塩竃神社へ行く前に、オカマ神社へ立ち寄りました。
オカマなどとカタカナで書くから、変な妄想を掻きたてられますが、漢字で書くと御釜神社。
ここにある4つの釜は神釜と呼ばれ、変事が起こる直前には御釜の中の水の色が変わると伝えられています。
その神釜を実際に見ることができました。
御釜神社
御釜神社は、塩竃神社の末社であり、住宅地の中にひっそりと佇むとても小さな神社です。
駐車場はありませんから、塩竃神社の第一駐車場に車を停めてから、歩いて御釜神社へやってきました。
徒歩6~7分ほどです。
御釜神社では、毎年7月4日~6日にかけて「藻塩焼神事」が行われます。
ここにある釜で荒塩を作り、7月10日に行われる塩竃神社の例祭にお供えしています。
この地で人々に塩のつくり方を教えた塩土老翁神を、塩竃の人たちはとても大切にしているという気持ちが伝わってきます。
4つの神釜
塩竃神社の末社である御釜神社には、4つの神釜が奉安されています。
閉ざされた扉の中にある4つの神釜は、日本三奇のひとつに数えられるミステリースポットとなっています。
なぜにミステリースポットかって?
4つの釜にある水は、決してあふれない、決して干上がらないからだそうです。
また、変事がある直前には、前触れとして水の色が変わると伝えられています。
社務所で拝観料100円を払うと、釜守の女性の方が鍵のかかった扉を開けて、その神釜を見せてくれました。
残念ながら写真撮影はNG。
4つの神釜の写真は、御釜神社のHPに掲載されていますので、そちらをご覧になってください。
で・・・。
実際に4つの神釜をこの目で見たのですが、奥にある2つの釜の水と手前の左側の水は少し濁っていて、手前右側の釜の水は澄んでいるように見えました。
釜守の女性いわく、「今朝から手前右側の水が澄んでいる」とおっしゃっていましたが、果たしてそれはどんな意味が・・・・?
なーんてことを考えると、ゾクゾクします。
もっとも、私はどちらかといえば科学的なものの考え方が好きなので、御釜の水位が変化しないなんてことは、にわかに信じられません。
真夏の何日も雨が降らない日が続けば、水だって蒸発するだろうし、豪雨の時には釜から水があふれるよねぇ。
だけど、神話も好き。
古来から伝わる不思議な物語には、必ずなにかしらの理由があったからこそ、現在にまで語り継がれているわけで、形あるすべてのものと、起こりうるすべての現象は、科学的には説明できないこともたくさんあると思うのです。
4つの神釜は、東日本大震災が発生した朝には、2つの釜の水が普段とは異なり澄んでいたといいます。
信じるも信じないも自分次第ですが、ワクワクする気持ちだけはいくつになっても持っていたいものだと思いました。
御釜神社御朱印
御釜神社の御朱印は、あらかじめ紙に書かれたもののみで、御朱印帳には自分で貼り付けすることになります。
初穂料300円です。
御釜神社アクセス
住所:〒985-0052 宮城県塩竈市本町6-1
交通アクセス:仙石線本塩釜駅から徒歩で5分
駐車場:無し
車で行く場合は、塩竃神社第一駐車場に停めて、徒歩6~7分で御釜神社へ。
御釜神社参拝後は、徒歩5~6分で塩竃神社表参道へ。
このルートが私にとってはベストでした。
なお、4つの神釜は元は7つあったものが3つが盗まれて4つになったそうで、盗まれた3つの釜は今も海に沈んでいるそうですよ。
そんな言い伝えも神秘的です。
塩竃神社へ行く前に、御釜神社へぜひ立ち寄ってみてくださいね。
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