友人からフキをいただいて、気が付きました。
うちの庭にもフキが生えていたよなぁ・・・・ということに。
そして私は、フキの採取時期もフキの下処理の仕方も、なにひとつ知らないということに気が付きました。
何事も自分でやってみなければわかりません。
というわけで、せっせとフキを採取してみました。
フキの種類
毎年、庭の隅に当たり前のように生えてくるフキなので、私にとっては「収穫するもの」ではなく「雑草感覚」。
なので、採って食べるということに、頭が回りませんでした。
フキはあれば食べるけれど、わざわざお店では買わない食べ物。
しかし、友人からフキをいただいたことで、我が家の庭に生えているフキも採って食べてみようと思いました。
調べてみると、我が家に生えているのは「水ぶき」と呼ばれる種類のもの。
茎は淡緑色で根元が赤味がかり、香りがよくて苦みは少ない。
水煮や缶詰に加工されることが多いので、「生のふき」としてお店に出ていることはあまりないとのこと。
たしかにお店でも、フキの水煮として加工されたものは見ますが、生のフキとして売っているのは見たことないかも。
というのも、フキは日持ちのしない植物。採ったその日のうちに下処理をしたほうがいいので、無駄なく食べるためにも最初から水煮として加工されちゃうんでしょうね。
フキの収穫時期
フキの苦みと香りが程よいバランスでおいしく食べられるのは6月くらいまで。
それ以降は、固くなって苦みも増すのだとか。
茎は太すぎると、かたくてスジっぽいので、直径2cm程度を目安にするといいそうです。
友人からフキを採る場合は、「中に虫が入っていることがあるから気を付けて」と言われておりましたが・・・。
虫なんて入れないほどの穴の大きさ。
あまり太くなり過ぎたフキは、かたいばかりか虫の住処ともなることがあるので、直径2cm以内というのに、納得した次第。
フキを食べる
庭から採ってきたフキを下処理しました。
そして皮をむいたら・・・フキっぽい!!←あたりまえ
庭に出て、フキを採って、下処理をして皮をむく。
手間と時間はかかりましたが、こういうの嫌いじゃないかも。
畑から採れた野菜を食べるということは、その季節の旬なものを味わうことができる最高の贅沢なんだと思います。
そして、野菜を育てて収穫し、下処理などをして食卓に上がるまでは、相当な時間と労力がかかっています。
それでも、その時その時に収穫できるものを、どうやって食べようか、どうやってアレンジしようか、あれこれ考えるのは嫌いじゃない。むしろ楽しいということに、気が付きました。
1本1本のフキの皮を剥くのは大変だし、爪が痛いし。
それでも、フキをどうやって食べようかワクワクしていました。
これからは、畑で採れたものを愉しめる食卓でありたいなぁ。
自給自足には程遠いけれど、自分でやってみるからこそ、農家の方たちの苦労も、お店で作ってくれる料理人の方の手間暇も、本当にありがたいと感じられるんだなぁ。
父が亡くなり、草ボーボーだった庭に最初は嫌気がさして、投げ出したい気分でした。
しかし、自分で少しずつ手を加えていくごとに、いろんなものが見えてきました。
今まで知らなかった花の名前、木の名前。
こんなところにこんなものが生えていたのかという驚き。
そして、草花って手をかければかけるほど、正直に育つものなんだということもわかりました。
こんな庭いやだ、こんな畑、手に負えないと嘆いてばかりでは、何も始まらない。
自分でやってみることで、土に愛情が芽生えてきたではありませんか。
私にとって「やっかいな庭」は「やりがいのある庭」へと、変化しつつあります。
コメント
有川浩さんの『植物図鑑』を思い出しました〜♡
エンタテインメント小説なんですが、
野の草を採集しておいしく料理するんです。
お料理のレシピもついているのですよね。
(※注 映画は全くベツモノ、と言いたいです)
ノビル、クレソン、つくし、わらび、ユキノシタ…
蕗も下処理からお料理してました。
ばっけみそ!は蕗の薹だったか?
どれだったかな〜〜、
思いがけない野草を天ぷらにするところなんてヨダレもので… でも、買えないものでした(。-_-。)
空花さんのお庭にも、もしや〜〜???
( ナント!クックパッドに植物図鑑レシピがありました!)
私にすれば、自分とはかけ離れている分読んでワクワクします〜〜(^ν^)
お庭は すばらしい お形見ですね。
TM♪さんへ♪
娘が有川浩さんの大ファンで、たいていの本は読んでるんじゃないかなぁ。
私はもっぱら東野圭吾さんですが、植物図鑑読んでみたくなりました。
娘の部屋から借りてこよう。
そうそう、うちの庭にもユキノシタがありました。
もう何が生えているか、お宝発掘のようです。
本当に・・・父の形見ですね。感謝です。