霊感のある人とない人のちがい 父が遺された家族に伝えたかったことはあったのか?

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仕事帰りスーパーで買い物をしていた時のこと。
美しく整然と並んだ真っ赤ないちごのパックを見た途端、ある感情が湧き上がってきました。
このいちご、Aちゃんのお父さんに届けたい!
その感情は、どんどん大きくなってきて、もはや自分ではおさえることができなくなりました。
私はそのいちご1パックを買ってAちゃんのお宅を訪ねました。

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友人の父が急逝した

先月、突然逝ってしまったAちゃんのお父さん。

朝起きて、うっすら積もった雪かきをやって、それからいつものように朝ごはんを食べたというお父さん。
その後、いつものようにソファーに横になったお父さんでしたが、まもなくAちゃんはお父さんの異変に気づき、すぐに救急車を呼びました。
病院に搬送されたお父さんは、その後意識が戻ることもなく、翌日亡くなりました。

脳幹出血でした。

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お葬式の日

Aちゃんのお父さんのお葬式の日。
暖冬で雪のない今シーズンにしてはめずらしく、朝から降っていた雪は数センチの積雪となりました。

お葬式の会場に向かう途中、車を運転しながら私は、突然突き上げてきた感情に涙がとりとめもなく溢れてきました。

それはAちゃんのお父さんに対しての感謝の気持ち。
Aちゃんをこの世に生み育ててくれてありがとう。
Aちゃんというかけがえのない友だちと出会わせてくれてありがとう。
そんな気持ちが心の底から溢れてきて、涙かハラハラとこぼれました。

受付を済ませ会場内に入ると、目に飛び込んできたのは、白やピンク色の花に囲まれたAちゃんのお父さんの遺影。

すると突然、自分の父のお葬式の時のことがフラッシュバックしてきて、ここで再び涙が止まらなくなってしまいました。

ここの葬儀会場は、私の父のお葬式もやった場所だったからです。

さらに席に着くと、後ろから聞こえてきたAちゃんのお父さんのお友達の会話。
やはり突然友を失って、残念無念だという話の内容に、頬を伝わる私の涙は、枯れることを知りません。

そして、友人代表の弔辞を聞いては泣き、音楽に乗せて思い出の写真のスライドショーで泣き、最前列に座るAちゃんの後ろ姿を見ては泣き、もう自分では涙のコントロールができないほど泣きました。

Aちゃんのお父さんとの思い出は、ひとつもないのに、こんなにも泣けるお葬式になるなんて。

それは、遺されたAちゃんの気持ちや、50代の若さで脳梗塞となり、今は寝たきりの状態であるAちゃんのお母さんのことを思えば思うほど、感情移入してしまったからでしょう。

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遺された家族に伝えたい想い

そんなお葬式から1週間経ったその日、いちごのパックを抱え、私はAちゃんのお宅を訪ねました。

お父さんの遺影の前で、一通りAちゃんの話を聞きながら二人で泣いたり笑ったり。
ちょっとお水を上げてすぐに帰るつもりが、気がつけば1時間以上も経っていました。
帰り際、Aちゃんが霊感の話をし始めました。

Aちゃんは、お葬式が終わってから毎日、お父さんの祭壇が見えるリビングのソファーで寝ているそうですが、時々ふすまをトントンと叩く音が聞こえたり、電気が突然消えたりというのを何度か経験しているとのこと。

「えっ?Aちゃんって霊感ある人だっけ?」
驚いて聞く私に対して、

「私、昔は霊感があったけど、子どもを生んでからまったくなくなったんだよ」
と答えるAちゃん。

Aちゃんとは、高校生の頃から40年近い付き合いになるというのに、霊感の話は初めて聞いた私。
生まれてこの方霊感ゼロの私に、さらにAちゃんは続けます。

「実は弟の奥さんも非常に霊感が強い人なんだ」と。

Aちゃんのお父さんが亡くなってからは、家の中のそこら中にAちゃんのお父さんがいて、Aちゃんの名前を呼んでいるとのこと。
しかもAちゃんのお父さん独特の訛ったイントネーションで、弟さんの奥さんは再現してみせたのだとか。
なんと!霊感の強い人は、亡くなったお父さんの声まで聞こえるんですね。

彼女の夫であるAちゃんの弟さんが「俺の名前は呼んでない?」と聞いたら、悲しいかな、全然呼んでないと、いともあっさり答えた霊感の強いその奥さん。

生前、Aちゃんのお父さんはトイレの便座の蓋を開けっ放しにしていることがよくあったそうで、そのたびにAちゃんに叱られていたそうだけど、今も時々便座の蓋が開いてることが何度かあるんだって。

霊感ゼロの私も、この日ばかりはAちゃんの話に聞き入って、もしかして今もお父さんは隣で私達を、あのニコニコ笑顔で見ているのかな?とさえ思えたのです。

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霊感ゼロの私だけど

「きっとお父さんは、まだ自分が亡くなったことをわかってないんだろうなぁ」

別の友人Eちゃんに、Aちゃんの話をしたら、これまた霊感のあるEちゃんはそんな風に話していました。

いつものように雪かきをして、いつものように朝ごはんを食べ、家族みんなで大笑いした後、ソファーでそのまま眠るようにして逝ってしまったAちゃんのお父さん。

きっと今も家にいて、いつものように娘であるAちゃんの名前を呼んでいるのでしょう。

家の中のそこら彼処にお父さんの気配を感じるということは、お父さんがまだ家族に伝えたい思いがあって、とどまっているんだよねえ。

ならば、待てよ?

うちの父も突然逝ってしまったけれど、私は何1つ父の気配を感じたことはないんだよなぁ。
少しは何かサインを送ってほしかったよ、お父さん。
いや、もしかして父は何かしら合図を送っていたかもしれないけれど、霊感ゼロの私がまったく気づかなかったということか。

だけど。

父は、本当に思い残すことはひとつもなかったかもしれません。
「あとは頼んだ!オレは向こうで楽しくやってるから」と、潔くとっとと向こうの世界へ行ってしまったのかもしれないな。

なんだかそれが1番父らしい。

Aちゃんのお父さんのニコニコ笑顔の写真を思い出しながら、私も父のことを近くに感じていました。

 

親の死は意識はしても準備はできない しかし父は準備をしていた
父の遺影をぼんやり眺めていたら、突然ある考えが閃きました。 あまりにも急に逝ってしまった父。 なぜ父がそうしたのか、今まで最後のパズルがはまらないまま曖昧にしていたことが、瞬時にパチンとはまったとき、父に「してやられた!」と思い...

 

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