認知症の母の部屋にスマートリモコンを導入

実家の母の部屋へ、ついにスマートリンコンを導入しました。
主な使い道は、エアコンを遠隔操作すること。

今のところ大変便利に活用させてもらっています。

スマートリンコンでできること

スマートリモコンとは、部屋の中にあるいろいろな家電のリモコンを、スマホやスマートスピーカーに集約できるものです。

･･･と言われても、使っていない方にとってはピンときませんよね。

私も最初は、リモコンがあるのにわざわざスマホで操作しなくてもいいんじゃないの？と思っていたのですが、スマホで操作できるということは、すなわち遠く離れた場所からも操作が可能になるということです。

これが遠隔操作なんですよねぇ。

この遠隔操作を活用するべく、母の部屋へスマートリモコンを設置しました。

暖房は石油ストーブではなくエアコン暖房へ

私がスマートリモコンで遠隔操作したかったものは、母の部屋のエアコンです。

秋になって肌寒くなってからの暖房にエアコンを使っていたのですが、思っていたよりも暖かく、このまま冬でもエアコン暖房でいけるんじゃないだろうか？と思ったのですよ。

というのも、母が昨年からFF式石油ストーブの炎を怖がるようになったのです。
部屋を暖めるために急激に燃焼するストーブの炎を見ると、「ストーブがおかしい、変だ、壊れた、怖い！」と何度も訴えるようになりました。

その都度説明したところで、認知症である母は理解できるはずもなく。
毎度の訴えに、私もいささか辟易気味だったので、エアコン暖房ならば母も怖がることはないので、これでいいのではと思い始めました。

それに、石油ストーブは火事の危険もありますから、安全面を考えたらエアコン暖房が安心です。
電気代がどれほどかかるのかわかりませんが、灯油高騰の今年は、もしかしたらエアコン暖房のほうが安いかもしれません。
なにより、お金の心配よりも、母の安心と安全が優先です。

そこで、エアコンを遠隔操作するためにスマートリモコンを導入したのです。

エアコンを遠隔操作するために必要なもの

スマートリモコンは、ひとつの部屋にひとつ設置しなければならないので、母の部屋へはNature Remo mini 2 を設置しました。

また、スマートリモコンを使うにはWi－Fi電波が届いていなければならないので、我が家のリビングにあるソフトバンクエアーの電波を飛ばそうと思ったのですが、電波が弱くて不安定なため、部屋の中間地点にWi－Fiの中継器を設置しました。

これにより、母の部屋へもWi－Fiがしっかり届くようになり、スマートリモコンが活用できるようになりました。

スマホで遠隔操作と管理が可能に

このスマートリモコンへ母の部屋のエアコンのリモコンを読み込ませ、私のスマホへ登録しました。

私のスマホから、母の部屋のエアコンの操作が可能です。

エアコンは、朝6時にスイッチが自動で入り、夜9時に切れるようにセットしています。

母へは、自動で部屋が暖かくなるから何も心配はないと伝えましたが、仕組みについてはわかっていません。
最初の数日間は、エアコンのスイッチはどうしたらよいのかと何度も聞いていましたが、そのうち自動化の仕組みに慣れたようで、今では特に何も言いません。

「部屋は暖かいよ」と、特に混乱している様子もありません。

先日の寒い日に、FF式石油ストーブを試運転してみたのですが、案の定、母は何度もストーブがものすごい勢いで燃えていると訴えにきました。
やはりもう石油ストーブはもう使わないほうがいいのかもしれません。
このまま真冬でも、エアコン暖房で過ごせたらいいなぁと思っているのですが・・・どうなんでしょう。

スマートリモコンのおかげで、仕事中でもスマホから母の部屋の温度を確認できるようになり、私も少し安心です。

さらに、〇度になったらエアコンをONにする、□度になったらエアコンをOFFにするといったように設定することも可能ですから、例えば夏の熱中症予防にも、スマートリモコンは活用できそうですね。

いずれ母の様子を見守るカメラ付きのスマートスピーカーも必要になるかもしれませんが、今のところはこれでなんとか。

ヘルパーさんに頼って、AIにも頼って。
いろんな人といろんな家電が私を助けてくれています。