に相談なんかしなかったのに、ダメだなぁと息子が帰ってから二人で反省しました。見守るだけって難しいですね。ヘリコプターになってしまってます。。そらはなさんえらいです。
ちかちかさんへ♪
ドキドキですねー。息子さんの就活。
でも、面接を受けるのは本人ですものね。
そうえいば私も親には就活の話はしなかったなぁ・・・。決まってから話をしたような・・・。
最初のうちはみんなヘリコプターなんでしょうね。何かあったら急降下はグッとガマンしても、縄ばしごくらい投げてあげたいですよね。
うつは次男がフラフラ不安定なので、ほんと心配です。
こんにちは。
息子の就活の仕方に悩み、ここのブログにたどり着きました。
基本、息子を信じて就活を任していたのですが、いざ様子を聞いてみると、え?そんな曖昧な(いいかげんとも言う)考えで企業を決めてるの!?と、主人とがく然としている今です。
まさにNGワード連発で、その企業よりもっと大企業をガンガン狙えばいいのにとか言ってしまいました。あーあ。
でもね、ここで本人に気付いてもらわなきゃ、取り返しがつかなくなるのでは?とか思います。
子供のことを、子供の将来を真剣に考えている、親として最後の指南じゃないかとか。
まさに、ヘリコプターです。
あーあ、口を出さないでも、しっかり考えを持っている息子ならそれでいいんでしょうが・・・いいのかなあ、本当に、口を出さないでいいのかなあ、と、毎日葛藤です。
すみません・・・思い付くままに書き込み、支離滅裂な文章ですよね(^_^;)
またこのブログに遊びにきます!
またいろいろ聞かせてくださいね♪
どうぞよろしくお願いします。
なおりんさんへ♪
はじめまして(#^^#)
ものすごくお気持ちよーくわかります。
昨年は、私もまさにそんな気持ちでした。
え?そこでいいの?そこに決めちゃっていいの?
そんな思いが先に立っちゃって・・・。
でも後になって考えてみると、私自身その企業のことをよく知りもせず、イメージだけで決めつけていたというのもありました。
親としての指南はとても大切だと思います。
少しでも子どもをよりよい方向へ導くのも親の務めかと思います。
しかし、子ども自身が考え行動しているのだから、親があれこれ言ったところで、どうにもならないというのもありました。
今、長男は昨年私が「え?そこでいいの?」と言った企業に勤めています。
「仕事は大変だけど、いい先輩に恵まれて楽しい」
この言葉を聞いて、もう結果オーライ。よかったなぁと今は思っています。
子ども自身が自分で決めた企業です。
もう親は何も言えないです。
きっと、我が子がいくつになっても、いつかとっくに親のことを超えていっても、一生子どもの心配はしていくものなんでしょうね。
なおりんさんのお子さんも、良いご縁に恵まれますように(#^^#)