カイヅカイブキがあまりにも巨大化し、自分たちではどうすることもできなくなったため、ついに業者へ剪定を依頼しました。
この経験を通じて、庭造りを目指す方々には、カイヅカイブキの手入れの大変さをお伝えしたいと思います。
もし私がもう一度庭を作るとしたら、カイヅカイブキは絶対に選びません。
カイヅカイブキが大きくなりすぎた原因
カイヅカイブキは、1年中緑が茂るため、目隠しや垣根代わりとしてよく植えられます。
我が家でもブロック塀沿いに10本以上植えられていましたが、気づけば3m以上に成長し、まるで森のようになりました。
決して手入れを怠っていたわけではなく、父が毎年電動バリカンで表面を整えていました。
しかし、この方法では枝葉が外側ばかりに伸び、内側は日光が届かず葉が枯れるという悪循環に。
父が亡くなった後、夫が1度だけ剪定しましたが、その後は忙しさもあり手が回らず、ついにプロの庭師へ依頼することにしました。
カイヅカイブキの剪定が難しい理由
庭師の方によると、カイヅカイブキは剪定が非常に難しい木だそうです。
1. 内側の葉が枯れる構造
カイヅカイブキは外側に向かって枝葉を伸ばすため、内側の枝葉は次第に枯れてしまいます。
一度枯れた部分は復活せず、緑がなくなると「風通しが悪い→さらに枯れる」という負の連鎖に。
2. 強剪定ができない性質
緑の葉をすべて切り落とすと、二度と緑が復元しません。
また、強く切りすぎると「先祖返り」を起こし、杉のような針葉樹が生えることもあるそうです。
3. 年々複雑化する枝葉
内側は枝が複雑に絡み合い、剪定が困難になります。
プロでも「スリムにするのは無理」と言われました。
プロの手による剪定後の様子
今回、庭師の方に4名で4時間かけて作業していただきました。
▲カイヅカイブキ Before
高さは約1m切り詰め、幅も15cm程度削られました。
側面はギリギリ緑が残る程度に整えられ、真上はすっきりと切られました。
▲カイヅカイブキ After
正直、自分たちでは到底できない仕上がりで、プロの技術に感嘆するばかりです。
ただ、切った直後の姿は少し寂しく、葉のない枝がむき出しになっていますが、日光を受けた枝が嬉しそうに見えるのが救いです。
剪定費用と今後の課題
今回の剪定費用は約6~7万円。
これは剪定作業に加え、枝葉の処分費も含まれています。
庭師の方からは「剪定は1年おきで十分」と言われましたが、それでも1回の費用が高額なため、将来的な維持を考えると不安が残ります。
「いっそのこと根元から切り、落葉樹に変えるのはどうか」という提案もありました。
落葉樹は剪定が簡単で管理しやすいとのこと。
ただ、母が「父の残した庭をそのままにしておきたい」と考えているため、大きな改造は今のところ難しい状況です。
これから庭を作る方へ伝えたいこと
今回の経験から、庭を作る際は以下を考慮することをおすすめします:
1. 管理のしやすさを重視
年々、体力が落ちることを考え、手入れが簡単な樹木を選びましょう。
2. 長期的な費用を計算
木の維持費や剪定費用も計画に入れておくことが大切です。
最後に
父が生きている間に「管理のしやすい庭にしない?」と相談しておけばよかった、と今さらながら後悔しています。
ただ、これは誰のせいでもなく、私が父に任せきりにしていた結果。
もし庭を改造する日が来たら、カイヅカイブキにはもうさよならします。
そして、もっと自分たちに合った庭を作りたいと強く思った今回の出来事でした。
7年後、こうなりました↓

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