まもなく11月になろうとしていますが、庭のマリーゴールドがまだまだ元気に咲いています。
オレンジ色や黄色の鮮やかな花が風に揺れているのを見ていると、なんだかほっこりしますよね。
さて、今回はこのマリーゴールドの種を採取して、来年もきれいな花を咲かせるためのポイントをお届けします。
種の採取手順
1. 種を採取するタイミング
まずは、種を採るタイミングがとても大事です。
花が完全に枯れて、乾燥しきった状態になってからがベストです。
目安としては、花が茶色くなって、花びらが自然に落ちたころ。
▲花びらも完全に落ちたもの
早く採りすぎると未成熟な種になりやすいので、じっくり待ちましょう。
ちなみに、去年の我が家は12月に入ってから採取しました。
焦らずタイミングを見計らうのがコツです。
2. 花を切り取る
枯れて乾いた花を茎の部分から切り取ります。
▲手でもぎ取った花
ハサミがあればきれいに切れますが、実は手で簡単にもぎ取れるので、素手でサクサク採取しています(笑)。
3. 種を取り出す
乾燥した花を軽く指でしごきながらほぐすと、花の中心部から細長い種がたくさん出てきます。
▲ひとつの花から採れる種は50個以上と思われる
「これ全部まいたら、マリーゴールドだらけになっちゃう?」と心配しそうですが、自家採種したマリーゴールドの発芽率は意外と低いんです。
4.発芽しやすい種の選び方
種をつまんでみて、硬くて黒い部分が濃いものほど発芽しやすい傾向があるようです。
▲見た目はどちらが硬い種かわかりにくい
逆に、柔らかくてふにゃふにゃした種は、ほぼ発芽しないので省きます。
これも経験を積んで、指先の感覚で見分けられるようになってきました。
5. 種の乾燥
採取した種はキッチンペーパーなどの上に広げて、数日間室内で自然乾燥させます。
▲インコが羽ばたいて種が飛ぶのでダンボールの中で乾燥中
湿ったままだとカビが生えやすくなるので、しっかりと乾かすのがポイントです。
6. 種の保存方法
乾燥した種は通気性の良い封筒に入れて、冷暗所で保存します。
乾燥剤も一緒に入れるとさらに安心。
こうして冬の間は、そっと眠ってもらいます。
マリーゴールドの種採取を始めて4年目
マリーゴールドの種を採るようになって、もう4年目。
最初の年は「取った種は全部芽が出るだろう」と思っていたのですが、発芽率はたったの3%ほどでびっくりしました。
その後、発芽しやすい種を選ぶようになり、今年は約50%が発芽しました。

自家採取した種から育てたマリーゴールド
とはいえ、半分は発芽しなかったわけなので、種の採取は奥が深いです。
さらに、自家採種を続けると、花が少しずつ原種に近づいて、発芽率も下がると聞きました。
我が家では、オレンジ色の花から採った種をまいても、翌年は黄色い花が咲きます。

今年はオレンジと黄色の中間色の花まで咲いてくれて、ちょっとしたサプライズも楽しめました。
だから自家採種ってやめられないのよね。

2024年10月 マリーゴールド
あともう少しの間、マリーゴールドを楽しんで、それから種を採取してみようと思います。
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