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介護保険を利用して手すりを取り付けた 自己負担はいくら?

実家の廊下に手すりを取り付けました。
介護保険を利用してのリフォームです。

対象となる住宅の改修工事は決まっているので、これらを上手に利用したいと思いました。
さて、手すりを取り付けるのにかかった時間と費用についてです。

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手すりを取り付けようと思ったきっかけ

母が廊下で転びそうになりました。
とっさに壁に手をついたので大事には至りませんでしたが、以前にも母は廊下で転倒し顔面を打ったことがあります。

介護保険で手すりを取り付けられるということはケアマネさんから聞いていたので、その時も廊下に手すりを付ける案を出したのですが、母は頑なに拒否しました。
「廊下に突起があると、かえって邪魔になる」という理由からです。

しかし、あれから2年が過ぎ、母の運動機能はさらに衰えているのは必至。
今回は、なにがなんでも手すりをつけようと思いました。

相変わらず母は「どうせすぐに死ぬから要らない」とかなんとか否定的でしたが、何かあってからでは遅すぎるのです。
母に説明したところですぐに忘れるので、とっとと物事を進めてしまおうと思いました。

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介護保険でできるリフォーム

介護保険を使ってできるリフォームは、以下の通り。

▪手すりの取り付け
トイレや浴室、リビングなどを結ぶ通路に手すりを付ける

▪段差や傾斜の解消(付帯する工事として転落防止柵の設置)
家の中で移動しやすいように玄関や浴室などの入り口の段差をなくす、もしくは少なくする

▪滑りにくい床材・移動しやすい床材への変更
転倒事故を防ぐため床材に滑り止めを付けたり、滑りにくい素材へと取り替える

▪扉の取り換え
開き戸から折り戸、ドアノブからレバーハンドルなど開閉しやすい扉へ取り替える

▪トイレの改良
介助しやすいようにトイレの床面積を広げる、和式から洋式に取り替える

▪上記の改修に対して必要となる工事

これらのリフォームは、1人あたり1回20万円が支給限度額です。
母の場合、自己負担割合は1割なので、上限の20万円を使っても自己負担は2万円ということになります。

実は私、勘違いをしていたのですが、リフォームは1回しかできないと思っていました。
だから、上限の20万円近くになるように1度に複数個所をリフォームしたほうが良いと思っていました。

しかしこれは間違いで、リフォーム回数に制限はありません。
支給限度額は20万円なので、1万円の工事を20回やっても、10万円の工事を2回やってもOKなのです。

「一人1回20万円まで」という記載だから紛らわしい。
「一人生涯20万円まで」としたほうがわかりやすいのにな・・・。

というわけで、とりあえず今回は急を要する手すりを取り付けてもらうことにしました。

介護保険を使ってリフォームをする手順

1.ケアマネさんに連絡

電話にて、状況を説明し手すりを付けたい旨を話しました。
施工業者は、こちらで指定しても良いし、ケアマネさんを介してお願いすることも可能とのことでしたので、ケアマネさんに依頼しました。
そのほうが、話もスムーズに進むと思ったからです。

2.手すりの取り付け場所を確認

1週間後、施工業者とケアマネさん、さらに母が利用している介護サービスの職員(介護福祉士)の同席のもと、手すりを取り付ける場所を確認しました。

最初は、トイレ前の廊下と玄関につながる廊下の2か所に手すりを取り付ける予定でしたが、母が主に出入りするのは勝手口のほうなので、そこにも手すりを付けることにしました。

施工業者さんは、取り付け場所の長さを測ったり写真を撮ったりしました。
さらに、家全体の間取りも確認しました。
役所に申請書類を提出するのに必要なんだそうです。

3.リフォーム工事

申請書類が役所に認められると、工事に取り掛かることができます。
通常、1週間くらいで工事を行うことになりますが、今回は連休を挟んだこともあり、施工業者さんが自宅にきて確認作業をしてから2週間後のリフォーム工事となりました。

手すりの取り付け作業は小一時間で終了しました。
作業が終わるころ、ケアマネさんも見に来てくだいました。
母も「手すりがあると安心だ」と喜んでいたので、これにて一件落着です。

ケアマネさんに電話連絡をしてから、手すりが取り付けられるまでの期間は約3週間でした。

ちなみに、この期間にケアマネさんが自宅に「介護保険負担割合証」を取りにきたり、施工業者さんから工事の日程確認の電話がありましたが、母はなにひとつ覚えていないため、毎度毎度手すりを付ける話をすることになりました。

手すりを3か所に付けるのにかかった費用

今回付けた手すりは、木製のコーナー用もの、直線横型のもの、縦型のものという3タイプ。

それらの材料費が約26,000円。
施工業者の工賃が8,000円。
書類作成などの諸費用が5,000円。

これに消費税10%がかかり、トータル約43,000円です。

母は1割負担なので、自己負担額は4,300円。
工事が終わったその日のうちに、施工業者さんに直接現金で支払いました。

市町村によっては、いったん全額支払って、後日お金が戻ってくるというところもあるようですが、私の住む自治体では最初にケアマネさんがすべて申請書を作成し、役所からGOサインが出たところで工事に取り掛かるので、1割負担で済みました。

さて、介護保険でリフォームできるのは残り15万円分。
使わずに済むのならそれに越したことはありません。

母が安全に、そして少しでも快適に過ごすことができる家が一番です。

 

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