アイコという呼び名はどうやら秋田県だけのようである・・・と知ったのはごく最近。
アイコ=ミヤマイラクサという山菜は、クセがなく瑞々しい食感で、ポリポリと食べられますが、その下処理はとてもイタイのです。
山菜の女王様とも呼ばれるアイコですから、気安く触ると「無礼者!」とばかりにトゲが刺さりますが、鮮度のよいものほど女王様のムチは激しいようです。
アイコの特徴
アイコをいただきました。
山から採ってきたばかりのものです。
一見、ミズにも似ている風貌ですが、アイコの茎から葉っぱにかけては怖ろしいほど無数のトゲがあります。
うっかり素手で触ろうものなら、ものすごい激痛が走ります。
気高い女王様に気安く触らないで!ということなのでしょうけど、5月が旬なアイコは栽培ものは少なく山に自生している天然ものがほとんど。
地元のスーパーでも売っていないアイコなので、超レアもの。
今しか食べられない山菜を楽しまなくては損であります。
ちなみに、秋田県でなぜアイコと呼ばれるようになったのか調べてみると、どうやらトゲのことをアイヌ語では「アイ」と言うそうです。
秋田県では愛着の念を込めてありがたい気持ちやかわいいものに「〇〇っこ」と語尾に「こ」をつけることから「アイコ」と言う呼び名になったとか。
アイコの下処理
アイコのトゲは触ると激痛が走るだけではなく、トゲが皮膚に刺さったままだと痛痒くなってきます。
なのでアイコの下処理には、ゴム手袋などをはめて行うのが賢明です。
しかし。
ゴム手袋など我が家にはありませんので、流水を勢いよくかけて流すだけ。
多少のゴミや汚れは気にしない。
あとはトングを使って、沸騰したお湯に茎の部分から投入します。
1分くらいして茎の部分が柔らかくなってきたら、グイグイと鍋の中に葉っぱの部分も押し込みます。
もちろんトングを使いますよ。
まだ女王様にはうっかり触れませんからね。
4~5分くらい茹でて、根元の部分を指で触ってみて少し柔らかくなっていたら完了。
あとは流水で荒熱を取りながら、汚れやゴミをこの時きれいに取り除きます。
アイコのトゲは茹でるとなくなっているので、もう素手で触っても大丈夫なのです。
アイコは採取してから時間が経てば経つほど、トゲトゲはなくなっていくそうですから、激痛が走るほど痛いアイコはそれだけ新鮮だという証拠です。
アイコの食べ方
アイコを最初に食べるときは、まずはおひたしで。
醤油やマヨネーズをかけてシンプルにアイコの食感を楽しみます。
アイコの胡麻和えも美味しいし、豚肉や卵と一緒に炒めても美味。
ポリポリとした食感でクセのない味なので、どんな食材とも合うと思います。
アイコの葉っぱの部分は、水気を絞ってから細かく刻んで冷凍保存します。
味噌汁の具として使います。
しかし。
山菜って、集まる時って集まるのよね。
山の雪解けとともに、一斉に芽を出す山菜は今が旬なのだから、「えーっ!また山菜もらったのぉーっ?」と、夫にブツブツ文句を言わずに、今を楽しもうではありませんか。
コメント
アイコ。
全然知りませんでした。
スーパーに出回らないなら知るわけないですな。
茹でれば棘は取らなくても食べられるんですか?
どんなお味かなぁ。
山菜は下処理が必要なのが多いので、一度にもらうと大変なのでしょうね。
うちではさっき、らっきょう漬けの下処理をしました。と言っても初めてなんですよ。ネットで検索して。主人がうちで漬けたいって言うので。私はどっちかというとめんどうなんですけど仕方なく(笑)
でもこれからは、時間ができますから、こういうのも楽しんでいきたいと思ってます。
しっぽさんへ♪
山菜って奥が深い。
私もまだまだ知らない山菜がたくさんあるんだろうなぁ。
アイコのトゲといってもバラのような大きなものではなく、髪の毛よりも細いトゲが無数に生えていて、それに触れると激痛です。
茹でるとトゲはなくなります。
らっきょう漬けたんですねー!すごい!
私はまだやったことがないのですが、そのうちチャレンジしてみたいな。
何事もやってみることで、いろいろわかることがたくさんありますよね。
そらはなさん、こんにちは♪
アイコ、フキ、ワラビ、そして自宅庭にこごみ、なんて贅沢な!
埼玉産のワラビを購入して、アク抜きして次の日食べるの楽しみにしておりましたが、下から半分は固くて食べられませんでした。残念。朝晩の寒暖差が関係するらしいです。
こごみは栽培物で五本で198円(税抜)でスーパーで販売してました。
山菜で一番好きなのは、ホンナです。
宅配便で送ってもらうのもアリですが、採れたてが最高ですよね。
山菜食べに近々帰省します。さくらんぼと、タケノコもそろそろ旬ですね。
乙女座の乙女さんへ♪
へぇ!ワラビが固いのは寒暖差が影響するんですか?
知りませんでした。
こごみは5本で198円もするんですかぁ。高いもんですね。
山菜は鮮度が命ですから、いただいたものは喜んで下処理して食べなくちゃ!
でも下処理が大変なんですよねぇー。
サクランボにタケノコ、おいしいものがたくさん出てくる季節ですね(#^^#)