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訃報で固定電話の解約について考える

どうやら我が家も、固定電話を解約する時がきたようです。

私も夫も連絡手段は携帯電話なので、自宅の固定電話は使うことがありません。
しかし、携帯電話を持たない実家では必要だったので、しかたがないと割り切っていました。

ところがこのたび、固定電話を解約しようと、ようやく決断するに至りました。

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伯母の訃報

伯母が亡くなりました。
その知らせを受けたのは、仕事の昼休みに自宅へ戻った時。
もう何年も会ったことのない従妹から電話が来たので、すぐに察することができました。

伯母というのは、私の母の姉です。

従妹が朝、うちに電話をかけてきた時刻は、私の出勤後。
ふだんは電話が鳴っても、テレビの大音量により電話に気づかない母ですが、その日はめずらしく電話に出たようです。

従妹いわく
「電話で(亡くなったことを)話したけれど、(母は)わかっていないようだった」とのことで、お昼頃に再度電話をかけてきたのでした。

その後、母にそれとなく話を聞くも
「今日は(変わったことは)なにもなかった」と言います。
従妹や私の姉とも相談して、伯母が亡くなったことは、このまま母には知らせないでおこう、ということになりました。

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固定電話を設置する意味

一家に一台、固定電話という時代から、一人一台、いやいや二台?携帯電話を持つ時代となりました。

電話は、離れた人と瞬時に連絡を取り合う必要な手段ですから、携帯電話を持たない私の両親にとっては、固定電話はなくてはならないものでした。

我が家は二世帯住宅で、その昔インターネットをADSL回線でつないでいた関係で、親機を我が家に、子機を実家のリビングに置いて使っていました。

父がいたころは、町内会や友人たちとの連絡で毎日のように電話を使っていたものですが、その父も亡くなり、我が家の固定電話が鳴ることはめっきり減りました。
それでも、母の友人や親せきから電話がきていたし、母自身も自分で電話をかけていたものです。

しかし、2年ほど前から母は電話をかけることができなくなりました。
最初は「小さなプッシュボタンが見えないからだ」と、言っていましたが、今は電話機の操作のしかたも忘れてしまったようです。

時々かかってくる電話は、ほとんどが何かの勧誘電話。
今では、母の友人たちから電話が来ることはなくなったし、仮に電話がかかってきても、母が電話をとることは、まずありません。

不在着信ランプが点滅しているので、おおかた推測できます。

母の友人は同じように高齢となったでしょうし、お互い電話をかけあうなんてことはもうありません。
唯一、電話で連絡を取り合っていたのは、母の姉の夫である伯父。

いつかは訃報の知らせが入るであろうとは思っていましたが、その知らせを受けた母も、数分後?いや数秒後には、忘れてしまうのですから、もう母のための固定電話は必要ないと判断しました。

固定電話を解約するデメリットとメリット

長年使ってきた固定電話を解約した場合、考えられるデメリットとしては

・連絡先の変更をしなければならない
・固定電話のみで繋がっている相手への対応

などが挙げられますが、母が直接外部と連絡をとることはもうないのですから、必要な相手へは私から連絡をすればいいだけです。

逆に解約した場合のメリットは

・固定電話にかかる基本料金などの通信費がなくなる
・勧誘や詐欺電話を受けなくて済む

です。

特に近年は、電話を使った特殊詐欺が横行し、高齢者が被害を受ける例も多々みられます。
めったに電話に出ない母でも、万が一電話に出たことで、何かのトラブルに巻き込まれないとも限りません。

というわけで、我が家の場合は、もっと早くから固定電話を解約したかったのですが、認知症である母が理解できるはずもなく、また急に受話器がなくなると、母は混乱するかもしれないので、しばらくは無理だなぁと思っていた矢先のことでした。

固定電話を解約するための準備

姉とも相談して、固定電話は近々解約することにしました。

とは言うものの、急にそこにあったものがなくなると、母は不穏状態となるでしょう。
なので、解約するための準備として、実家の子機の電源を抜きました。
これだけだと、受話器から(電源が入っていないと)ピーピーと音がするので、子機のバッテリーも外しました。

これで、子機は完全に使えない状態となりました。
特殊詐欺の電話の心配もなくなりました。

2024年1月、固定電話サービスは終了します。
といっても、IP電話として再構築されるので、これまで通り電話は使えます。

こうした固定電話サービスの終了に便乗して、詐欺や勧誘が増えているらしいので、我が家が固定電話を解約するタイミングとしてはちょうどよかったかな、と思っています。

余談ですが・・・

長生きすればしたで、認知症のリスクも高まり、私自身も、姉が亡くなった時には、火葬にも葬儀にも行けないのかもしれないなぁ・・・なんてことを考えてしまいました。

 

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