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【奇跡の一本松】生きる力をもらえる場所

先日、夫の実家のお墓参りへ行った際に立ち寄った場所が「奇跡の一本松」のある道の駅高田松原です。

周囲は、震災前と大きく様変わりしていたのですが、東日本大震災の記憶を風化させないための貴重な観光スポットとなっていました。

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道の駅高田松原

岩手県の陸前高田市は何度か訪れたことがあります。
夫の実家が近いということもあり、以前は帰省がてら遊びにきたこともある街です。

子どもたちが小さいころは、「海と貝のミュージアム」で楽しかった思い出もありますし、三陸沿岸の街としては、めずらしく平野が広がっていて、風光明媚な街だったと記憶しています。

しかし、2011年の東日本大震災で街は失われてしまいました。

震災の2か月後に、陸前高田市を訪ねた際には、本当になんにもなくなった土地だけが広がっていました。
そこに、遠くからでもわかる松の木が1本だけ残っていて、それはあまりにも無情な景色として私の中で記憶されました。

あれから12年。


▲道の駅 高田松原

道の駅高田松原には、「東日本大震災津波伝承館」が併設され、付近には「奇跡の一本松」や「海を望む場」ができていました。

 


▲道の駅高田松原周辺地図

今回は、時間がなくて道の駅館内や、伝承館には寄れなかったのですが、道の駅から続く「献花の場」や「追悼の広場」を通って、「海を望む場」に出て、そこから「奇跡の一本松」を間近に見てきました。

 


▲「海を望む場」まで続く道

道の駅周辺には、本当になにもありません。
海へ続くまっすぐな道を歩いていると、震災の時のことが思い出されて、なんとも切ない気持ちになりました。

 


▲海を臨む場

海を望む場からみた海は、曇天ながらも穏やか。
以前は松林が大きく広がっていた場所には、再び植樹された小さな松が成長中で、新たな息吹も感じられ、復興の強い意志が伝わってきました。

 


▲防波堤

立派な防波堤。
高さ12.5m、全長約2kmの巨大防波堤です。

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奇跡の一本松

東日本大震災の津波により、陸前高田市の7万本あった松原は壊滅しましたが、1本だけ残った松の木が「奇跡の1本松」です。


▲奇跡の1本松

しかしその後、松の木は枯死が確認され、現在はモニュメントとして保存されています。

 


▲奇跡の一本松の構造

モニュメントとしてはあまりにも生々しい木だなぁと思っていたら、幹の部分は実物が加工されたものなんですね。

上部の枝と幹の内部には、特殊素材の芯棒が入っているそうです。

 


▲防波堤となったユースホステル

また、震災前には近くにユースホステルが建っており、この建物が防波堤となり津波の衝撃を防いだとのこと。
折れ曲がった建物は、当時の様子を物語っています。

奇跡の一本松の周囲は更地となっているので、写真や映像でみるより、とてもインパクトがあります。

東日本大震災の伝承館は無料ですし、併せて見学するのがおすすめです。

決して忘れない東日本大震災のことは、後世にも語り継いでいかなければならないことだと再認識いたしましたし、生きる力をもらえる場所だと思いました。

 

 

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