3人の子どもたちは大学進学を機に家を出ましたので、夫婦2人暮らしになってから5年目を迎えます。
日常生活に子どもがいないという暮らし方にもすっかり慣れ、肉体的にも精神的にもずいぶん楽になりました。
そんな私の休日の過ごし方は、やりたいことがたくさんあって困ります。
50代という年齢
3人の子どもたち全員が家を出ると、私も再び自分だけの時間が持てるようになりました。
これは、結婚して長男が生まれて以来のことなので、20数年ぶりです。
また、子どもたちが独立するとともに、親の状況が大きく変わりました。
父の急逝、母の認知症など、この6年間でいろいろなことがありました。
幸いなことに、母はある程度の手助けがあれば、自分の身の回りのことはまだできる状態なので、今も私は仕事を続けていることができます。
しかし、徐々にいろんなことができなくなっていく母を見ていると、今後はどうなるんだろう?という不安もあります。
私にとって50代という年齢は、子どもの独立で子育てから解放される時期。
そして、親のことで様々な問題が見えてくる・・・そんな年齢です。
子どもが独立したあとの休日の過ごし方
50代。
私の休日は、家庭菜園と庭造りに没頭することが大半を占めています。
6年前に父が亡くなってから、ジャングル状態だった庭をなんとかしようと一念発起したのが始まりですが、今では家庭菜園と庭造りが楽しくてしかたがありません。
昔は嫌だった庭が、少しずつ自分好みに変わっていく様子にワクワクします。
つくづく思います。
人生、何が転機となるかわからないものだと。
あんなに嫌だった庭や畑が、今では究極の癒しの場所となっているのですから。
そして、土いじりや虫が大嫌いだった私が、まるで子どもが砂遊びに没頭するかのように、畑で1日を過ごしているのですから。
3人の子育てで目も回るような忙しさだった時には、こんな未来の自分の姿を想像すらできませんでした。
50代夫婦それぞれの過ごし方
夫とは、休日が合うことはあまりないので、休みの日はお互い好きなことをやって干渉しない。
これが夫婦円満の秘訣です。
夫の趣味はサッカーで、休日は家にいることがほとんどありません。
これが新婚当時ならば「私とサッカーとどっちが大事なのっ!?」と詰め寄っていたかもしれませんが(←新婚でもそんなことはしなかったけど)、今はどうぞお互い好きなことをやって過ごしましょう!というのが大前提。
そして「一人で生きていける自立した老人をめざそう!」
これが私たち夫婦の合言葉でもあります。
夫婦は、お互い協力し合って一緒に助け合って暮らすことも必要ですが、いつかどちらかが先に逝ったとき、遺されたほうが困らないよう衣食住に関する最低限のことは自分でやれるようにしておかなければなりません。
夫婦でもお互いの距離感は大切です。
老後の趣味は持続可能なもの
最近、気づいたことがあります。
趣味は、なにも読書とか音楽鑑賞とか旅行とか、そういう枠にはまったものではなくてもいいのだ!ということ。
自分の暮らしを整えることを趣味にしたい…そう思うようになりました。
いずれ自宅をリフォームしたい。
庭ももっと快適に過ごせる空間にしたい。
白と木目調を基調としたカフェのような住まいと、野菜の自給自足ができる畑。
花があふれる庭。
そんな空間を作るのが趣味であり、夢でもあります。
畑で野菜を育て、季節を感じ、それをおいしく食べる方法をあれこれ模索する。
どこかに出かけるのが嫌になるほど、家の中を大好きな快適な場所にしたい。
そんな場所で、なんにもせずにボーっと過ごすのもまた素敵。
日常生活自体が、現実逃避できる場所にもなれば、もう最高です。
「明日の自分の暮らしを整えること。」
これが私の趣味となりました。
これならば、たとえ足腰弱ってどこにも出かけられなくなっても、持続可能な趣味になるはずです。
これぞSDGs…ですよね。
これからの生き方
福沢諭吉が遺したかどうかは定かではないらしいのですが、福沢心訓というものを生き方の指標としています。
世の中で一番みじめな事は 人間として教養のない事です
世の中で一番さびしい事は する仕事のない事です
世の中で一番みにくい事は 他人の生活をうらやむ事です
世の中で一番尊い事は 人の為に奉仕して決して恩にきせない事です
世の中で一番美しい事は すべてのものに愛情をもつ事です
世の中で一番悲しい事は うそをつく事です
休日は、やりたいことがたくさんあって、さびしさなんて微塵も感じない今が、とっても幸せです。
*この記事は2021年10月にアップしたものを加筆修正しました。
コメント
しばらくぶりにコメントします。(ブログはいつも楽しみに読んでます♪)息子と娘のスケジュール最優先で動いていた頃は「子どもたちが自立したら…!」と意気込んでいたものの、再び夫婦2人になってみると、「あれ?何したかったんだっけ?」となっていました。新しい仕事に飛び込んだ大変さで、寂しく感じることはほとんどないけれど、老後に向けて、仕事とは別の彩りがほしい。そらはなさんのように毎日の生活を整えながら、ときめくもの(どこかで聞いたような言葉 笑)に気づけるようアンテナを磨いておこうと思います。福沢心訓、早速メモメモ。
さくらゆさんへ♪
私も、嫌々始めた庭の管理でしたが、ハマると恐ろしい(^-^;
歳をとると、みんな土をいじりたくなる気持ちがよーくわかりました。
さくらゆさんは、新しいお仕事に飛び込む若さがうらやましい!
でも、仕事以外にもなにかトキメキが欲しいですよね。
毎日が楽しくなるようなものに出会えますように(^^♪