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固定電話を解約しても電話加入権は返金されない

先日、解約手続きを行った固定電話。
実は、固定電話の解約をするのは2度目なのですが、1度目に解約した時には、電話加入権の返金がありました。

なので、今回の解約でも返金はあるのかな?と思ったのですが、なんと加入権という考え方は、とっくの昔に廃止されていたのですね。

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電話加入権とは

私が初めて固定電話の契約をしたのは、社会人となって一人暮らしを始めた時。
今から35年前のことです。

「施設設置負担金」という名目で、約8万円を払った記憶があります。
数年後、結婚してアパートを引っ越すことになった時に固定電話を解約したのですが、この時「電話加入権を譲渡する」という形で、約8万円が返金されました。

このお金は、引っ越し費用として大変ありがたかったので、今でも覚えています。

電話加入権とは、NTTの加入電話回線を契約するための権利でした。

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解約しても返金されない

で、今回。
固定電話を解約するにあたり、電話の加入権について調べてみました。

昔の加入権の記憶があるので、もしかして、解約したらわずかなお金でも返金されるのかな?と思ったからです。

電話加入権は、1970年代には8万円でしたが、民営化でNTTとなった1985年には72,000円に改変されました。

その後、2005年には36,000円となっています。

現在、新規で固定電話を引く場合は、施設設置負担金が39,600円、契約料880円が必要となりますが、解約してもこのお金は戻ってきません。

そうなんですよ。
今回固定電話を解約しても、戻ってくるお金はありませんでした。

社会の変化についていかねば

考えてみると、少し前までは携帯電話の解約に、違約金を支払うなんてこともありましたよね。

固定電話を欲しがる人が多ければ、加入権という権利金が発生し、携帯電話会社が乱立すれば、他社乗り換えを防ぐための違約金が発生する。

社会情勢や環境の変化により、昔は資産価値のあったものでも、今ではただの紙切れになっている、なんてことも多々あるわけで。

社会が刻々と変化していく中、いつまでも「昔は、昔は」なんて言っていたら、あっという間に時代に乗り遅れてしまいます。(ってか、すでに乗り遅れているけれど)

つまり、私自身が固定電話の必要性を感じなくなって解約するのに、権利金の返金は?とか30年以上も前のことを主張するのも、おかしな話なんですよね。

逆に、固定電話解約手数料とか、回線廃止工事料なんていうものが取られなくてよかったな、とさえ思ったのでした。

 

コメント

  1. 匿名 より:

    そらはなさんに、同感です。
    その昔、設備投資をして日本全国つづ浦々電話を使えるようになったのですもの。きっと予め払うか電話料金に乗っかるかだったのではないかと想像します。
    どっちにどうメリットがあるかはわかりませんが。
    何十年も便利に使った減価償却を考えると、不当な金額とも思えません。
    そういえば昔、電信柱に 加入権買取ります というような広告が貼ってありましたね。どういう経緯かは知らないのですが、需要と供給のバランスの妙でしょうか。

    • 匿名 より:

      解約したときには返金する、という条件で集めたものを一方的に状況が変わったからといって返さないのはただの詐欺です。

      • TOM より:

        電話加入権
        今も財務諸表の資産に残っている企業があるのではないかと思います。
        価値なんてとっくに無くなってるのに
        うちの会社は10年以上前にNTTじゃない会社に変えたときに償却したけどね
        今でも税務署は権利があるからと償却させてくれないのだろうか?

        • そらはな より:

          TOMさんへ
          償却資産って、固定資産税がかかるんですね。
          ということは、電話加入権もそうなのでしょうか。
          企業は、何十台と電話を設置したでしょうから、どうなるんでしょうね。

      • そらはな より:

        匿名さんへ
        ン十年という長い時間が経ちすぎて、うやむやになっていますよね。

        • かちがらす より:

          ふと、NTTは、解約というか『お休み』状態にできるのでは?と思い、コメント差し上げております。
          私も50代後半ですが、結婚前の『電話契約は停止?』にして『電話番号はずっと保持』し、『電話回線権利も保持』しています。あたらしく回線を引こうと思えばいつでもできるし、権利は贈与も相続もできる状態にしています。
          自宅を光電話に変えたときは、夫の契約も、私と同じようにしました。
          NTTも地域によって違うのかもしれませんね。

          • そらはな より:

            かちがらすさんへ
            コメントありがとうございます。
            電話回線、休止にもできますよね。
            我が家の場合、今後も使うことがないだろうなぁと思ったので、解約しました。
            時代はどんどん移り変わっていきますから、その時自分にとってベストな選択ができるといいのですが・・・。
            先見の明がある方がうらやましいです。

  2. 匿名 より:

    いま電話回線新設時に施設設置負担金は基本的に必要ありません
    加入権がなくてもアナログやISDNは新設できますし(企業向けではまだまだ需要はあるのです)
    ひかり電話に至っては加入権という概念自体なかったり……

    • そらはな より:

      匿名さんへ
      ご指摘ありがとうございます。
      私もあらためて調べてみたら、、施設設置負担金の支払いを伴う加入電話と、そうでないものがあるということがわかりました。
      アナログ以外にもひかり電話もありますしね。
      IP電話になったら、もっとややこしくなりそうですね。

  3. NTT関係者 より:

    nttは天下の大企業。
    返せ 返せ なんて言うのはおこがましいと思わないのか。
    当時 全国の設備投資にお前の金を使ったことを むしろありがたく思った方がいいぞ
    たとえ 加入権が100万円取られていようが それを日割りで計算してみろ 一体いくらなんだクソ安いだろ
    そのぐらい寄付みたいなもんだろ。

    • そらはな より:

      NTT関係者さんへ
      個人の捉え方にもよるのでしょうね。

  4. ここあ より:

    設備投資に使ったんなら、今ある通信設備は誰のものになるんでしょうかね?

    • そらはな より:

      ここあさんへ
      突き詰めると、庶民にはわからない問題がたくさんありますね。

  5. さし より:

    この問題は広い議論が必要です。
    財産の搾取にほかなりません。

    • そらはな より:

      さしさんへ
      結局、こうやってうやむやになってしまうってこと、これまでもたくさんあったんでしょうね。