自家採取したマリーゴールドの種の発芽率は、とても悪いです。
そんな種をたくさん蒔いたところで、ほとんど発芽しないのですから、土のスペースと発芽を待つ時間が非常にもったいないと思ってしまいます。
そこで、今年は必ず発芽する種を選んでから、種まきをしました。
自家採取したマリーゴールドの種の発芽率
昨年も、自家採取したマリーゴールドの種を育苗箱にばら蒔きしましたが、発芽したのはわずか10本。
300個以上の種をばら蒔きしていますから、発芽率は3%以下です。
市販されている種の袋には「発芽率70%」と書いていますから、きっと私の種の保管状態が極めて悪かったのだと思いました。
そこで、昨年の秋に自家採取したマリーゴールドの種は、乾燥しないように紙の封筒に入れ、さらに種が休眠できるよう冷蔵庫内で保管していました。
これで今年は多くの種が発芽するはずです。
そう思って、先日マリーゴールドの種を蒔きました。
▲3月21日マリーゴールドの種を蒔く
全部で18この穴のトレイに、種は2粒ずつ。
18か所に2粒ずつ種を蒔いたので、全部で36個発芽するはずです。
発芽適温にするために、下には電気カーペットを敷いているし、保温キャップも被せているし。
もう至れり尽くせりでしょ。
仮に、70%の発芽率だとしても、25~26個くらいは発芽するよね?
と、この時は本気でそう思っていました。
ところが。
待てど暮らせど、発芽しない。
▲4月2日 最初の発芽
諦めかけていたところ、種を蒔いてから12日後に、ようやく最初の1つが発芽しました。
後にも先にも、自然発芽したのはこの1つだけでした。
そして、やっぱり思ったのです。
そうだった。
自家採取したマリーゴールドの種の発芽率はおそろしく悪いんだった・・・と。

自家採取の種はなぜ発芽率が悪いのか?
自家採取したマリーゴールドの種の発芽率が悪いのは、大半が不稔種子だからではないかと思っています。
不稔種子とは、種ができても発芽に至る能力を持たないものです。
また、私が種を採取する際に、十分に熟成しないものを、先走って採ってしまったのかもしれません。
ところがですよ。
マリーゴールドはこぼれ種からもちょいちょい発芽します。
それを見ていると、いとも簡単に発芽したようにも思えるのですが、マリーゴールドのひとつの花には種が100粒くらいついていて、1株には100個くらいの花が咲くとしたら、1万個の種の中から数個発芽するというのは、選ばれし勇者なわけで、やっぱり発芽率は低いのでしょう。
また、マリーゴールドは品種改良が盛んにおこなわれていると聞きます。
市販の種というのは、優秀な遺伝子をもったより良い種子同士を交雑させて作ったものなのでしょう。
不稔種子は、特定の系統間の交雑でなりやすいらしいので、同じ品種のマリーゴールドを植えている我が家の自家採取の種は、やっぱり不稔種子が大半なんだろうなぁ・・・。
そんな結論に至りました。
あくまでも私の推測ですけどね。
確実に発芽する種を選ぶ
「下手な鉄砲数うち当たる」と言いますが、やっぱり種は効率よく発芽させたいものです。
そこで、種に土を被せず、目視でガン見しようと思いました。
トレイに、水に濡らしたキッチンペーパーを敷き、そこへマリーゴールドの種をばら蒔きします。
種はざっと数えただけでも300個以上はあります。
トレイの下には電気マットを敷き、さらに乾燥しないよう上には新聞紙で覆います。
トレイの中の温度は25℃くらいですから、発芽適温は保てます。
すると!
2日後には、早くも発根しました。
黒い部分からひょろりと白い根が出ているのがわかるでしょうか。
3日後にもひとつ発根。
4日後にも発根。
発根した種を培養土に植えると、1~2日後には発芽をしました。
つまり、種は発根さえしてしまえば、確実に発芽するのです。
これは(・∀・)イイ!
確実にこの目で確認してから植えるので、培養土のスペースの無駄がありません。
また、直接土に植えるよりも、トレイで先に発根させたほうが経過が早いので、時間の無駄もありません。
ただし、この方法で発芽率が上がったわけではありません。
5日間で発根したのは5つだけ。
300粒も種があるのに、たった5つですよ~。
あと数日、ガン見して様子を見ようと思いますが、やはり発芽率は1~2%ですかねぇ。
こうなると、市販の種は本当に7割くらいが発芽するのか気になります。
市販の種を買う
というわけで、市販の種を買ってきましたー!
結局、買うんかいっ!
いやいや、これは実験です。
なんたって、発根を目視できるのですから、本当に70%の発芽率を誇るのか、見てやろうじゃないのさ!
自家採取した種と、市販の種と、見た目はなんら違いはないんだけどなぁ。
いや、むしろ自家採取の種のほうが大きくて立派なんだけどなぁ。
ちがいは、この種の中に埋まっている遺伝子情報なんですね。
科学の力をもって作られた、優秀なマリーゴールドたちなんでしょうね。
この結果は、また後日ご報告したいと思います。
コメント
わかる~~~(笑
自分で育てた種で発芽するって、とても楽しみなのに、いざとなるとそうそう簡単ではないんですよね^^;
ノースポールなんて、種などとらずとも勝手にこぼれ種で増えていくのに、増えないものもあるんですよね、私はツワブキの種を採ってまいたのに発芽せず、勝手に飛んで変なところに生えていたり。。。
発芽条件が厳しいものこそ、燃える?!(笑
マリーゴールドはたくさんあってもいいと思うので、種をまいて畑に植えるのがいいですね^^
エディブルフラワーも自分で育てるならできますし、ね♪
春はやっぱりいいですね
でぶねこさんへ♪
わかっていただきありがたき幸せ!(^^)!
そうそう、種をまいても発芽しないのに、勝手に別の場所で発芽してる・・・ってアルアルですよねぇ。
で、うまくいかなければなおさら、燃えますよね。
次こそは!って思いますから、永遠に課題が絶えることがないのが家庭菜園なんでしょうね。
こんにちは✨
いつも楽しませて頂いてます。
さてマリーゴールドの発芽率の悪さには私も悩んでいました。
ところが昨年苗を購入し、花がらをそのままあちこちに埋めてみたのです。
マリーゴールドは土の改良というか隙込むことをしますよね。
そんな軽い感じで。そしたら!
ガンガン発芽してどんどん成長、親株に負けない成長ぶりで秋だいぶ遅くまで楽しめたのです。
この方法と私も発芽させてからの方法で今年もやってみようと思います。
いつも参考になる情報ありがとうございます✨
shizuku99さんへ♪
こんにちは(#^^#)
わたしも、こぼれ種から発芽したマリーゴールドを集めて、花壇に植えたりしました。
本当に丈夫な花ですが、なぜか自家採取の種からは発芽しにくいですよね。
発根を見て、萌えましたので、ぜひ!おすすめです。