父の遺品整理は、忌明け後に本格的に取り組もうと思っていますが、実家の片づけは少しずつやっていくことにしました。
私も夫も仕事をしていますので、日中は母が一人となります。
母が快適に危険のないように暮らせるように、実家の片づけを始めました。
母が一人暮らしになった
母は、20年以上も前に股関節の手術をしています。
人工骨頭を入れ換えしなければならない時期はとっくに過ぎているのですが、高齢の母はもう手術はしたくないそうです。
よって、なるべく人工骨頭が擦り減らないよう、あまり無理をして歩くようなことはしていません。
家の中で歩き回ることや、隣近所のお宅までの距離程度なら歩いて行くことができますが、10分以上連続して歩行するのは困難です。
そんなわけで、家の外回り的なことは、これまですべて父がやっていました。
もっとも父は、腰が軽く億劫がることもなく、なんでもホイホイやってのける人だったというのもありますが・・・。
さて、父が亡くなってから母は一人暮らしとなりました。
私たちは一応二世帯住宅にはなっていますが、家同士が廊下でつながっているというくらいで、ふだんは生計も日常の暮らしもまったく別にしておりました。
私も家にいるときは、ちょいちょい母の様子は見に行くことができるのですが、ふだんは仕事をしているので、そうもいきません。
父の遺品整理は膨大な時間を要しそうですが、その前に母の暮らしが危険のないように整えることが先だと思いました。
ゴミ置き場を整理する
実家のゴミ置き場は、台所の勝手口にある土間。
燃えるゴミは、この土間に無造作に置かれたゴミ袋に入れるのですが、燃えないゴミやビン、缶などの不燃物は、勝手口からいったん外に出て、隣の車庫の中に不燃物置き場があります。
父がいるときは、これで十分良かったのです。
なんせ父は、足の悪い母に代わってなんでもやっていたのですから。
しかし、一人暮らしになった母が、段差のある勝手口と隣の車庫を行き来するということは、転倒するリスクが高まります。
よって、燃えるゴミも燃えないゴミも、すべて勝手口の土間に捨てることができるようにしました。
たまったら、私か夫がゴミステーションに持っていきます。(たぶん夫の仕事になるでしょう)
勝手口の土間
段ボールに燃えるゴミ袋を入れて、ここに捨てています。
隣は、紙袋とかビニール袋とかビニールふろしきとか、なんでもかんでもとっておいているもの。
奥には発泡スチロールとかプラスチックのたらいとか。
何かに使うつもりでとっておいているのでしょうが、マメに動く父がいないので、もう必要ありません。
全部出したら、下にはコンクリートブロックが・・・。
父が設置した湿気対策なんでしょうね。
しかし、めちゃくちゃ埃と砂とゴミがたまっていて、まるで空気がよどんでいる感じ。
さらにその横の壁には、父が設置した棚とか壁掛け収納とか。
ゴミ袋を置いているのはいいとして、その他はわけのわからないモノが山積みです。
母に確認しながら整理したら、ほとんど要らないものだった!
片付けたら、こんなにスッキリきれいになりました。
ゴミ箱は、私の家で使っていたものですが、燃えるゴミ入れが小さいとずっと感じていて、大きいものに買い替えるいい機会でした。
とっておいた紙袋や買い物袋・ビニール袋は、きれいにたたんでこの紙袋に入るだけの量に減らしました。
壁掛け収納は破棄。
壁の棚にあるのは、ほとんどが不用品。とりあえず置き場と化していたようです。
すべて捨てて、ゴミ袋と軍手、はさみなどを置いたら、上段2段の棚に何も置くものがなくなってしまいました。
実家の片づけの大原則
一人暮らしになった母は、これからもこの家で生活していきます。
今まで父がやってきたことは、私や夫がやっていきますが、日中一人でいる母が少しでも安心して暮らせるための部屋づくりが、今一番やらなければならないことだと感じています。
高齢の親が暮らす家の片づけの大原則は、安心・安全・快適な空間が保たれること。
幼いころに戦争を経験し、モノがない貧しい時代を生き抜いてきた両親にとって、モノは平和と幸せの象徴だったかもしれません。
しかし、使わないモノ、必要のないモノに埋もれた暮らしは、決して快適ではないし、足腰弱ってきている母にとっては、危険でもあります。
「私たちが死んだら全部捨ててくれ」と言っていた母も、父がいなくなった今では、使っていなかったモノを捨てるという決断ができるようになりました。
片付けは、自分のためでもありますが、家族や周囲の人がみてもわかるような整理の仕方が、遺された家族にとっては、とても思いやりのある配慮だということを、父が亡くなってみて初めて実感しています。
私も自分の家の片づけをしたいのですが、今年は実家が優先ですねぇ・・・。
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