子どもが独立したら保険の見直しをしよう・・・とはよく聞きますが、保険は人生の賭けのようなものなので、もしも病気にったたら、もしも怪我をしたら、もしも死んだら・・・、と考えだしたらキリがない。
しかも、保険に入っておきながら、自分の保険内容の詳細を語れるほど、よくわかっていないことが多い(←私)。
この春、長男が大学を卒業し独立したので、保険について考えるよい機会だと思いました。
結婚前の保険加入事情
死亡保険は、若いうちに加入すると掛け金も安くて済みます。
・・・という保険のセールスマンにのせられたのかどうかは定かではありませんが、夫は就職後20代前半で死亡保険と医療保険に加入しました。
死亡保険金が4,000万円。
医療保険金が1日5,000円(入院5日目~)。
毎月3万円近い掛け金を払っていたのですから、年間36万円!
途中見直しをして、掛け金は減らしましたが、夫が転職するまでの約20年間で総額720万円を保険の掛け金として支払いました。
その間、夫は怪我をしたこともなければ入院したこともないし、今でも生きてる(笑)。
対する私は、生命保険にも医療保険にも加入していませんでした。
「保険にかけるお金があったら、それをそのまま貯蓄しなさい」と、若いころから母に言われていたこともあり、それを実行してきました。
職場の同僚たちは、なにかしら保険に入っていたので、実は内心不安でもあったのですが、当時は自分が死んだらその時はその時、怪我をしたり入院するようなことになっても、働いていればなんとかなるかな・・・、くらいの気持ちでありました。
高額療養費制度
長男が5歳の時、ある手術のため1週間ほど入院をしました。
この時初めて、高額療養費制度という存在を知りました。
医療費がどんなにかかっても、1か月の支払う医療費は一般的な家庭で約9万円。
高額療養費制度を利用して、手術入院などの支払もこのくらいなら貯蓄から賄うことができます。
日本の医療保険ってすごい!と、この時実感しました。
癌になって入院すると、何十万、何百万円という医療費がかかるのよ!と脅されて(笑)、夫は医療保険に入ったクチですが、保険屋さんって高額療養費制度のことはひとつも説明してくれないのですよね。(←夫の場合ですが)
平成26年の厚生労働省の調査によれば、癌による入院日数は平均20日といいますから、月をまたいで入院したとしても、高額療養費制度を利用すれば、とりあえず20万円あれば入院費用を賄うことができます。
保険にかけるお金よりも、貯蓄しよう。
貯蓄は、万が一のためにも役立つし、万が一がなければ自分たちのために自由に使える。
私がこれまで大きな保険に加入してこなかった理由です。
現在の我が家の保険事情
夫の転職を機に、加入していた生命保険の終身の部分を払い込み済にして残しましたので、夫が亡くなれば200万円の保険金が出ます。
これで夫の葬式代は大丈夫です(笑)。
他の生命保険は解約し、その解約金で特別終身保険に加入しました。
これは、60歳から5年ごとに生存保険金としてお金がおりてくるもので、75歳までに計4回保険金が受け取れるもの。
残りの1回分が終身保険として死亡後に保険金がおりるタイプなので、自分の老後のお楽しみとしても使えるし、子どもたちにも遺すことができる保険。
同時に私も夫と同じ特別終身保険に加入しました。
満期となった定期預金や養老保険を充てました。
これで私の葬式代も大丈夫(笑)。
さらに、45歳を過ぎてから夫と私は県民共済に加入。
月額2,000円の掛け捨てですが、事故や病気の入院・通院保障、死亡保障があるので、少しでも子どもたちの負担にならなければいいな・・・と思っています。
月額2,000円なら年間では24,000円。
65歳まで加入したとしても、36万円。
夫が若いころに加入した生命保険料が20年間で720万円だったのですから、破格的に安い。
安心料と思って継続します。
ちなみに、夫がこの県民共済に加入してから4か月後に外傷性気胸で入院したのですが、高額療養費制度を利用し、かつ保険金はきっちりおりてきたので、ありがたかったです。
子どもの独立で保険の見直し
というわけで、長男は社会人になりいくらか親の負担は減りましたが、大学生の次男に高校生の娘。
まだまだ後が続きます。
保険の見直しをしようにも、これ以上削るところのない我が家の保険事情です。
県民共済の継続と、毎月コツコツ万能貯金。
この2本建てでやっていきます。
コメント
こんにちは。
我が家も子供たちが社会人となり、保険の見直しを検討しています。
終身保険(葬式代)ですが、20代後半で主人300万円、私200万円を全労済で。
一括で払ったので、2人分で100万円以下でした。
元医療関係者ということもあって、医療保険は60日型ではなく、
最低でも120型、できれば180日型以上に加入すべきだと思います。
年を重ねて、一番怖いのは病気より骨折などです。
実際、大腿骨などを骨折すると、リハビリを含めて3~4か月の入院になるのはよくある事だからです。
しかも、ひとつの病院に2週間程度しか居られないので、雑費などもかかりますしね。
高額医療費についてですが、私は今後はどんどん改悪されると思っています。
(相続放棄なども同様に)
年金と一緒で、使われる方が多くなるので。
なので、医療保険で差額ベッド代と食事代を補うと考え、
高額医療費は自腹、それもいつかは10万円越となる事を覚悟すべきだと。
私は、某医療保険の120日型と全労済の180日型終身医療保険に加入していて、
年金暮らしになる時に120型を切るつもりです。
年金から3,300円(全労済の掛け金)を払うのがどれぐらいキツいのかわかりませんが…。
息子たちには、中学生の時に、120型終身医療保険に加入させました。
掛け金は1,300円程度で、結婚した時に渡す予定です。
1,300円ならおじいちゃんになっても払えるかなと。
母からのささやかな遺産代わりです(笑)
長々と失礼しましたが、最後に。
貯蓄と別に、夫名義で500万円、私名義で500万円が確保出来たなら、
医療保険はすべて速攻で切ります。
高額医療費9万円と差額ベッド代15万円と食事代と雑費で、おそらく月に30万円ぐらいかかるでしょう。
500万円あれば、1年半ぐらい入院できますから。
お金持ちは保険なんて入りませんもんね(^_^;)
50歳主婦さんへ♪
ありがとうございます。
とてもとても参考になりました。
言われてみて、私の県民共済の入院は何日型なんだ?と確認してみると、184日となっていました。
ということは、1日5,000円×184日=92万円。
つまり、入院費用として92万円プラスαが確保できれば、医療保障は切っていいんですもんね。
もちろん65歳までの死亡保障もあるので、3人の子どもたちがすべて独立したら、もう医療保障は要らないなぁ・・・と、50歳主婦さんのコメントを読みながら思いました。
貯蓄して、保険を潔くカットできるようがんばります。
御返事ありがとうございます。
あくまでも個人的意見なんですが…。
私の周りで、骨折や脳障害等で、トータル半年以上に及ぶ入院生活を強いられたのは、すべて70歳以上です。
私も県民共済に加入していた時期があるのですが、年齢を重ねると入院保障がとても薄くなります。
『熟年プランに2,000円払う価値なし』と判断し、病歴がつかないうちにと5年前に、全労済のシンプルな終身医療共済(5,000円/日、180日型、1,000日、入院と手術の保障のみ。こくみん共済ではありません)に切り替えました。
掛け金が2,000円から3,300円に上がりましたが、現状では納得しています。
全労済が好きなわけじゃないんですが(笑)、20代で最初に相談に行った時、
『共済は生保と違って、いざという時の補償がありません』
『保険会社が破綻するのは有り得る事なので、一社にまとめるのは本当は危ない』
と説明があった上での見積りだったのと、全国各地に相談できる窓口があるので、子供たちもそれぞれの場所で親の事を相談できるかなと思いまして。
それと、実際に県民共済の事務所にお邪魔させて頂き、内情などを拝見しながら説明を伺ったのも関係しています。
ちなみに、もうひとつ入っているのは、アフラックの120日型の1,000日で、掛け金は2,200円です。
120日分まるまる貰えることは稀な気がしますが、それでも、長期入院を9回すれば、保険自体が消滅します。
(これが定年まで切れない元凶です。怖がっていても仕方ないんですけどね。定年までにこれだけの事になると、掛け金を払うどころか働けない状態だと思うし)
後期高齢者になっても、支払う国保や介護保険などの金額が相当なので、2,000円でも3,300円でも辛いと思います。
それならば、やはり、貯蓄ですね。
いつか、無保険になれるように、お互い頑張りましょう!(笑)
高額医療費、昔はもっと安かったんですよ。
いずれは15万円ぐらいまでいきそうな気がします。
国民年金も30年で掛け金が倍になりましたから。
国立大学の授業料も。
国がお値段を決めるものは現状で考えてはいけないできないですね。
だからこそ、見直しは大切なんだと思います。
貯蓄から出すのではなく貯蓄とは別に用意する、使わずに済めば旅行でも!ですね(笑)
我が家は入院用口座から先に貯めて、それから老後資金貯蓄に移る予定ですが、先はまだまだ…。
では、長々と失礼致しました。
50歳主婦さんへ♪
そうなんですよねー。
保険会社がつぶれないという保証はないですもんね。
いずれ年金生活になったとき、介護保険料が引かれていったいどうなるのか・・・って思います。
私も介護保険料は、今後老人大国になるのだから保険料は2倍?いや3倍?いずれにしろ値上がりは必須ですね。
いくら貯めたら安心ってことはないと思いますが、だからといって貯めこんで使わずに死んでしまっても楽しくない。
計画的にお金を使う術も、今後は必要だなぁ・・・と思います。
我が家も、県民共済での掛け替えを検討し始めました。
ちなみに、我が家は子供たちが社会人となり、一人暮らしをしていて、
私たち夫婦と主人の母との3人で暮らしています。
(世帯主も家計も別ではありますが)
共済の場合、申込書に受取人の記入欄がないのが不思議だったんです。
調べてみたところ、夫婦のどちらかが亡くなり、
その後も主人母と同居し続け、主人母より早く亡くなったら、
死亡保障は、子供たちには一切いかず、すべて主人母にいくんですね!
確定拠出年金の死亡一時金(若くして亡くなった場合)と
ほぼ、同じ相続順になることにビックリです!
生保より共済が安いのは、相続対策にならないからだと
FPの勉強をしていて知っていましたが、よくよく考えると、
年老いた親と同居することは、どのご家庭でも考えられるんですよね…。
また、迷宮に突入です…(;´д`)
さらに追伸です。
確定拠出年金の死亡一時金の相続順に似ている、
もしくは一緒だと思います。
長寿社会と『若くして逝く』ことの捻れを感じさせられますね。
50歳主婦さんへ♪
たしかに!
県民共済は、受取人の記載がない!
言われて初めて気がつきました。
そうかぁー。そういう相続順かぁ。
こりゃ長生きしなきゃ!
本当は保険に入らなくてもいいように、蓄えをしっかりできる家計になることが理想です。
がんばろう、私(;^_^A
お返事ありがとうございます。
私も同感です。
脱民間保険が目標!(笑)
医療費専用という名目で口座を作って、
そこに200万円ずつキープできれば、
今の高額医療制度のままなら、民間保険は不要と目論んでいます。
我が家は、そらはな様宅よりずっと低収入ですが、
医療費専用口座はなんとかもうすぐクリアできそうです。
あとは、万が一60歳で職を失った時の無収入期間の貯蓄や、
子供たちの結婚式に捻出する費用など、
そこから貯めていく予定です。
上の子が20代半ばなんですが、すでに結婚してる友達が多いんですね。
母友に聞いてみると、だいたい300~400万円ぐらいは出しているようで…
昔のように華やかな挙式が復活しつつあるのが怖い…
自分たちで出来る範囲でやってください!
というのが、私の切なる願いです
過ぎた記事へのコメント、大変失礼致しました。
これからもどうぞ、よろしくお願い致します。
50歳主婦さんへ♪
貯蓄も、目的を持っていつまでに○○貯蓄をすると期間を定めたら、メリハリあってモチベーションアップになりますね。
私も目的別に整理してみようと思います。
子どもの結婚資金はばく然と考えていましたが、基本的には子どもが自分達でできる範囲の身の丈に合った結婚式をしてくれることが理想的ですが、これだって相手があることなので、相手の考え方によってはどうなるかわかりませんものね。
いずれにせよ、やっぱりお金は貯めなくては(汗)
こんにちは、いつも拝見させていただいております。
大学生の子供の年金のこと、保険のこと、老後のこと、親のこと、我が家の冷蔵庫のイオンのこと(隣がイオン!)笑
そらはなさんと会ってお話したいぐらいです!
今日は保険屋さんが更新のお話とかで訪ねてきます。長年保険に入っていますが1回もお世話になったことがないので保険のありがたみがわからず…しっかり話を聞いて普段使ってない頭をフル回転させなければと。
これからもブログ楽しみにしています。
みっちゃんはもうすぐ50才〜さんへ♪
はじめまして(#^^#)
お隣がイオンですって!!!?なんて素敵な環境にお住まいなのかしら。
そちらに引っ越したいくらいです。
保険の見直しはできたでしょうか?
保険屋さんも商売ですからね。いろんなものをおススメしてくるでしょうね。
自分で何が必要か不要かわかっていないとのせられてしまうので(私)、いろんな情報を集めて臨みたいところですね。
コメントありがとうございます(#^^#)