根曲がり竹ってご存知ですか?
秋田では、タケノコといえば細い”笹だけ”のことを指すことが多く、私も子どもの頃は、この細いタケノコが一般的だと思っていました。
さて、根曲がり竹が手に入ったので、さっそく下処理をして旬を味わいます。
山菜の下処理は大変なのである
今の時期、我が家の台所には、ある日突然山菜が現れます。
夫が気まぐれに山菜を採ってくるからなのです。
なので、仕事から疲れて帰った日に、シンクに無造作に山菜がドドーンと置かれていると、うれしさ半分、いささかムッとすること100倍。
だって、土付きのものをそのままシンクに放り投げていくんだもの。
それに、山菜の下処理って、なにかとめんどうじゃぁ、あ~りませんか。
皮を剥いたり茹でたりアク抜きをしたりと、次々と襲いかかる工程に舌打ち悪戦苦闘しながらも、「あきらめないで」という真矢様の声が頭の中でコダマしているので、ひたすら黙々と作業をするのみ。
とはいえ、こういう作業はめんどくさいけれど、嫌いなわけではありませぬ。
山で採ったものとか、畑で採れたものとか、タダで食材が手に入ると、それをいかにおいしく食べるか考えるのが楽しいのです。
下処理をしながら、どうやって料理しようと考え続けていると、まるでランナーズハイのような多幸感。
…って、長時間走ったこともないオマエが言うなって話ですが、とにかく旬のものをいただける幸福感はしみじみと感じます。
根曲がり竹の下処理
さて、本題。
夫が採ってきた根曲がり竹は、ほんの一握り。
だけども、この鉛筆のように細っそーいタケノコの皮を剥く作業はなかなか根気が必要です。
穂先は、ほぼほぼ皮だけなので、先端部分を斜めに包丁でカットしてから皮をむきます。
わずか一握りの根曲がり竹でも、皮をむくのに30分もかかりました。
しかし、なんて青く美しいのかしら。
かぐや姫も太鼓判を押すわね、これは。
皮を剥いたタケノコは、塩を少々入れた熱湯に入れ2~3分茹でるだけ。
茹でたら水で冷やします。
根曲がり竹は、アクがほとんどないので、すぐに食べられます。
水を張って冷蔵庫に入れておけば1週間くらいは日持ちします。
穂先はとってもやわらかく瑞々しい。
タケノコご飯にしても良し、味噌汁は絶品、煮ものもおいしいし、酢味噌和えも最高!
皮つきのままグリルで焼いてもおいしいのです。
ってか、ほんの一握りじゃあ、あーんな料理もこーんな料理もできやしないじゃん。
もっと山から採ってきてくれなきゃ、困る。
…って、手のひら返しの夫への仕打ちは置いといて。
タケノコ料理は、また後日。
▲ウドの皮のきんぴら ウドの酢味噌和え ウドの穂先の天ぷら
だってこの日は、夫が山から採ってきたウドを料理するので精一杯だったんだもの。
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